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2017.03.29(最終更新日: 2017.05.17 ) 1939 views

4K時代の映像制作に必要となる『色域の広がり』とは【Rec.2020】

京都の大学生。映像作ってます。

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この記事は、3/24開催のVideographer’sNightの内容を一部編集したものです。

来るべき2020年のオリンピックに向け、4K映像制作が加速化している中、明確な基準がなかった4K・HDR映像における最低限の技術仕様を決めた「Ultra HD Premium」というルールがあります。

Ultra HD Premiumとは

参考:AFTV

SONYやLGといった家電メーカーや、ドルビー、ワーナーなどのコンテンツを制作する会社、また、Netflixなどの配信会社などで設立された「UHDアライアンス」が定めた基準です。4Kテレビなどのディスプレイや、Ultra HD Blu-ray対応の再生機器、4K・HDRコンテンツ配信会社、4Kコンテンツ、さらにはコンテンツを編集するモニター環境にまでそれぞれ基準が設けられ、一貫した品質確保が可能となっています。認定基準に達するとロゴが付与され、これらのロゴが入った製品でロゴの入ったコンテンツを見ることによって、映像制作者の意図した映像表現が正しく表示されます。

Ultra HD Premiumロゴを取得するためのコンテンツの基準

解像度 3840×2160
色深度 10bit
色域  Rec.2020
ハイダイナミックレンジ SMPTE ST2084 EOTF

さらに、編集のモニター環境に求められている基準は

色域 DCI—P3色空間100%再現
ピーク輝度(ハイライト) 1000nit以上(SDRは100nitまで)
黒レベル(シャドウ)0.03nit以下

かなり基準が厳しいですね・・・。ハリウッドが満足するような画質に設定しているそうです。
この中でも、すでに4K解像度での制作を行っている方はたくさんいると思います。この基準に合わせた映像作りをする中で、これから対応していかなければならないのが、色域の広がりと輝度の広がり(HDR) です。

色域の広がりに対応しなければならない3つのポイント

参考:SONYHP「What's HDR?」

現在、ハイビジョン映像は「Rec.709」という色域で制作されています。この規格が定められたのは1990年、今から27年前です。当時のディスプレイの性能的にこの色域が表現できれば十分でしたが、ディスプレイの性能進化とともに、2012年に「Rec.2020」という色域が策定されました。「Ultra HD Premium」の規格でもこの色域が設定されており、特に緑方向に大幅に色域が広がっています。輝度に関しても大幅に広くなっているのがよくわかります。
より一層表現の幅が広がりますが、実はその反面・・・、制作側にはかなり厄介な問題がたくさんあるのです。

1、各再現域に対応した環境を整えなければならない。

上にも書いたように、「Ultra HD Premium」では、編集のモニター環境を

色域 DCI-P3色空間100%再現
ピーク輝度(ハイライト) 1000nit以上(SDRは100nitまで)
黒レベル(シャドウ)0.03nit以下

とするように定められています。ただ、現在Rec.2020の色再現域をカバーするモニターは存在しません。EIZO社のColorEdge CG318-4Kの再現域はDCI-P3カバー率98%となっており、Rec.2020やEBU、SMPTE-Cなどの放送規格を再現するモードを備えています。また、最近のMacなどはかなり広い色域を持っているそうです。

EIZO社 ColorEdge CG318-4Kの色再現域

2、モニターをキャリブレーション(調整)しなければならない。

  • モニターは使い続けていると輝度と色温度 が変化していくため、定期的にキャリブレーション(調整)をする必要があります。また、個体差もあります。同じ基準に合わせるためにキャリブレーションが必要です。
  • 編集の設定に合わせたプロファイルでのキャリブレーションが必要です。例えば、DCI-P3での編集や再生の場合、映像ファイルの色域設定とともに、モニターも同じ色域に合わせる必要があります。

※詳細はこちらを参考にしてください。

Vook note「正しいカラーマネジメントをするための色基準とは?」

EIZO HP「なぜ必要?モニターのキャリブレーション」」

3、映像編集ソフトは何もしてくれない

PhotoshopやIllustratorなどは、画像の持っているプロファイルに合わせて色域を自動的に合わせてくれますが、映像編集ソフトの場合そういった機能は一切ありません。理由は、映像を一枚一枚参照する余裕はないからだそうです。
つまり、撮影から編集環境、完パケデータの作成までの全てのワークフローで、色域設定を正しく設定する必要があるということです。映像の場合、今までRec.709の範囲内で完結していたので気を使わなくてもよかったのですが、今後使われていくRec.2020などの広い色域での制作時には意識しなければならないポイントです。 

まとめ

各色域設定に合わせて撮影・編集・書き出しの設定をしなければならず、それに加えてモニターも同じ設定にキャリブレーションをする必要があります。基本的に、もともと撮影した素材はすごく色域が広いです。事前に使用する色域(DCI-P3やRec.2020など)を決め、それに合わせてモニターをキャリブレーションし、LUTをのせたり、書き出しをしたりしていくフローになります。

じゃあHDR映像を作るにはどうすればいいの?

EIZO/x-rite企画・第三回Videographer'sNightにて!
4/7(金)19:30~ EIZO/x-riteと探る、モニター・カラーチャートを活用した一歩先のワークフロー

気になる制作ノートは、
クリップしておくと
あとからいつでも見返したりできます。

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