2017.01.28(最終更新日: 2017.03.23) 1394 views DaVinci Resolve 124 UHD-4K2 DaVinci Resolve30 編集61

DaVinci Resolve 12を実際に編集して検証してみた(2)UHD-4Kをリアルタイムで編集する

ロサンゼルスと日本を拠点に映像制作を承っております。映画、TVCM、ミュージックビデオからVR動画ま...

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ePROSHOPさんのサイトにてDaVinci Resolve 12を購入出来るのですが、そこに書かれている製品レビューにこんなことが書かれていました。DaVinci Resolveのサイトの製品レビューより俄然良いです。

クリエイティブな編集やマルチカメラのテレビ制作、ハイエンドのフィニッシングやカラーコレクションまで、DaVinci Resolveは、クリエイティブなツール群、互換性、スピード、極めて高画質なイメージなど、ワークフロー全体の管理に必要なすべての機能を兼ね備えています。

DaVinci Resolveがハリウッド映画制作のナンバーワン・ソリューションである理由は、ここにあります。
引用:ePROSHOP

このサイトレビューは、今まで読んだレビューの中で1番丁寧かつ実用的なので、是非目を通してください。
さて、実は今回の題材ですが、ePROSHOPさんのサイトレビューにも全く書かれていない機能です。

引用:ePROSHOP

前回のおさらい

前回の記事では、RAW撮影した6Kの素材をPRORES422HQのUHD画質にダウンコンバートして、プロキシモードを適用しDaVinci Resolveでリアルタイムのプレイバックが出来るかのテストをしました。結果は以下の通り。(使ったパソコンのスペックも同時に掲載)

スペック

OS: OSX El Capitan
CPU: 3.1 GHz Core i5
RAM: 16GB
GPU: 1333 Mhz DDR3 (GPU Memory 1GB)

テスト結果

解像度6K、フォーマットRAW, プロキシモード OFF > 再生可能速度 4fps
解像度6K、フォーマットRAW, プロキシモード 1/4 > 再生可能速度 6.5fps
解像度UHD-4K、フォーマット PRORES422HQ, プロキシモード 1/4 > 再生可能速度 14fps

UHD-4Kでも2011年版のiMacにRAMを追加で搭載しただけの個体では、UHDのリアルタイム編集は難しい、という結果でした。
なので今回は、UHD-4Kのタイムラインを使用しながらも、どうやってリアルタイムで編集出来るようになったかを書こうと思います。

最適化したメディアを生成

これを可能にしたのは「最適化したメディアを生成」という機能、英語ではOptimized Media(オプティマイズド メディア)と呼ばれる機能です。
DaVinci Resolve 12で、NLE(ノンリニア エディット、つまりオフライン編集のこと)が導入されて初めて追加された機能だと思いますが、簡単に言うとプロキシを作成することに似ています。ただ作業がとてつもなく簡単です。

最適化したい素材(単体または複数のクリップも可)を右クリックして、「最適化したメディアを生成」をクリックするだけです。超簡単!
最適化したメディアを使用した4Kタイムライン編集の利益は3つ。

1) 4Kタイムラインをそのまま使用出来るので、再接続すること無く4Kの動画書き出しが出来る。

2) 単純にメニュー>再生>最適化したメディアがある場合は使用、を選択し、4K素材の再接続をすること無くカラコレが出来る。

3) XMLを書き出し、Premiereで読み込むと4Kのタイムラインが作成される。

では行ってみましょう!

最適化されるメディアの設定

メディアを最適化する=プロキシを作成する、と言いましたが、必ずしも新しくプロキシ動画素材を作るわけではありません。DaVinci上で「最適化したメディアを生成」すると、設定した保存先に.dvccという拡張子のメタデータがフレーム毎に作成されます。DaVinci上で再生するのに最適化されたメタデータを使って、モニターに映像を再現するわけです。そのために設定するべきことが2点あります。

1) 最適化されたメディアの保存先を決める
2) 最適化するメディアの解像度とフォーマットを決める

1. 最適化されたメディアの保存先

まずDaVinci Resolve12のメディアページの右下にある「設定」アイコンをクリックし、設定メニューの中から「一般オプション」を選択します。

そして「一般オプション」の中の「作業フォルダー」を選択します。これが最適化されたメディアが生成され保存される場所です。この保存先は外付けハードドライブ上、もしくはコンピュータの内臓ドライブどちらも選べますが、ポータブルで色々なパソコンを使って編集する人は外付けに保存した方が良いでしょう。
今回はスピード重視のため内臓のSSDドライブに「作業フォルダー」を選択しました。

2. 最適化するメディアの解像度とフォーマットを決める

「一般オプション」の中の「最適化されたメディア」というカテゴリを見ると、解像度とフォーマットが選べるようになっています。

解像度はオリジナルの動画素材の解像度から、どれほど解像度を落とすかをオリジナル画質から1/16画質までで選べるようになっています。オリジナル画質のままでも、フォーマットがフレーム間圧縮を使った圧縮を起用している場合などは、デコーディングを行うCPUに負担がかかってしまいます。そのためにフレーム毎に最適化された.dvccのファイル群を使用して再生を楽にしているのだと思います。

フォーマットは様々なフォーマットを選ぶことが出来ますが、自分のパソコンのスペックではDNxHDで最適化されたファイルは再生がリアルタイムで出来ませんでした。
今回はProres422HQを使って最適化しました。その結果。。。

リアルタイムで最適化された素材を4Kのタイムライン上で再生出来ました。
編集後、書き出しを行う際に、先ほど上で説明した「最適化したメディアがある場合は使用」するのを辞めると、それだけで最適化リンクを解除し、オリジナルの4K素材で書き出しが出来るようになります。

また、この機能はカラコレをする際にも効力を発揮します。
最適化する素材が1/4画質であろうと、最適化されたメディアでカラコレした色を、4Kに再接続する際にほぼ全て同じように再現してくれます。
このあたりがGPUで全ての画像処理を行うDaVinciの一番の強みになりますね。

まとめ

今回6Kで撮影したものを4Kに変換後に最適化したのは、6Kで最適化したものはリアルタイムで再生出来なかったからです。
どれだけDaVinciの処理能力が高くても、パソコンのスペックを上げなければならないのを強く感じる良い機会になりました。
皆さんも「最適化されたメディアの生成」を使ってサクサクとDaVinciで全てのワークフローをこなしていけることを期待しています。

気になる制作ノートは、
クリップしておくと
あとからいつでも見返したりできます。

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