2017.05.12(最終更新日: 2017.05.17) 926 views

AEで印象的なドロップシャドウを作る簡単な方法

大学在学中、映像と演劇の融合を目指し発足した「ガイプロジェクト」に参加、以降、舞台映像、舞台撮影を中...

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「ドロップシャドウ」はAfterEffectsを覚えたての頃によく使うエフェクトの一つかもしれません。ただAE標準のシャドウは平面的で物足りないため、今回はもう少し印象的なドロップシャドウを簡単に作る方法をご紹介します。まず今回のエフェクトレシピです。

1)CC Radial Fast Blur

2)塗り

3)CC Composite

使うエフェクトは以上の3つのみで、どれもAE標準のものです。それではさっそく作ってみましょう。

【Step.1】

まず、適当に背景を作ってみて下さい。今回のチュートリアルでは白をベースに作ってみます。平面にグラデーションでグレーの濃淡をつけた背景を作ります。グラデーション系のエフェクトは32bpcであってもバンディングが出易いのが難点ですが、気になる場合はグラデーションの拡散の数値を上げてみましょう。100くらいが良いかもしれません、これで滑らかな印象になったと思います。(ディザ処理のため、あまり数値を上げすぎるとノイズが上がってきます)尚、自分の場合、普段は16bpcで製作しています。

【Step.2】

ドロップシャドウをかける文字を打ってみましょう。今回は限りなく白に近いグレーにしてみます。(色味は好みに調整してみてください。)後述しますが、特に文字の場合は エフェクトレシピ 3)のCC Compositeが活きてきます。
文字レイヤーを選択し、1)のCC Radial Fast Blurを適用します。ブラーがかかり、文字が流れて見えますが、この状態が影のベースになります。Centerの値を設定します。今回は文字の影が右下方向に伸びるような表現をしたいので、Centerのターゲットをコンポジション左上に持っていきます。(あとで微調整できますので、とりあえず適当なところで)

【Step.3】

2)塗りを適用し、今回はカラーを黒に設定します。この時点で影の要素が完成します。

【Step.4】

3)CC Compositeを適用し、Composite Original/In frontにしてRGB Onlyチェックを外します。すると、影の要素の上にオリジナルの文字が重なります。CC Compositeはこういった場面で地味に役立つプラグインです。文字レイヤーを複製する事なく、1つのレイヤーで完結できますので、後のアニメーション適用等がよりシンプルになります。

【Step.5】

影の調整をします。CC Radial Fast BlurCenterを動かしたり、Amountの量を変化させる事で好みの影に調整してみてください。また塗りでは影の色を変えたり透明度を変更する事も出来ます。また印象的なシャドウを演出するためのポイントとしては、背景も気にかけてください。今回は2色グラデーションを使っていますが、影は画面右下に落ちているので、背景のグラデーションは画面左上を明るめのグレーに、画面右下を暗めのグレーにする事でより印象的になります。(光源を意識した作りをする事がシャドウのリアルさを産みます。)

以上で完成です。あとは、適当なテキストアニメーションを加える事で、平面的でない印象的なモーションタイトルが簡単に完成します。

ここまで出来たところで、さらに1つエフェクトを加える事で、フラットデザインなドロップシャドウも作ることができるので、ついでにご紹介しておきます。

【Ex Step.1】

上記3つのエフェクトに加えて、マットの中にあるマットチョークを適用し、1)CC Radial Fast Blurと2)塗りの間にマットチョークを移動させます。

【Ex Step.2】

反復」以外のエフェクトの値をとりあえず全部「0」にしてください。その上で「チョーク1」の値を-127までガツンと下げます。また「ジオメトリックスソフト1」の値を若干上げると影の逆方向がギラつかず自然なフチドリが出来るのでオススメです。

【Ex Step.3】

CC Radial Fast BlurのAmountを100にします。(ただし100だと影がコンポから切れて見える場合があるので、その場合は若干数字を下げます)

以上でフラットデザインな影も簡単に作れます、あとは、各々の値を調整して好みの雰囲気を作ります。難点は影が末広がりになってしまう事ですが、これが許せない方は、ドロップシャドウにインデックスのエクスプレッションを使う方法やシェイプ機能のリピーターを利用する方法もあります。以下、海外のチュートリアルも紹介しておきます。(ただレンダが重くなりそうで、個人的には必要以上にやらないと思います)
https://youtu.be/stNaddiqNuI
https://youtu.be/_4he9-0RqOg

一旦好みのシャドウが出来上がったら、エフェクトプリセットに登録しておくと、いつでも瞬時に呼び出せるので便利です。もっとも、この手のシャドウプリセットは海外のサイト等で安価に売られていたりします。しかしながら作り方を覚えておく事で、たとえプリセットを買ったとしても自分でカスタマイズが簡単に出来ると思いますので、あまりプリセット魔になる事なく、たまには1から作ってみるのも良いかもしれません。参考になれば幸いです。

尚、自分の会社のYouTubeチャンネルにチュートリアル動画もアップしておきましたので、よかったらご覧ください。他、AEチュートリアルは気まぐれですが、いくつかアップしてあります。。あまり積極的に宣伝していないのですが、、よければチャンネル登録もよろしくお願いします。

【GAIPRO.チュートリアル動画】
https://www.youtube.com/playlist?list=PLtyj3w5ZBg24rtKJ88q0xd4C4hRrHJGHA

気になる制作ノートは、
クリップしておくと
あとからいつでも見返したりできます。

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