2017.05.10(最終更新日: 2017.05.17) 1469 views

現場でリアルタイムに音のノイズを減らす機材「CEDAR DNS 2」がスゴかった

ビデオグラファーとして、ノンフィクション・コマーシャル映像の制作を行う。プロジェクトに寄り添った形の...

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CEDAR Audio DNS 2

世界で唯一、原音復元技術を専門に研究開発を行なっている会社「CEDAR Audio」社から、録音現場で、声以外のノイズを抑えて収録ができる機器が登場しました。今回は、この「DNS 2」を実際に使ってみたのでレビューをしたいと思います。

主な性能

この機器は、いうならば本来撮影後の音声のミックスの際に行う
ノイズリダクションをハードウェア化して、録音しながら
ノイズリダクションが行えるというものです。
以下のようなノイズの削減に効果があります。

・声以外の背景音(カメラ、ハム、空調、モーター音、虫、その他環境騒音)を抑える。
・ハウリングを抑える。
・BGMを抑える。
・残響を抑える。
・ポップノイズ(吹き)を抑える。

これらの処理をリアルタイムで遅延なく行ない、かつ、どんなに強く設定してもサイドエフェクトを起こさず、音声が聞き取れなくなることはないそうです。

※48Vファンタム電源
マイクゲイン: +18~+78dB
サンプルレート: 48kHz(アナログ入力時), 44.1/48/96kHz(デジタル入力時)
ビット数: 24 bit
処理分解能: 40 bit
遅延: 1ms以下
電源: 12VDC(8~17.5VDC)※AC電源アダプタ付属
電源消費量: 4W(max 6W)
サイズ: W110 x H44 x D164mm
重量: 500g

参照:CEDAR DNS2

騒音や残響のある環境でテスト!


実際に繁華街や階段など、騒音や残響の多い場所でテストを行ってみました。ワイヤレスラベリアマイクをDNS2につなぎ、そこからミキサーに入れて、カメラに入力しています。

印象としてはかなり高性能に声の成分だけを残してくれます。「learn」ボタンで環境音を分析して、ノイズを減らす仕組みになっています。感覚的にはAdobe Auditionのノイズリダクション機能と似ている印象です。

まとめ

このように、リアルタイムでここまでノイズを消せるのはライブ配信などにも有効かなと思います。ただ、ノイズの強すぎる環境では声の成分が変化したり機械的な音声になってしまうので注意して使う必要があります。

これまでドキュメンタリーの撮影などでは、ノイズの多い環境の中で音を収録し、仮編集時にはその聞きにくい音を頑張って聞き取りながら編集し、その後MA作業でやっと聞きやすくなる!という流れで作業を個人的に行っていましたが、DNS2を使うとリアルタイムでノイズリダクションがかけられ、また同時にリダクションのかかっていない音声も出力可能なので、両方を収録しておき、仮編集時にはリダクションのかかったものを使い、より精密に調整をしたい場合はその後MAで元データを使うというワークフローが可能です。実際に、インタビューメインの動画制作でこのワークフローをやってみましたが、編集が格段に快適になりました。

ただこのDNS2、かなり高価なので、ビデオグラファーが個人で購入するのはかなり辛い製品です。そしてサイズ的にもワークフロー的にもミキサーを介しての使用が前提となるため、ワンマンでの使用は基本難しく、音声さんのいる現場でのみ有効かなと思います。

今回この製品を紹介してくださった池田匠さんという音声をやってくださる方が所有しているので、実際には池田さんに音声をお願いして、DNS2投入していただくのがベストソリューションだと思います!!!

池田匠さんFacebook
メールアドレス:gusoh.lab@gmail.com

気になる制作ノートは、
クリップしておくと
あとからいつでも見返したりできます。

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