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2017.05.07(最終更新日: 2017.05.17 ) 1986 views

GH5でV-Log Lにしたときのヒストグラムがよくわからんからウェーブフォームを見ようぜ

映像に手を出し始めたウェブ屋さん。

  • 2

前置き

Logガンマの適正露出

ビデオグラファーにとって、気になる映像技術は数あれど、中でも理解がなかなか難しいのが「色」。特にカラーグレーディングに関連して話題になっているのが「Logガンマ」であるが、「Logガンマ」撮影しようとすると、色味が全体的に淡く表示されるので、適正露出がナカナカわからないのである。

なんかすんげー淡い

スチルで撮るとこんな色

いくらあとから色を調整することが目的とは言え、露出が著しくズレてると、うまく補正できないこともでてくる。そこで参考にしたいのが、「ヒストグラム」など色情報グラフである。

[TIPS] ヒストグラム

ヒストグラムとは、画像内の明るさ情報の分布を表したグラフである。横軸に明るさ(暗い 0 <-> 100 明るい)、縦軸にその量をプロットしている。上記の画像だと、RGBを分割して表しているので、明るさというより色情報の分量、と考えたほうがよいかもしれない。

Davinci Resolve のヒストグラム表示

GH5の問題

今年3月に発売されたGH5であるが、このカメラもLogガンマでの撮影が可能である。このカメラでは、単純にLogモードにできるだけではなく、ライブビュー上でLUT(詳細は別の記事を参照)を充てることができるので、適正露出問題は比較的なんとかなる。しかし、LUTもいうなれば「カラーコレクションの1つの案」でしかなく、実際に記録される色情報から削られる部分や補完される部分が生じてしまっている。やはりここは、Log表示のまま適正露出を調べたいところである。

適正露出を調べるために、GH5でもヒストグラムを表示させることができる(多くのカメラは表示できると思う)。大抵の場合、上記のようはRGBで分かれたものではなく、全色混ぜて輝度情報としてグラフ化したものになるが、意味としては同じだ。

GH5のヒストグラム表示

ちなみに、今回撮影している映像はこれ

しかしこのGH5のヒストグラム表示、実はV-Log Lモードのときには役に立たないのである(もしかしたら俺の見方が間違えてるだけなのかもしれないが…)。上記の画像は「スタンダードモード」のときのヒストグラムなのだが、ここでモードを「V-Log Lモード」に切り替えてみよう。下記のように表示される。Logガンマの特性を知っていれば、もっと全体的に中央に寄るか、もしくは「スタンダードモード」と同じになるかを期待したいところなのだが、何故か「明部はそのままに、暗部が持ち上がっている」ように見える。

背景の映像部分は淡くなり、白がグレーに落ち込んでいるが、
ヒストグラムでは逆に「明部はそのままに、暗部が持ち上がっている」ように見える。

念のため、この時の映像を、HDMI経由でATOMOS NINJA ASSASSINに出力し、ウェーブフォームを確認してみたが「明部はそのままに、暗部が持ち上がっている」ようにはみえなかった。

ピンぼけしていて申し訳ないが、上が「スタンダードモード」のウェーブフォーム、
下が「V-Log Lモード」のウェーブフォームである。

ウェーブフォームについては下記に記すが、「V-Log Lモード」のときは「明部は下がり(100IRE超えてる部分が80IRE未満まで落ちてる)、暗部は持ち上がっている(一番濃いのが20〜30IREあたりから、30〜40IREあたりにきている)」のがわかると思う(IREとは - ビデオ用語 Weblio辞書)。少なくとも、80IREより上に情報が含まれていないのだ。しかしGH5のヒストグラムをみると、どう見ても横方向に80%の位置どころか、90%より右にも輝度情報が含まれているように見える。これでは適正露出を調べる上での参考にできそうにない。

[TIPS] ウェーブフォーム

ウェーブフォームとは、画面を縦に分割し、それぞれの輝度情報の量を濃さで表したものである。横軸は左右の位置であり、縦軸は輝度の量(上に行くほど明るい)である。言葉で表現するのは難しいが、これを横方向にまとめて、向きを90度回転させたらヒストグラムになると思えばいいと思う(それはそれでわかりづらい)。
ちなみに、これをRGBそれぞれに分けたものを「パレード」と呼ぶ。

Davinci Resolve のウェーブフォーム表示

対策

実はこのGH5、ヒストグラム以外にも、ウェーブフォーム表示もできるのだ。本体上部のモードダイヤルを「クリエイティブ動画モード」にして、メニューボタンを押し、一番上の「クリエイティブ動画モード設定」から「WFM/ベクトルスコープ表示」を選択し、「WAVE」を選ぶ。するとライブビュー内に、緑枠のウェーブフォームが表示されるのだ。

この画面の一番下にある「WFM/ベクトルスコープ表示」から「WAVE」を選ぼう。

そうすると、こんなのがでてくる。上の実線が100で、下の実線が0になる。
結構画面を専有してしまうので、使い所を悩みそうだ…

波形を見てみると、ATOMOS NINJA ASSASSINの「V-Log Lモード」時の表示と同じにみえる。点線間の差が10IREだとすれば、80IREの位置(上の実線から2本下)よりも下にもっとも明るい部分があり、30〜40IREのあたり(下の実線から3本〜4本上)にあるのがわかる。
これなら、実際のLogガンマの絵を元に、適正露出に調整することができそうだ。

てか、V-Log Lの適正露出って何?

V-Log Lにおける撮影については、公式のPDF を参考にするのが一番いいだろう。このドキュメントの5ページ目に「中間グレーの露出」という項目があり、いわゆる「18%グレー」をどう取り扱えばいいかが書かれている。
ここには、「従来のビデオガンマでは、中間グレーが適正に写る露出は 50IRE から 55IRE であることが多い。しかし V-Log L では異なり、42IRE である。」と書かれている。つまりカラーチャートなどの18%グレーを映して、その部分の輝度が42IREあたりになるようにすればよいのである。また、他の目安になる輝度についても、下記のように書かれている。

反射率 0%(ブラック): 7.3 IRE
反射率 18%(中間グレー): 42 IRE
反射率 90%(ホワイト): 61 IRE
完全にクリップされるスーパーホワイト: 80 IRE

さすがにこのGH5のウェーブフォームのサイズでは、小さすぎて細かい値まで見ることはできないが、大体の目安にはなるだろう。どうしてももっと正確に測りたいというのであれば、やはりATOMOS社の外部モニターなどでウェーブフォームを大きく表示してみるのがいいのかもしれない。

結論

  • GH5でV-Log L撮影するなら、ヒストグラムじゃなくて、ウェーブフォームで確認しよう
  • 本体上部のモードダイヤルを「クリエイティブ動画モード」にして、メニューボタンを押し、一番上の「クリエイティブ動画モード設定」から「WFM/ベクトルスコープ表示」を選択し、「WAVE」を選ぶと、表示されるよ
気になる制作ノートは、
クリップしておくと
あとからいつでも見返したりできます。
  • Thumb 130 p1260516 1

    Tomohiro Ota

    2017.05.16

    始めまして。
    GH5のヒストグラムについてですが、V-logLモードに切り替えると、自動で右端がIRE80になっていると思われます。実際に内蔵のWFMと見比べるとWFMで80IREを超えるときに、ヒストグラムも右端を越えます。

    GH4では、V-logLモードにしてもヒストグラムの右端が100のままで、「実はIRE80でクリップしてしまっているのに、クリップしていないように見えてしまう」という罠状態でした。そのため、GH5では「V-logLモードに切り替えると自動でヒストグラム右端がIRE80」になるようにしたのだと推察しています。
    その他GH5では、V-logLモードに切り替えると、ビデオガンマのモードでゼブラ95とかに設定していても、ゼブラが80%に自動設定されます。

    以上より、GH5においてv-logLでのクリップ検出方法として
    1:ゼブラで80%超え
    2:ヒストグラムで右端超え
    3:WFMで80IRE超え
    を監視するといった方法があるかと思います。

    ご指摘のようにGH5のWFMが大きいため撮影画面を大きく占有してしまい、構図も見難くなります(ちなみにファインダーでみると、WFMが背面液晶よりも小さくなり邪魔になり難くなります)。そのため、個人的には上記1,2,3を組み合わせてクリップを検知するのが良いのかなと思っています。

  • Thumb 130 face3

    UTAGE.WORKS カワシマ

    2017.05.25

    なるほど、80IREでクロップされてる、というのは確かにそうっぽいですね。
    露出オーバーを検出するだけなら、ヒストグラムでも多少なんとかなりそうですね(たぶんそれはゼブラを使うのが一般的な方法かと思います)。

    ヒストグラムが0~80IREの表示であることがわかっていれば、18%グレーがだいたい真ん中あたりにくることになるので、その確認もできそうですね。

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