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2017.08.24(最終更新日: 2017.09.04 ) 500 views

[撮影] RAWで撮影することの利点は何か?

ロサンゼルスと日本を拠点に映像制作を承っております。映画、TVCM、ミュージックビデオからVR動画ま...

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Mystery Box


参照:Mystery Box

Mystery Boxはアメリカのユタ州にある映像制作会社ですが、HDR制作の先駆者でYouTubeのHDR対応に一躍を担ったそうです。その彼らが最近ブログを始めました。そのブログがHDR映像の情報としてこれ以上ないくらいの情報量を提供してくれていて素晴らしいのですが、その中でRAWの利点について改めて説明してくれていました。半分以上筆者の解釈付きですが部分的に抜き出して本文から翻訳しましたので読んでみてください。今回参考にした記事はHDR VIDEO PART 4: SHOOTING FOR HDRです。

RAW撮影の利点

高いビット深度を維持したままグレーディング出来る

ProresやDNxHR (4Kにも対応しているDNxHDのアップグレード版)などでの収録の場合、LOG撮影という方式をとります。LOGはRAW撮影とは違います。LOG撮影は人間の目がハイライトよりもシャドウの変化に敏感な特性を利用したログカーブというOETF(トランスファーファンクション)を使った収録方式で広いダイナミックレンジをシミュレートするために作られています。多くの場合ビット深度が10ビットまであります。

RAWで撮影する場合はハイエンド機だと12bit, 14bit, 16bitでの収録が可能です。この場合、最低でも0-4097値の間に幅広いダイナミックレンジを格納することが出来るため、ハイライトの輝度や彩度の情報がさらに正確に収録出来ます。DaVinci Resolveなどでグレーディングする際にも収録時のダイナミックレンジを活かすことが出来ます。また出力フォーマットに書き出す際にカラーリマッピングがより正確に行うことが出来ます。

DaVinci Resolveなどでカラコレする場合はビット深度の数値が高いほど、出力が10bitになった時ににグレーディングによる結果が良いそうです。そのため収録した素材のビット深度が高い状態を維持しているままで、グレーディングに持っていけることが最大の画質に繋がります。最近ではVideo Device Pix7でApple Prores 4444と4444XQ(HDR向き)が12bit収録も対応してますので、そちらでLOG撮影してグレーディングすることも可能です。(ただしPix7で12bit対応しているのはCANON C500のみ)


参照:PIX-E7 4K Monitor and Video Recorder

高色域のプライマリーへの正確な移行

ハイエンドのカメラにはすでにRec.709(sRGBも同じプライマリー)のプライマリーよりもずっと大きな色域を確保しています。S-Gamutを搭載するF55やF65、REDカメラのRWG、ARRIのALEXA wide gamut color space、Panasonic VaricamのV-Gamutなどがあります。これはRec.709よりずっと鮮やかな彩度を保った状態で撮影が出来ます。更にネオンなどの人工的な色もより正確に出せるようになります。

広色域と広告で書かれていないカメラは基本的にRec.709の色域に限定されて収録されます。SONY a7s IIやLUMIX GH5などはそのタイプで、Rec.709(sRGB)の色域でS-log3やV-LogのOETFを用いた収録方法です。もちろんカラーグレーディングの段階で広色域へとリマップも出来ますが、収録データが広色域では無かったために、彩度を高めた場合のリマッピングの正確さが落ちます。もともと無いものを無理やり出すやり方なのでエラーやノイズが多くなるのはしょうがないです。

RAWは色域を確定する以前のリニアな情報で且つセンサーが記録した光の情報そのままです。RED RAWなどはウェーブレット変換(データをいくつものレイヤーで再構築する作業)した情報をRED CODEによって視覚的なロスレスが可能な限りの圧縮をかけているので完全にRAWでは無いですが、ディベイヤーする前と同じ段階なので、グレーディングの段階でホワイトバランスなども変えることが出来ます。ブランドによって様々なRAWがありますが、どのRAWデータがより正確に色を記録しているかは撮像素子やレンズ、NDフィルターの品質によって決まります。完全なシーンリファード(アウトプット先の色域に限定されていない状態)のデータなので、撮影後にグレーディングの段階で必要な広色域(Wide Gamut)でディベイヤーすることが出来ます。


参照:RED RAWをRWG(Red Wide Gamut)でディベイヤーする設定画面(DaVinci Resolve上)

例えばREDカメラのIPP2はDaVinciでディベイヤーする際に, REDWideGamutRGBの色域とLog3G10のOETFを使った変換だけ出来ます。これはLOG素材の様にグレーディングしながらも、Rec.709よりもずっと大きなプライマリーカラーを持つ色域に最初から変換した上で作業をしているために、RAW撮影の良さを最大限まで活かしています。

LOGで撮影した場合はLUTなどを使って広い色域のプライマリーへと修正をすることが必要になるためにDaVinciなどのカラーグレーディング上での補正が一手間増える上に、完全なシーンリファーでは無いために色がRAWほど正確では無い上エラーとデジタルノイズも増幅されるはずです。

ハイライトリカバリーがRAWでは使える‐綺麗なロールオフ

LOGやRAWでは無いリニアデータでは出来ませんが、RAWで撮影した場合はハイライトやシャドウのリカバリーが可能です。これは収録された最大限のダイナミックレンジがあるために出来る技術ですが、後々グレーディングの段階でディベイヤーした際やノードで色補正をした段階で黒つぶれしている部分や白とびしている部分のデータのみロールオフして収録データに記録されているディティールをフルレンジの枠内に引き戻すことが出来る機能です。この機能でレンジ内のカーブをほとんど変化させること無く、ハイライトを修正することが可能になります。

以上がRAWで撮影する場合のメリットです。

URSA miniなどのようにそれなりの金額でも12bitでRAW収録出来るカメラは今後も増えてくると思うので、RAWのワークフローもどんどん効率化されていくと思いますが、今のうちにメリットを知っておくと良いのでは無いでしょうか?

相変わらずの良記事、Mystery Boxさんいつも本当にどうもありがとうございます。

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