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2017.05.07(最終更新日: 2017.05.17 ) 1389 views

DaVinci Resolve 14は何が変わったのか?海外最新記事を見てまとめてみた

ロサンゼルスと日本を拠点に映像制作を承っております。映画、TVCM、ミュージックビデオからVR動画ま...

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DaVinci Resolve 14最速レビュー

MIXING LIGHT(ミキシング ライト)の最新記事では、blackmagic DaVinci Resolve 14についての考察が、2つの記事に沿って書かれています。今回は、この2つの記事がまとめた要点をさらに必要なポイントだけにまとめて記事にします。自分もまだDaVinci Resolve 14の新しい機能についてはサッパリですが、勉強がてらに翻訳してみました。GW2017の宿題です。


記事1(左)記事2(右)/ 参照:MIXING LIGHT

参考リンク
DaVinci Resolve 14: The Mythical Collaborative Workflow Has Arrived
DaVinci Resolve 14: First Look

スタジオ・コンセプト実現

スタジオ・コンセプトとは?

そもそもスタジオ・コンセプトは業界用語というよりも、概念的なものです。スタジオはポストプロダクションの作業を各業者へ依頼します。映画スタジオにとって最も腹ただしいことは、ソフトウェア間の非互換性から生じる作業効率の低下、その結果、余分に発生する作業時間や人為的なミスによる支出額の増加です。それらの懸念を一切排除してくれるポストプロダクションの統一という理念が、スタジオ・コンセプトという言葉になっているわけです。


参照:BBC

スタジオ・コンセプトのもとでは、それぞれのソフトウェアが完全に統合された一つのシステムの中で働きます。スタジオが期待する、システムには以下の条件が含まれます。

  • 撮影現場の収録メタデータ(CDLなどのルックも含む)が、納品メディアが書き出されるまで失われ無い
  • NLE上のオフライン編集が、VFX, オーディオ, DIのチームに問題なく(理想的にはXMLやEDLを介さずに)共有される
  • VFX素材や音声ミックスを、問題なくDIが取り込み、納品までスムーズに進む
  • 編集バージョンや、監督やプロデューサーからのフィードバックが各部署にミス無く伝わる
  • スタジオ・コンセプトのシステムの中では、最大の効率で作業が進み、最小限の人為的なミスしか起こらない

各アプリケーション間での、データのやりとりは非常に厄介で、互換性に欠く場合がよくあります。とくにオフライン編集からDI(デジタル・インターミディエイト)への移行は、未だに理想的なワークフローを見たことがありませんでした。DaVinci Resolve 14が出るまでは。

DI:Digital Intermediate > オンライン編集やグレーディングを含む、ポストプロダクションの最終工程

様々な会社が挑戦していたスタジオ・コンセプト

このスタジオ・コンセプトのシステム構築には、過去にも幾度と無く大手企業によって挑戦されました。

Avidは、Media ComposerとPro Toolの統合を目指していますが、タイムラインの共有は出来ず、データ共有のためにはレンダリングが必要でした。さらにDIでは、オンライン編集の再構築を必要としました。Appleは、Final Cut Studio(FCP, Motion, Color, Cinema Tool, Logic)でスタジオ・コンセプトを目指しましたが、うまくいきませんでした。Adobeは、Creative Cloudを使い、各アプリケーションをAdobeダイナミックリンクで繋げようとしましたが、システムの統一と言えるものは感じたことがありません。プラス、SpeedGrade(スピードグレード)は互換性が悪いため、グレーディングはDaVinci Resolveにお任せでした。場合によっては、Premiere Pro上でMagic Bullet(マジックブレット)を使ってカラコレする場合もありますよね!

1番の問題はタイムラインの共有

スタジオ・コンセプトを完成させるために、最も解決しないといけない問題は、タイムラインの共有です。

この場合のタイムラインは、スケジュールのことでは無く、NLEで作られたオフライン編集(全てのベース)シーケンスのことです。NLEで作られたタイムラインを、VFXやDIのソフトウェアでも問題無く共有することが、スタジオ・コンセプトの肝でした。オープンFX(Twixtorなど)を使った可変速度(スピードランプ)エフェクトなどは、NLE以外のソフトウェアで再現することが、現状ほとんど不可能なこともスタジオ・システムが必要とされる理由の一つです。

DaVinci Resolve 14はタイムラインの統一を達成したか?


参照:blackmagic DaVinci Resolve 14

DaVinci Resolve 12.5が出る頃には、DIT, NLEを使ったオフライン/オンライン編集, グレーディングの機能を一つのソフトに統合する概念がハッキリと見えていました。これは三つの全く違うポストプロダクションの作業に必要なインターフェイスをゴチャ混ぜにすること無く、ページ機能を使って1つのソフトウェア(システム)に統一するという、今までのソフトウェアには無い新しい考えでした。

エディターにはエディットページ(編集ページ)があり、Premiere ProやFinal Cut Proで出来るほぼ全ての作業が同じように出来ます。カラリストにはカラーページがあり、今まで通り業界のトップレベルのカラリストが使う全てのツールが同じように使えます。そして、DaVinci Resolve 14からは、Fairlightページと言うオーディオ編集のページが追加されて、音のミキシングまでがDaVinci Resolve 14を使って出来るようになりました。Fairlightが、ProToolやLogicと比べどれほど使いやすいかはまだ使って無いので分かりませんが。



このDaVinci Resolve 14のリリースによって、ポストプロダクションの各アプリケーション間で、XMLやEDLを使うこと無く作業が出来る環境が生まれました。かと言って、1人が全てのポスプロをこなすのは無理なので、同じプロジェクトファイルを共有する必要があります。この問題も、DaVinci Resolve 14のマルチユーザー機能によってAvidと同じように複数のエディター、ミキサー、カラリストが同じプロジェクトファイル内で、同時に作業が出来るようになりました。

DaVinci Resolve 14:ファーストルック

パフォーマンスの向上

エディットページでは、JKLプレイバックが飛躍的に向上したようです。JKLプレイバックは、J(逆再生)、K(ポーズ)、L(再生)のショートカットキーの総称です。DaVinci Resolve 12.5とは比べものにならないようです。

カラーページでは、使わないノードをノードツリーから切り離した状態にすると、プロセッサーに負担をかけずにノードを保管出来るようです。またOFX(オープンFX)をエフェクトライブラリーから、ノードに直接D&D(ドラッグ&ドロップ)出来るようになりました。

他にも、カラーページで使うエフェクトキーフレームが、マウスをドラッグしながらグループ選択する方法で出来る様になりました。(以前はSHIFTキーを押しながら一つ一つ選択していました。)


ノードをノードツリーから切り取って保管することが出来るために、後から使いたくなった時に簡単にノードツリーに統合出来る。(上)

カーソルを使いながら、キーフレームをまとめてグループ選択しているところ(上)
参照:MIXING LIGHT

新しいエフェクト

新しく追加された多くのResolveFX(エフェクト)の中でも、間違いなく使えるOFXが、Face Refinement Tool-フェイスリファインツールです。これは自動的に、顔を検出してトラックするだけで無く、顔のパーツまでを判別してくれます。フェイストラックして、ミッドディティールをぼかし、ビューティーショットを作るのはもちろん、様々なツールが追加されています。実際に使ってみたら感想書きます。


参照:MIXING LIGHT

ツールの細かさにビックリしますねw


参照:MIXING LIGHT

Color Compressor-カラーコンプレッサーもとても便利なツールです。クオリファイヤーで選択した色に、他の色のHUE(ヒュー), 彩度, 輝度(ルミナンス)を近づけてくれるため、スキントーンで不自然な色が混ざっていたり、自然の中の緑や黄色などの色の違いを気にならない程度にまで近づけてくれたりします。


参照:MIXING LIGHT

Soften&Sharpen - ソフトニング&シャープニングは、DaVinci Resolve 14に新しく追加されたエフェクトです。このエフェクトは、ソフトニングやシャープニングの画像に対する影響の与え方を3つの段階に分けて細かく調節出来ます。小、中、大の3つで区分され、区域も自分で調整出来るために、望み通りのルックを作ることが出来る様です。

参照:MIXING LIGHT

Gamut Mapping-色域マッピングも非常に便利です。例えばタイムラインの色域がDCI P3やREC2020とします。そして書き出す動画の色域がREC709とします。これではTVレンジの外のハイライトやシャドウは切れてしまいます。これ色域マッピングは、作業しているタイムラインの色域を変更すること無く、出力する色域に合わせて、色域の外に出ているハイライトやシャドウの部分を、パソコンが自動で調整しつつ、デザインしたルックを失うこと無く、自然にロールオフしてくれる機能です。色域のコンプレッサーみたいなもんなんでしょうか?

参照:MIXING LIGHT

カラーマネジメント設定の中に、色域マッピング機能をチェックするボタンがあります。(上)

DCI-P3の色域で調整したハイライトをREC709に色域マッピングすると、ハイライトがベクタースコープの中に収まる様になっています。/
参照:MIXING LIGHT

Live Save-ライブセーブは必ずチェックしておくべきツールです。

オートセーブ設定ページを見ると、Live Saveという機能設定が新しく追加されています。これがオートセーブと違うところは、DaVinci Resolve 14の作業中、常にリアルタイムでプロジェクトをセーブし続けてくれるところです。普段通りの作業にほぼ全く影響すること無く、安心してDaVinci Resolve 14を使えます。これで突然パソコンがクラッシュしても、データが消えることはありません。

参照:MIXING LIGHT

History Panel - ヒストリーは、Undo(コマンド+Z)を連打すること無く、自分の戻りたい作業ステージまで簡単に戻り、ルックを比較することが出来る様になりました。

参照:MIXING LIGHT

実戦投入へ

まだパブリックベータ版なので、今後それなりに大きなファームウェアアップデートがあると思いますが、NLEとしても本格的に導入できるレベルになってきたのでは無いかと思います。まずはDaVinci Resolve 14を実戦投入するために、テストしていこうと思います。

その他のDaVinci Resolve 12.5からのアップデートは、ブラックマジックさんが制作ノートを書いてくれているのでご覧ください。

気になる制作ノートは、
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あとからいつでも見返したりできます。

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