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2017.01.28(最終更新日: 2017.06.17 ) 782 views

[RED基礎] RED CODE データ レシオ (Data Ratio)の違い

ロサンゼルスと日本を拠点に映像制作を承っております。映画、TVCM、ミュージックビデオからVR動画ま...

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はじめに

RED CODEとはRED One以降に市場に登場した全てのREDカメラに搭載されたカスタマイズ可能な圧縮率の設定のことで、REDでRAW撮影する際には必ず設定しなければならないカメラ設定の一つです。

Raitank Blogの「Raitank流 RED解説」では、REDのRAW撮影は「半生(はんなま)」だと書かれています。

REDのカメラで撮影されたデータは、REDCODE RAW(拡張子:.R3D)という専用フォーマットで記録されます。REDといえば「4K RAW」と云われますが、厳密に言うと REDCODE RAWで記録された RAWデータは純粋な RAW(生)ではなく “半生” です。デジタル一眼レフ・カメラで云うところの RAWデータは、センサー出力をそのまま記録したものですが、REDCODE RAWではベイヤーデータを JPEG2000方式と同じウェーブレット変換で「非可逆圧縮(= “ロスレス” ではない)」しているからです。- Raitank Blog
なのでREDのRAW撮影はスチル撮影の時の様な、本当のRAW撮影では無い”半生”RAWってことですね。豆知識までに。

引用:The Black And Blue Shooting with RED Epic#7

さて今回のテーマはREDCODEについてです。

撮影する素材はどれほどの画質が必要なのか、データのオフロード・バックアップをする際にどれほどのデータ量なら管理出来るのか、などRED撮影現場の製作において様々なワークフローに影響を与える大事な要素の一つになります。今回初めて耳にする方はもちろん、REDCODEってなんだっけ?という方も、復習する気持ちで読んでみてはどうでしょうか?

今回REDカメラを理解する上で重要なことを説明してくれた記事を書いてくれたのは、Evan Luzi(エヴァン ルズィ)さんです。どうもありがとうございます。原本はコチラから読むことが可能です。

5Kの解像度と低圧縮率を備えたRED Epicは、あなたの判断次第では膨大なデータ量になってしまいます。だからこそ、3:1から18:1まで様々なRED CODEの圧縮率(データ レシオ)を理解することが欠かせないのです。

REDCODEとは?

REDCODE(レッドコード)とは、RED社が独自に開発したアルゴリズムを使用した圧縮方式で、解像度や色品質、ダイナミックレンジまで画質を可能な限り残した状態で圧縮してファイルサイズを小さくしてくれます。(RAWフォーマットも含め、市場に存在するほぼ全てのカメラは動画を圧縮して保存しています。)

REDCODEは可変式コーデックなので、撮影している動画の内容に寄って圧縮レートが常に変化します。これはとても大事なので、覚えておいてください。

REDの独自な圧縮方式、REDCODEは、臨機応変に画像をサンプリングし、圧縮します。様々なことが動画上で起こっている場合(カメラに動きがあったり、人物や物が素早く動いているなど)、データ量は大きくなります。

つまり、例えばですが、たくさんの色の木々たちが森の風に吹かれて複雑に動いているとデータ量が自然と多くなる、ということです。ただの黒い壁を撮るだけだとデータ量は縮小します。

違う圧縮率(データレシオ)の意味

数年前のREDカメラであるRED ONEでは、REDCODEはREDCODE28, 36, そして42の様にデータレートとして表示されていました。REDCODE42が最高画質のものです。Epicカメラの登場と共に、REDは数値の表示方法を圧縮率へと変更します。(例:10:1, 5:1, 3:1)

この圧縮率の数値が1:1に近づくほど、圧縮率が小さくなり、データレート(データ量)は増え、画質が向上します。

REDCODEデータレート表示を圧縮率に変換した時、
24 = 10:1
36 = 8:1
42 = 7.5:1
という具合です。Epicはなんと3:1から18:1までサポートしています。
だったら常に3:1レシオで撮影すれば良いのでは無いか、と思う方もいらっしゃると思います。実はそうともいかないのです。

圧縮率3:1にもなると、データレートが途轍もなく大きくなってしまい、1日に何百GBものデータを保存しなければならなくなります。
なんとRED社のCEOであるJim Jannard氏(ジム ジャーナード)もデータレートに気をつけて撮影するように警告しているほどです(笑)

「事実を申し上げますと、圧縮率が20:1から7:1に変わるまでは大きな画質の向上を伴うのですが、その先の圧縮率になりますと、実は画質はそれほど向上しません。5:1の圧縮率までは画質の向上が見られますが、それ以上の圧縮率になると、目に見えて分かる画質の変化はほとんどありません。3:1以下の圧縮率になると、ただデータが増えるだけ、という感じになるのです。」- Jim Jannard

有名なDITであるBrook Willard氏(ブルック ウィラード)もJim(RED社CEO)さんの意見に賛成のようです。

「Epicを使う際には、あなたの圧縮率の選択はデータレート(データ量)に多大な影響を与えます。10:1と8:1のデータ量の差はそれほどでも無いですが、6:1と3:1の差は途轍も無く大きくなります。そのため、常に低い圧縮率で撮影することを優先するよりも、撮影に応じて圧縮率を選択することのほうが大切になると思います。もちろん、画質が良いのに越したことはありませんがね...」- Brook Willard

詰まるところ、あなたの圧縮率の選択は、解像度、フレームレート、完成した作品の目的や作品のルックの好みなど、他の様々な要素に影響を受けるところが大きいようです。

ただ、実用性を考えた場合、RED社のJim Jannard氏は、5:1の圧縮率が"スウィート スポット"だと言います。(1番良い圧縮率、という意味)私(筆者Evanさん)は7:1や8:1でも、十分に許容範囲の画質だと思います。特にRed Oneは7:1以下の低い圧縮率を持ち合わせなくとも、十分に使われていたことも、圧縮率を選択する上での良い知識ですね。

データ管理をする上でのREDCODEの影響

引用:The Black And Blue Shooting with RED Epic#7

RED Epicでの撮影の際は、データ管理の環境をしっかりと考えなければなりません。もしもREDCODE圧縮率3:1で撮影することに決めた場合、データ管理(オフロード、バックアップ、トランスコード)をスムーズに行うために、とても強力なコンピュータシステムが必要です。

しかもREDCODEの圧縮率が簡単にカメラ内で設定を変えられるからと言って、撮影が始まるまで甘く見ていてはいけません。

4年前のMacbook Proなんかをオフロードに使おうと考えていて、REDCODEを3:1の圧縮率でで撮った時なんかには、あなたも夢から覚めることでしょう(笑)

あなたが自分でデータ管理をする際、何百GBも何TBも素材があった時にはバックアップの手間も大変です。(もしもバックアップが必要無いなんて考えている時は、自分を恥じましょう)それがライブ撮影なんて時には、データをオフロードするよりも早くカメラのメモリが無くなってしまいます。

もしあなたがプロデューサーなら、データのインフラ環境を整えずに低圧縮で撮影したらどうなるか考えてみてください。低圧縮率で撮影して撮影の流れを止めてしまうのが良いでしょうか?それとも少し高めの圧縮率で流れる様な制作環境を構築する方が良いでしょうか?

もしあなたがカメラアシスタントや撮影監督なら、膨大なデータ量を管理するのに必要なハードドライブと高スペックのマシンを準備しておくのを忘れずに。更に言えば、データ管理のエキスパート"D.I.T"を現場で雇って、安全で確実な方法で撮影を行いましょう。

今日話した内容は、潤沢な予算があるプロジェクトの場合、あまり関係無い様な話かもしれません。でも、そうでは無い撮影をRED Epicで行う際に、あなたに考えてもらいたいのです。そのためにこの記事を書きました。

著者: Evan Luzi
彼については、このリンク先で更に読むことが出来ます。(英語です)

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