SNS×Eコマースで、新時代のモノの売り方を企画する。業界トップ企業の新たな挑戦とは

「21世紀を代表する会社を創る」をビジョンに掲げ、インターネットテレビ局「Abema TV」の運営や国内最大級を誇るインターネットメディア広告事業を展開してきたサイバーエージェント。そんな同社で採用を強化しているのが、コマースプロデューサーのポジションです。コロナ禍により、消費行動がオフラインからオンラインへとシフトした今、SNS×Eコマースでマーケティング新時代を開拓するメンバーを求めています。

今回は、インターネット広告事業本部の羽片氏へのインタビューを通じ、仕事のやりがいから、働く環境に至るまで幅広くお伺いします。


▲株式会社サイバーエージェント インターネット広告事業本部 統括 羽片一人(はかたかずと)氏

サイバーエージェントの武器は、売る・創る・運用する3つの力。

――まずは羽片様のプロフィールからお聞かせいただけますでしょうか?

羽片氏:私は2009年にサイバーエージェントに新卒入社しました。最初の1年はインターネット広告事業本部にて営業をしていたのですが、転機が訪れたのは2年目のタイミング。「子会社をやらないか?」とお声がけをいただいたことをきっかけに、2010年より株式会社CA Beatの代表取締役社長に就任したのです。当時はスマートフォンが市場に出て間もなくという時期でした。

そのような中で、広告営業の経験を活かし、スマホアプリの受託開発から事業をスタート。そこから、自分たちでto Cのスマホアプリを作るスマートフォンメディア企業へと生まれ変わっていきました。2014年以降、CA Beatでのビジネスをサイバーエージェント本体に吸収する形となり、現在私はインターネット広告事業本部 統括とデータビジネス責任者を兼務しています。

――羽片さんが所属するインターネット広告事業本部は、貴社の中でも中核部署にあたると思います。同部のミッションについて、お聞かせください。

羽片氏:私たちインターネット広告事業本部のミッションは、”広告産業の歴史を変えること”です。インターネット広告の価値が数字で全て可視化できるようになった今、他社よりも投資価値を最大化できることを戦略のど真ん中に置いて、経営を続けています。

投資対効果を最大化するために必要なのが、「売る力」と「創る力」、そして「運用する力」です。これらが三位一体となることで、サイバーエージェントは成長を続けてきた会社と言っても過言ではありません。広告代理店で創る能力を持っているのは珍しく、事業本部の中にエンジニアが在籍していることも当社の強みの一つです。

そのため、最近ではAIを活用したソリューションをはじめ、3CG技術を駆使したクリエイティブなど、インターネット会社ならではの武器を強みに新たなチャレンジを続けています。


“新時代のモノの売り方”を自ら企画し、運用する。

――今回は「DX Opportunity Center」という新規事業組織の立ち上げに伴う採用強化ということですが、まずは事業立ち上げの背景について教えていただけますか?

羽片氏:立ち上げの背景は、「プラットフォームの変化」、そして「外部環境の変化」という2つの要因があります。一つ目の「プラットフォームの変化」とは、InstagramやYouTubeをはじめとしたSNSにコマース機能がつくこと。たとえばInstagramのような毎日多くのユーザーが訪れるプラットフォームでモノを売ることができるというのは、つまり“デジタルの一等地でお店が出せる”ということになります。

そして二つ目の「外部環境の変化」という点では、コロナ禍において、消費行動がオフラインからオンラインへと大きくシフトしたことにより、EC化は急速に拡大しつつあります。なかでも、 YouTubeやInstagramなどソーシャルメディアが最重視されはじめている今、メーカー企業は、従来のモノの売り方だけではなく、新たなモノの売り方を考えていかなくてはなりません。

私たちはそこにビジネスチャンスを見出しました。サイバーエージェントのノウハウを生かしながら、新時代のモノの売り方を企画し、お客様のサポートをする。これこそが、新規事業組織である「DX Opportunity Center」のミッションです。

――実現したい世界観はどのようなものでしょうか?

羽片氏:Instagramでモノを買うという行為は、ウィンドウショッピングに近いと考えています。従来のECビジネスは消費者が欲しいモノを検索して購入に至るという流れが一般的でした。つまり、新しい出会いに結びつかないのです。

それに対し、InstagramやYouTubeはよりセレンディピティ的なモノとの出会いが多いのです。何気なく見ていると、偶然いいモノに出会う感覚、例えるならば「表参道を歩いていて、偶然いいモノと出会う感覚」と同じだと思うんです。私たちが実現したい世界観は、こうした「いいな」と思える出会いを最大化することにあります。SNS社会の今、変わり続ける消費者の消費行動を促すことは、世の中に対して価値のあることだと思っています。

今後カギとなるのは、企業がどれだけコンテンツに投資できるか、という点です。ユーザーはあくまでコンテンツを見にきているため、企業が一方的に言いたいことを言っていては、ユーザーにとって価値あるコンテンツになりません。その中でこの新しい変化を捉える動きを企画から運営まで企業が全て自社でやるには限界があります。私たちは、そこをサポートすることで新たな時代のモノの売り方を作っていきたいと考えています。


――今回募集するコマースプロデューサーについての役割、そして仕事のやりがいを教えてください。

羽片氏:業務内容を細かくご説明すると、まず企画から全てが始まります。その後、実際に動画や静止画を作るための制作、そして編集、投稿、レポーティングなどが主です。この一連の流れをワンストップで実行し、PDCAを回していくことでノウハウを蓄積する――。今そのために、部署全体で頑張っているところです。

面白さは、やはり自分の仕事の成果が目に見えて数字に表れることではないでしょうか。例えばインスタライブの場合、ライブコマース後に、とある商品がすぐに売り切れたりすることもあります。それはライブ中に商品の良さをしっかり伝え、それが売り上げという成果に分かりやすく出たということですので、その点ではやりがいを感じていただけるでしょう。クライアントで多いのは、コスメ・消費財・アパレル・インテリアなどで、すでに成功事例も多数出ています。

運用の中で面白い発見がありました。熱量高く、正しくその商品を紹介できる人の方がモノが売れるのです。美容部員の方や実際の商品のご担当者様などが正しい情報でしっかり伝えるとユーザーに伝わり、購買が起こる。今まではフォロワー数の多い方にお願いすることも多かったのですが、最近はフォロワー数よりエンゲージメントの方が重要だと感じています。この仕事は、そうした熱量の高い人の選定も担当していただきます。業務範囲は幅広いですが、それ以上に面白い仕事だと思います。

あとは、何度もお話してきた通り、“新しい時代のモノの売り方を切り開いていける”ことが一番の面白さであり、個人のスキルに繋がる点かと思います。SNSユーザーである若い世代の生の声や視点が十分に活かせる仕事でもあると思います。


正解がないからこそ、自分たちで前例を作る面白さがある。

――どんな方と一緒に働きたいですか?

羽片氏: 熱量が高く、何かに夢中になれる人がいいですね。ご存知の通り、この業界は日進月歩です。昨日までの正解が次の日には間違いに変わることも多い環境なので、その変化の波に乗れて、むしろそれを楽しめる人が向いているのではないかと思います。ですので、面接では必ず「これまで何かに夢中になったことはありますか?」と質問するようにしていますね。

――新規事業だからこそ、熱量高く前に進めていける力が必要なんですね。次に、所属組織となる「DX Opportunity Center」のカルチャーについて教えてください。

羽片氏:Instagramや YouTubeといったSNSとEコマースをミックスして、新たな企画を生み出すため、必然的に普段からプライベートでSNSに触れている若い世代が多いです。そして、自らがそうしたSNSのユーザーなので、自分たちでやり込んで、新しい勝ち筋を日々研究して、自分の仕事にも取り組んでいるんです。私自身、「なんでこの動画が売れたのか?」という視点で、毎日たくさんの動画を見て研究するようにしています。

この領域はまだ新しく、成功事例というものが存在しません。それはもちろん難しさもありますが、だからこそ僕らが正解を作っていく、業界のパイオニアを目指していける面白さがあります。私もメンバーとのミーティングに参加することも多く、組織のカルチャーはフラットそのもの。何しろ試行錯誤しながらビジネスを確立させている最中なので、社歴や年次にかかわらず、全員で知恵を出し合う必要があるからです。


――では最後に、この求人をご覧になる方に一言メッセージをお願いします。

羽片氏:私自身、入社2年目で子会社の社長を経験し、若くしてあらゆることにチャレンジさせてもらいました。だからこそ、メンバーにも裁量を持ってどんどんチャレンジしてほしいですし、より大きなドメインで働いてもらいたいと思っています。

そしてお話してきた通り、新規事業なので正解はまだ存在しません。今まさに、みんなで考えて正解を作っているところです。ご入社してくださる方には、ぜひそのプロセスを一緒に楽しんでもらいたいですね。いち消費者としての視点を持って、その感覚を大切にしながら、共にビジネスを育てていきましょう。

取材後記

コロナ禍により、人々の暮らしは大きく変化しました。その中の一つが消費行動です。今回募集するコマースプロデューサーは、InstagramやYouTubeをはじめとしたSNSとEコマースをミックスすることで、新たな時代のモノの売り方を企画していく仕事。羽片氏もお話していた通り、まだ正解がないビジネスだからこそ、自らの手でロールモデルを生み出していける点は大きなやりがいになると同時に、変化の大きい現代を生き抜く一つのスキルになるのではないでしょうか。「新規事業で自らの力を試したい」「これまでのキャリアを生かして、もっと幅広い領域にチャレンジしたい」そんな方には最適な職場になるのではないかと感じました。

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