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2017.01.28(最終更新日: 2017.06.17 ) 721 views

[RED基礎] ブラック シェイディング キャリブレーションの方法

ロサンゼルスと日本を拠点に映像制作を承っております。映画、TVCM、ミュージックビデオからVR動画ま...

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はじめに

RED EpicやDragonなどを撮影で使う際に、気をつけておきたいことの一つにあるのがブラックシェイディングキャリブレーションです。これは撮影する直前に行うのですが、ノイズの量に大きく影響するので必要に応じて出来るように覚えておきたいことの一つです。

引用:Phil Holland Website)

このシェイディング キャリブレーションとは一体何なのか、が今回の記事のテーマです。
今回もまたThe Black And BlueのEvanさんが書いてくれた記事を翻訳して、それに加えてRED社が出している記事も少しご紹介出来ればと思います。

ブラック シェイディング キャリブレーションはいつ必要か?


多分これを読んでいる方は、RED Epicでの撮影を経験されていない限り「ブラック シェイディング キャリブレーション」について聞いたことが無いでしょう。RED Oneではファームウェアアップデートの後で初めて取り入れられた技術なので、知らない方も多いのが事実です。Epicは違います。

RED Epicのマニュアルの中で、REDはこの特定の環境下での撮影時に、ブラック シェイディング キャリブレーションをすることを勧めています。その例として以下をあげました。

1. 長時間露出やハイスピード撮影をする時

2. 前回キャリブレーションをしてからセンサーが大きな気温差のある環境を移動した時

3. ソフトウェアアップデートがあった時

このブラック シェイディング キャリブレーションは毎日するものではありませんが、RED Oneを使っていた頃よりは頻繁に使われる機能になりました。特に、撮影するスタジオが変わったり、野外での撮影が多い場合は気温の変化が大きいのでキャリブレーションが必要です。

最低ラインは、毎回の撮影現場の初日には必ずキャリブレーションをすることを心がけてください。特にレンタルしたカメラで撮影する時などは、前回のキャリブレーション環境が分かりませんから。

キャリブレーションにはどれほど時間がかかりますか?

REDが公式に出しているオペレーションガイド(英語)は、キャリブレーションにかかる時間は10分ほどと書いていますが、私の経験ではこの情報は古くなっています。

フォーラムやコラムを読んでいると、他のACやカメラオペレーターの方が、キャリブレーションにかかる時間が30分にもなる、と不満を漏らしているのを常に見かけます。私自身、平均的に見ても20分前後はかかります。

それでも、キャリブレーションにかかる時間は、撮影のシチュエーションに合わせて標準化されたカメラ設定のキャリブレーションマップス(Calibration Maps a.k.a Calmaps)を使うことで短縮することが可能です。

キャリブレーションの方法

良い知らせは、ブラックシェイディング キャリブレーションの作業自体はいたってシンプルなところです。

ゆっくりと起動するRED Oneと同様、一旦RED Epicがキャリブレーションを始めると、あなた自身がやらなければならないことはほぼありません。REDカメラのボディカバーがちゃんとセンサーをカバーして、カメラに十分なバッテリーがあることを確認することさえ怠らなければ大丈夫です。

REDユーザーネットのメンバーである)フィル ホランド氏)が詳細に掲載してくれた手順がオススメなので、こちらでご紹介します。(サイト英語、翻訳版は下記から御覧ください)

正しくブラックシェイディング キャリブレーションを始めるための手順

1. RED Epicのボディキャップをレンズマウントに取り付け、光を遮断した後、キャップをロックします。

2. カメラを暗い場所へ運ぶか、半透明な布で覆います。この時にカメラボディの温度が変わらないように気をつけてください。

3. カメラのスイッチをオンにします。作業はおよそ20分かかるので、コンセントからACケーブルを繋いでおくことが出来れば最適です。

4. カメラが定常動作温度に落ち着くまで少し待ちます(およそ10分)。

5. ドロップダウンメニューから撮影時と同じFPS/露出を設定します。

6. ブラックシェイディング キャリブレーションを開始します。

キャリブレーションを行うためには、メニュー画面から以下のナビゲーションに沿ってください。

設定(Setting)> メンテナンス(Maintenance)> キャリブレーション(Calibration)> センサー(Sensor)> キャリブレーション キャプチャ(Calibration Capture)

この時点で2つの方法があります。

1. ブラックシェイディング(デフォルト)

最も一般的な撮影設定(24FPS, 1/48秒 シャッター速度)でキャリブレーションをする場合は、このデフォルト ブラックシェイディング キャリブレーションを使ってください。

2. ブラックシャドウ(現在のFPS/露出)

長時間露光(Longer Exposure)やハイスピード撮影(Varispeed)で撮影をする際は、こちらのキャリブレーションを使ってください。

選択して、「OK」を押してください。
これでブラックシェイディング キャリブレーションが始まります。

ブラックシェイディング補正(キャリブレーション)

引用:RED JAPAN

シンプルな作業でしたが、短い時間枠の中で作業をしなければならない映像制作の現場では、20-30分というキャリブレーションにかかる時間は困ったものです。
RED社の公式サイトでも、ブラックシェイディング キャリブレーションについての説明が載っています。作業自体はここでご紹介したものと同じですが、技術的なプロセスなど更に面白いことが書かれてあるのでそちらもご紹介します。

「固定パターンノイズ」と「ランダムノイズ」の違い

引用:RED Black Shading Calibration

「固定パターンノイズ」は、一つ一つのピクセルが固有で持つノイズのことです。
「ランダムノイズ」というのは、気温の変化など外的要因に寄って現れるノイズのことです。

固定ノイズを減算処理し、キャリブレーション後ランダムノイズだけが残るようにする作業

RED社の公式ページには、このように書かれています。

ブラックシェーディングでは、固定ノイズのパターンを測定し、メモリに記憶して、その後の全フレームから減算します。これにより、ランダムノイズだけが残るわけです。メモリに記憶されたパターンはキャリブレーションマップREDメニューと呼ばれ、各ピクセルのブラックレベルのマップになっています。ブラックシェーディングという呼び方はここから来ています。- RED JAPAN

RED社が推奨するその他の検討事項
毎回のキャリブレーション作業を早めるために、プリセットを利用する方もいます。その場合は、Settings (設定) > Maintenance (メンテナンス) > Calibrate (キャリブレーション) > Sensor (センサー) > Calibration Management (キャリブレーション管理)のタブを利用してください。

RED社は、このキャリブレーションの利点が得に大きいのは、

ISOが高くて、ポスプロ時にノイズ除去作業を適用する場合

ホワイトバランスのケルビン温度(K)が低い場合

だそうです。

引用:RED JAPAN

Sensor Calibration Recommended

カメラを起動した際に、Sensor Calibration Recommendedの表示が出る場合があります。
これは新しくファームウェアをアップデートした際に、センサーのキャリブレーション設定が向上し、以前に使ったキャリブレーションファイルが古くなったことを知らせる表示です。新しくアップグレードしたREDカメラで、キャリブレーションをしましょう!

引用:RED Support

以上、まとめましたが、やはり実際にキャリブレーションを自分の撮影でやってみて実感として感じる、というのが何よりも大切です。次回、REDカメラで撮影がある時には是非実行してみてください!

気になる制作ノートは、
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あとからいつでも見返したりできます。

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