2017.01.28(最終更新日: 2017.03.23) 1092 views 4K31 撮影28

4Kで動画制作を始める前のチェックすべきこと

ロサンゼルスと日本を拠点に映像制作を承っております。映画、TVCM、ミュージックビデオからVR動画ま...

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今回は4Kでの動画制作の確認しておきたい点についてご紹介します。

まずフリーランスでクリエーターが4K制作をするには、カメラ・パソコンのスペックを4K仕様に改善する必要があります。そのために考えることとは...

1) 4Kカメラでの撮影・データマネジメント
2) 4Kの編集ワークフロー
3) 4Kのマスタリング
4) 4Kモニターで鑑賞

です。
(1)-(3)が欠けていると納品が出来ません。
(4)で書いてあるように、4Kで鑑賞出来なければ作った作品の完成前試写が出来ません。
実は、今まで(4)が普及していなかったからこそ、4K制作が劇場だけにとどまっていたとも言えます。

そもそも映像はフィルムカメラから始まってデジタルへ移行します。
2008年頃を境にDSLRでの動画制作が増えて、誰もが動画を簡単に撮れるデジタルシネマの革命が起きました。

さらにネット環境のインフラが整い、NicoNicoやYouTube, Vimeo、今ではHulu, Amazon, そしてNetflixのようにオンラインでの映像コンテンツが増えるに従って、映画鑑賞の場所が劇場からお茶の間やパソコンへ流れていくようになりました。

世界の最先端のネットインフラを利用して4K動画を配信することで、劇場で見られるクオリティと同じレベルのものが自宅でも見られるようになってきました。

Mac RetinaのモニターやPCの4Kモニターに次いで、最近4KTVも出回るようになってきて。
4Kがお茶の間に入って来れるようになったことで、4K制作はついに劇場映画だけの話ではなくなったということです。

4Kの映像制作ノウハウを学ぶことは映像の仕事をしている人にとって大事だ、ということですね。

(1) カメラとデータマネジメント

現在4Kで撮影出来るカメラはたくさんありますので、大事なことは自分の持っているカメラのスペックを正しく理解することです。

データマネジメントとは大量の素材をカテゴリ別やカメラ別に分けて整理することです。
素材が多ければ多いほどココが重要です。

(2) 編集ワークフロー

4Kの編集は色編集とマスタリングをどのソフトで行うかによって工夫します。メジャーな方法は

A) 4K素材を1080Pのプロキシ素材に変換 > Premiereで編集、カラコレ > Premiereでマスタリング

B) 4K素材を1080Pのプロキシ素材に変換 > Premiereで編集 > XMLにてDaVinciに移行 > DaVinciでカラコレ・マスタリング

C) 4K素材を1080Pのプロキシ素材に変換 > Premiereで編集 > XMLにてDaVinciに移行 > DaVinciでカラコレ > カラコレ済みの素材をPremiereへ移行 > マスタリング

D) 4K素材をDaVinci上でオプティマイズ > DaVinciにて編集・カラコレ・マスタリング

E) 4K素材のままPremiereかDaVinciで編集・カラコレ・マスタリング

の方法があります。

僕は DaVinci Resolve Studio 12.5の登場で今後は (D)が最も効率的になると思います。
詳しくは別の記事を書きます。
(E)は自前のパソコンにかなりのスペックが無いと難しいです。
BlackMagicが4K編集に理想なスペックを紹介したPDFを公開しています。
英語ですが、リンクはココをクリックすれば読めます。

(3) マスタリング

マスタリングをする上で大切な事は撮影したオリジナルの素材から画質を落とさず納品できるようにする事です。気にするべきは2点...

a) 動画の圧縮回数 (解像度は一度下げると高解像度品質に戻す事は出来ません)
b) マスタリングまでに素材のアナログ-デジタル変換が行われた回数

こちらも別記事にて紹介します。

(4) 最後に大事なのは4Kモニター(4K Digital Monitor)

最後に大事なのは納品する前に最終確認をするための4Kモニターです。
Macのように5KのRetinaディスプレイiMacがある場合は良いですが、無い場合は4Kビデオアウトプットが出来るコンバータを使ってパソコンとモニターを繋ぐ必要があります。
これが出来なければ、結局4Kで撮影しても4Kで映像を見る事が出来ません。
モニターを買う事が出来れば宿題は2つ...

a) モニターのカリブレーション。X-RITEなどの商品を使ってカリブレーションすることが出来ます。
b) カラースペースの設定。カラコレソフトのディスプレイアウトプット、モニターのアウトプット、マスタリングのアウトプットそれぞれのカラースペース環境を共有して色品質を維持します。

これでモニターを正しく使って仕事の納品のための品質管理を出来るようにします。

以上、4Kで作業を始める前にチェックすることのリストです。
それぞれのチェックリストについて更に詳しく書いた記事をこれから書いていきます。

気になる制作ノートは、
クリップしておくと
あとからいつでも見返したりできます。

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