2017.01.28(最終更新日: 2017.03.23) 1845 views Premiere16 DaVinci Resolve30 編集61

[DaVinci Resolve 12] Adobe Premiereで編集するための設定

ロサンゼルスと日本を拠点に映像制作を承っております。映画、TVCM、ミュージックビデオからVR動画ま...

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はじめに

DaVinci Resolve 12にNLE(Non-Linear Edit - オフライン編集機能)が搭載されてから、DaVinciで編集する機会が増えた気がします。

ただ、クライアントの方から納品の際に編集のプロジェクトデータもまとめて欲しい、ということがたまにあります。今回挙げる例で言うと、有名なYouTubeのインフルエンサーの方との仕事で製作をウチの会社で頂いた際に、クライアントの方が何かあった時に編集し直すことができるようにプロジェクトファイルをAdobe Premiereで受け取っておきたい、ということに。

今回の企画では撮影から納品までミクシングも含めて二日しかないこともあり、一番安心して作業できるAdobe Premiere編集、DaVinciカラコレの手順を踏むことにしました。

この制作ノートは、その時のワークフロー環境の共有です。

DaVinci Resolve 12の環境設定

トランスコード(フォーマット変換)

撮影はBlackmagic URSA Mini 4.6Kカメラを使い、UHD4KのPRORES422HQで収録、ピクチャースタイルはFilm Look(フィルム ルック)を選択しました。

引用:Blackmagic URSA Mini 4.6K

ちなみにUHD4KとDCI4Kの違いについては制作ノートを書いているのでご覧ください。

## 4K映像基礎(2)UHD-4KとDCI-4Kの違い

撮影が終わったのが、夕方の午後5時。
撮影の規模が小さかったので現場にDITは待機しておらず、編集を担当する僕の会社のオフィスへデータが直行。データを受け取り、オフロードを済ませてからトランスコードを始めます。

トランスコードとは、撮影した素材を編集に適正なフォーマットに変換してファイルサイズを小さくすることです。

UHDなどの大きなフォーマットで撮影した場合に、様々な理由から、オフラインで編集するのが困難になるためにトランスコードでPROXY(プロキシ)やH264などのQTファイルにダウンコン(ダウン コンバージョン)します。

大事なのはUHDのデータをDaVinci Resolve 12を使ってトランスコードすることです。

なぜなのかは、最後に納品用の書き出しをする時に分かりますので、少しお待ちください。
今回のデータは全部で120GBほどで、トランスコードには数時間かかりました。トランスコードの方法に関してはコチラの制作ノートからご覧ください。

[DaVinci Resolve 12] トランスコードの方法

ともかく編集は翌日の朝から始めることに。
トランスコードが終わると、DaVinci Resolve 12は一時停止です。

Plural Eyesで映像と音を同期、XMLの書き出しをする

次に音と映像を同期(シンク)する作業です。URSAはカメラ内で音声収録が可能なので、音のウェーブフォーム(Waveform)を使って、マイクの音と同期することが出来ます。

最適な方法はRED GIANTが販売しているソフト「Plural Eyes(プルーラル アイズ)」です。現在はPlural Eyesはバージョンが4.1まで出ていますが、今回僕が使ったのは3.5のバージョンです。Plural Eyesの使い方に関してはコチラの制作ノートをご覧ください。

[Premiere Pro CC] Plural Eyes (プルーラル アイズ)で音と映像を簡単に同期(シンクロ)する方法


Plural Eyesで映像と音を問題なく同期することができました。

Adobe Premiere用にXMLを書き出し、Adobe Premiere CCでXMLを読み込むと、マイクで収録した音をカメラ音と差し替えたシーケンスが作られます。このシーケンスを使い、さっそく編集に取りかかります。

この時に映像にLUTを適用して、ある程度カラコレされた状態で編集できるようにしておくことがオススメです。

Premiere上でLUTを適用する

最後に編集を始める前に必要なことが、Film Lookで撮影したURSA4.6Kの素材にLUTを適用することです。今回はGround Controlがタダで提供しているBMC4K-REC709のLUTをダウンロードして使いました。Premiere上でLUTを適用する方法はコチラの制作ノートからご覧ください。

編集が終わり、DaVinciでカラコレへ

編集が無事に固まり、クライアントの方の了解を得た上でカラコレと音編集の作業に入ります。

まずPremiereのピクチャーロックしたシーケンスから必要のない素材を全て排除、トラックの数をできる限り最小までまとめた後、DaVinci Resolve 12用にXMLを、Pro Tool用にOMFをそれぞれ書き出します。XMLは違うソフトウェア間をデータが問題なく移動できるようにするためのログデータです。OMFは実際に音データが保存されている巨大な音声タイムラインファイルです。

ココで最初にDaVinci Resolve 12でトランスコードをした時の威力が発揮されます。

XMLを読み込む際に大事なのは、トランスコードした際に作成したDaVinci Resolve 12のプロジェクトファイルを開き、そのプロジェクト上でXMLを読み込むことです。DaVinici Resolve 12でXMLを読み込む際には、必ずXMLが接続されていた素材も一緒に取り込むかどうかを尋ねられます。一緒に取り込まないように注意してください。

DaVinci Resolveの凄いところはココです。
なんとトランスコードされたデータを取り込まなかった場合、XMLで取り込んだタイムラインの素材と同じ素材名のUHD4Kファイルを自動的に見つけ出し再接続してくれるのです。

しかも、DaVinci Resolve 12はタイムラインの解像度にデータが縛られません。トランスコードされた素材のフォーマットに合わせて作ったPremiereのタイムラインも、DaVinci ResolveでUHD4Kに再接続された瞬間に自動的にタイムラインがUHD4Kになるのです。書き出しもそのままUHD4Kで可能です。この機能はマジで最強です。

ここで2つだけ注意事項

トランスコードした素材以外の新しい素材は、必ずしもタイムラインに合った変換がされないことです。

そしてMP3のファイルはDaVinci Resolve 12には読み込まれません。

これには注意です。

あとはDaVinci Resolve 12で完全に再現されたPremiere CCのタイムラインのカラコレを行い、最終納品用のデータをそのまま書き出して完成です。

以上、もしも分からない内容や、もっと詳しく聞きたい内容で他の制作ノートのリンクを貼ってないことに関しては連絡をください。新しい記事を書きます。

気になる制作ノートは、
クリップしておくと
あとからいつでも見返したりできます。

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