2017.01.26(最終更新日: 2017.03.25) 336 views 海外撮影3 撮影28

[書き起こし]海外撮影のノウハウ 質疑応答編〜VIDEOGRAPHER'S NIGHT〜

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この記事は、8/3に開催されたVIDEOGRAPHER'S NIGHTの書き起こしです。
今回のテーマは、「海外撮影のノウハウ」。
ビデオグラファーの伊納達也さんのプレゼン後、質疑応答で出たテーマをいくつかピックアップしてお送りいたします。


伊納 ぜひみなさんにこういった内容を、海外撮影をやってらっしゃる方も来ていただいたと思うのでシェアして欲しいです。

岸田 カバンの話なんですけど、SYSTEM5で「みなさんどうしてるんですか?」って聞いたら機内持ち込みの規定サイズギリギリの、ただの箱みたいなカバンが今売ってて、緩衝材もほとんど入ってなくて外側に硬い板が入ってるだけで。
テレビ局の方とかはバラしてそこに入れて隙間にどんどんマイクとか詰めて、とりあえず最初の入口だけそれで通して、中に入っていくっていうことでしたね。

まあそのカバン使ってると、多少はみ出してても一応気にしてるんだなってのでオッケーになりやすいんじゃないかと、SYSTEM5の人は言ってました。

伊納 見た目は大事ですよね。

岸田 見た目は大事ですね。(規定サイズを)遵守しようとしてる感じをこう、出すわけですよねこっちから。

伊納 この中で海外撮影やったことあるって方、手を挙げてもらってもいいですか。あ、結構いらっしゃるんですね。ぜひみなさんの体験談を聞きたいですけど。

# ビデオグラファーの海外撮影にカルネは必要?
参加者1 スライドの最後の項目に書いてあるカルネの問題って、実はちゃんとやらないと、会社でやってる限りはこれがないと問題になると思うんですよね。

参加者2 カルネでいうと、個人でカルネ申請してアメリカにロケに行った時に、行きは日本でカルネ申請して、帰り慌てていて、アメリカで最初に乗る空港でカルネの手続きしなかったんですよ。
そしてそのまま日本帰ったら税金払う可能性があるので、そこで乗り換え地点の空港でカルネの申請通そうとしたんですよ。

その空港の乗り換え時間が30分しかなかったんですけど一回出て、カルネの申請を適当に言ってハンコ押させて戻ろうと思ったら、慌てていて早く通せって文句言ったら空港のガードの人に止められて、5分ぐらい止められたっていうことはありましたね。

でもカルネの申請なんて今ハッキリ言っていらないんじゃないかって。ビデオグラファーでやってる限り、カルネなんて申請したら僕みたいにトラブルの元で。全くいらないなと。

伊納 ちなみにカルネってご存じない方のためにお伝えしておくと、基本的にプロフェッショナル機材を他の国に持っていく時は、日本から輸出申請、それから向こうで輸入申請。
で、もう一回向こうから輸出申請で、こっちで輸入申請しなきゃいけないっていうことになってるんですけど、それは各国同士が取り決めてる仕組みで、このカルネっていうのを取ってるとそれを手続きするだけで簡単に輸出入の手続きが済みますよっていうやつなんですけど、それをやってるとおっしゃる通り大変なんですよね。

他の方で、カルネ取らずに普通に荷物を持っていって、止められたことあるって方います?・・・いないですね。じゃあ個人撮影の場合、DSLRクラスの機材だと出さずに通れちゃうことも多いのかもですね...

# 海外保険選びの意外なコツ

## 保険がおりるかどうかは理由次第
参加者3 ちょっとこの項目の中にはないんですけど、海外で撮影する時、危ないところとか岸田さんとか行かれると思うんですけど、ものがなくなったりとか壊れたり盗まれたりっていうリスクがある中、そういう時の保険とかそういうのってどうしてますか?

岸田 普通の海外旅行傷害保険で、30万円で一品につき10万円までっていうやつしか入ってないですね。
海外で幸いまだ取られたことなくて、ナイジェリアでiPhone落としたんですけど届けてくれて・・・

会場 (笑)

岸田 にもかかわらず、今日赤坂で落としたらなくなったんですよね(笑)
さっき「iPhoneを探す」で見たらずーっと新橋あたりを移動していて・・・(笑)日本の方が危ないですね。

参加者3 もう取られたらマイナス覚悟で・・・

岸田 そうですね、壊れる方が確率が高いと思いますね。

伊納 カルネとか撮影許可の場合、保険入ってないと取らせてくれないっていうのがありますよね。

岸田 いわゆるフルでカバーされる機材保険って別にあるんですかね。僕旅行傷害保険しか知らないんですけど。

伊納 ただ、僕らの機材もそんなに高くないじゃないですか。

岸田 まあまあまあ、そうですけどね・・・。

参加者4 動産保険とか入られないんですか?

岸田 それよくわかんなくて入ってないんですけど、逆に入り方を教えてほしいんですけど(笑)

参加者4 撮影保険で検索すれば出ますよ。

岸田 なるほど。ありがとうございます。

参加者5 ただ、動産保険は高いと思います。

岸田 高いですよね。なんか火災保険に入ってる動産保険が利くって聞いたことがあるんですけど。

参加者5 私、この仕事の前、損保の会社に勤めていましたから・・・

会場 おー(笑)

岸田 めちゃくちゃプロじゃないですか(笑)

参加者5 携帯の場合でいうと、海外の保険で物を盗まれたりされた時に、自分がちょっと目を離した隙とか自分のそばにあったっていうと保障されるんですけど、もう置いてそこを離れてしまうとそれはもう保障されない。

岸田 置き引きはダメってことなんですね。

参加者5 なのでもし、これはここだけの話なんですけど、置いて離れたとしても近くにいてちょっと目を離した隙に持っていかれてしまったっていう風に言うと保険はおります(笑)

伊納 有益な情報ですね(笑)

## パッケージでなくバラバラに保険に入るのがオススメ
参加者5 海外保険で一番緩いのはAIUですね。査定が一番緩いです。

岸田 すごい、今日一番有益な(笑)

会場 (笑)

参加者5 また何かありましたら。ここだけの話で(笑)

岸田 僕も長期の、1年半の保険入ろうと思ったらどこも無理だったんですけど、AIUだけネットで申込たりとかして(笑)
なんだこの緩さはっていう。

参加者5 それと海外保険ってパッケージになってるんですけど、あれバラバラで入る方法もあって、それは代理店をやってる人のところに行ってやると、カードに付帯する保険と上乗せで入れるんですよ。

岸田 付けたい保険だけをプラスできると。

参加者5 そうです。
ところが、空港とかでやると全部パッケージになるので、たくさん保険がついて、すでに持っている保険と同じようなのも含めてパッケージで買うことになるので、バラバラで保険を付ける方がいいです。

# コーディネーターの探し方と金銭トラブルの回避方法
参加者6 個人で撮影をしていく時に、コーディネーターってどういうツテを当たってやっていますか。会社にいた時は会社のほうでいくらでもそういうツテがあったんですけど。

伊納 多分僕、岸田さんと違って、完全に個人で取材に行くことがないので、何らかのクライアントがいることがほとんどなんですよ。
そうすると、(必要なのが)撮影のコーディネーターじゃなかったとしたら、さっきのスペインの場合は、スペインのバスク地方の食文化に異常に詳しくてそこに住んでて、レストランの人全員知り合いみたいな人がいて、その人と繋がってたので、その人にアテンドをお願いしたっていう感じですね。

岸田さんどうですか?そのアフリカ人とはどうやって知り合ったんですか。

岸田 まあアフリカも結局取材させてくださいって言ったその取材対象がそこの有力者だったので、そのままその人にお願いしてオッケー出たら全部オッケーみたいな感じだったので。
だからどうですかね。逆に僕はコーディネーターってお願いせずに、取材対象の人に手配してもらうってことの方が多いですね。
まあそれはケースバイケースですけど。たまたまそういうのができる相手だったので。

伊納 他に、みなさんの中で海外の撮影コーディネーターのうまい探し方とかご存知の方いたら、ぜひ教えて欲しいですね。

岸田 逆に気をつけているのが、コーディネーターというか間に入ってもらって宿とか車とかをやたらみんな手配したがるんですけど、結構上乗せされてそこで儲けようってする人がいるので、そこちょっとあんまりケチってやってコーディネートしてくれなくなるとちょっとよくないんであれなんですけど、法外に取られているかどうかはチェックしてあんまり高いと「ちょっとこういうのもあったんですけどどうなんですかね」ぐらいでカウンターで「これ、半値くらいですよね」みたいな感じで言うとちょっと値段下げてくれたりとか、そういうのはやりますね。

でないと、言われたやつ全部ハイハイって言ってると、すごいしょうもない食いもん屋連れて行かれてめちゃくちゃ(値段)乗っけられたりとかして。
要は、一括の請求書が来るんですよね。
コーディネート料で、飲食代込みみたいな感じで、何がいくらかわからないんで、その辺も気をつけた方がいいなと。

参加者7 ケニアに行った時に、全然違うところ撮ってたんですけど、公共の建物とかに看板が出てて「お前それ撮っただろ」って言われてお金をせびりに来るんですよ。
なので、さっきナイジェリア行かれた時にそういうリスクがあると思うんですけど、知り合いの人がいればそれはそれでいいと思うんですけど、いない場合何かいい方法ないかなあと。

岸田 ナイジェリアのガイドとか口コミとか見ていると、とにかくカメラを出しただけですぐ金取られるって書いてあって。僕は逆に取られなかったんですけど、やっぱりいちゃもんは全部つけられて現地人が全部文句言って弾き返したんですけど、「なんて言ってんの?」って聞いたら普通にわーって相手より大きい声で言い返したり(笑)

会場 (笑)

岸田 相手も「めんどくさい」と思うともう何も言わないって感じで。あと具体的に揉めてる話を聞くと、スタジアムは公共のものでガードマンみたいなやつが「これは撮ったらダメだ」って言ったら僕と一緒に言ったやつが「お前のスタジアムだったら払ってやる。お前のスタジアムか!」って言って、相手が「いや・・・」ってなって「じゃあ払わねえ!」みたいな感じで交渉してましたね。

だからちょっと言い方は色々あるんですけど、相手はおかしいこと言ってるんでうまく返せば、まあ半分くらいで済むとかいうのはあるのかなっていう。

参加者7 問題は「お前それ撮っただろ」って言って「お前をこれから警察に連れて行く」って言われて「それが嫌だったら金出せ」ってそういう感じで。「金持ってない」って言い張ってなんとか逃げましたけど。

岸田 まあ全部払わなくてもいいんだったら。あんまりやばそうだったらちょっと払って逃げるっていうのがいいじゃないでしょうか。

気になる制作ノートは、
クリップしておくと
あとからいつでも見返したりできます。

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