011_After Effectsのカメラワーク講座 Part.1 〜まずは押さえたい基本の3つ〜

2020.11.01 (最終更新日: 2021.08.14)

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この動画で学べること
今回は「カメラワーク講座_Part01」をご紹介します。

・カメラの基本① じんわりズームが分かる
・カメラの基本②じんわりドリーが分かる
・カメラの基本③文字を中心にカメラを回転させる方法が分かる

カメラの使い方の理解が深まると
映像の幅が広がるのでとても便利です!

▼チュートリアル動画はこちら▼

※チュートリアルでは有料の静止画や動画素材を使っている場合があります。
まずは無料のおしゃれ写真サイト「Unsplash」などで作ってみましょう!
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▼作り方のステップはこちら▼

01. コンポジションの中身の説明

ざっくりとですがコンポジションの中身を説明します。
まず、正面からみたレイアウト。

図01

① 背景と周辺の色落とし用のレイヤー
② 円のグラデーションシェイプレイヤー7つ
③「SANZE」の文字用のレイヤー。
ライム平面は、空気感を出すために黄色いグラデーションを左上方向から薄くスクリーンで乗せています。

②の円のグラデーションシェイプレイヤー
奥行を分かりやすくするためにZ値をバラバラに配置してあります。
カスタムビューで見てみるとここんな感じです。

図02

このコンポジションでカメラを作って行きます。

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02. じんわりズームカメラの作り方

【じんわりズーム】

まずは【ヌルで制御できるカメラ】を作成します。

①カメラとカメラコントロール用のヌルを作成します。
②ヌルを3Dレイヤー化します。
③カメラの位置の値をコピーし、ヌルの位置にペーストします。
④カメラからヌルへ紐づけします。

この手順は、カメラをヌルで制御するための一連の流れになります。
色んなやり方があると思いますが、ぼくはこのやり方でやることが多いです。

じんわりズームのアニメーションをつけていきます。
0フレームから1フレームに掛けてテキストがズームするアニメーションを付けていきます。

1フレーム目でヌルの位置の値にキーフレームを打ちます。
0フレーム目でヌルのZ値を-6000くらい引いた位置にキーを打ちます。
0フレーム目と1秒目のキーを選択した状態でF9を押してイージーイーズをかけます。
さらに速度グラフでこのように緩急をつけてあげましょう。

図03

しかし、このままでは1秒後にカメラが完全に止まってしまい、空気感がでません。

カメラが決まってからもじんわりとズームし続けるようにしていきます。
ヌルのアンカーポイントを0フレーム目からラストのフレームまで等速でZ値をカメラに近づけるようにアニメーションつけます。

図04

ヌルの位置で基本的なカメラの動きを決めて、後はアンカーポイントでずらしていく。
1カットくらいならこの方法が一番早いと思います。

もちろんヌルのアンカーポイントではなく、カメラ本体の位置をずらすことでも同じ動きを付けることができます。
やり方は一つではありません。色々な方法があります。

03. じんわりドリーカメラの作り方

【じんわりドリー】

先ほどと同様にヌルで制御するカメラを作成します。

じんわりドリーのアニメーションをつけていきます。

1フレーム目でヌルの位置の値にキーフレームを打ちます。
0フレームで左に文字がはけたところでキーフレームを打ちます。
イージーイーズを掛けて動きを調整します。
ヌルのアンカーポイントを0フレーム目からラストのフレームまで等速で
今度はY値にアニメーションつけます。

もっと突き詰めれば厳密に調整しないといけませんが、サクっと作るなら
この方法が一番早いと思っています。

【ポイント】カメラの制御はヌルに紐づけ、位置で動きをつけて、余韻はアンカーポイントでつける。

04. ターゲットを中心に回転するカメラの作り方

【ターゲットを中心に回転】

まずは【ヌルで制御できるカメラ】を作成しますが
今回はカメラの作り方がちょっと違います!!
①カメラとカメラコントロール用のヌルを作成します。
②ヌルを3Dレイヤー化します。

ここから先が違います。
テキストの位置を中心に回転をかけたいので
ヌルの位置は原点のままにしておきます。
③カメラをヌルへ紐づけします。

ターゲット中心の回転アニメーションをつけていきます。
ヌルのY回転にアニメーションを入れます。

図05

原点を中心にクレーンで動かしているようなアニメーションができます。
ヌルのY回転に0フレーム目でキーを打ち、1フレーム目にY回転を0にしてキーを打ちます。
X回転にもキーを付けると縦回転も加わって面白いアニメーションになります。

Y回転、X回転ともこんな感じにイージーイーズをかけておきます。
図06

カメラを動かし過ぎて、背景が見切れてしまいました。
対処方として一番下に平面レイヤーを作成します。
色はスポイトで取るとなじむので良いです。

これで完成です!!

05. おわりに

今回は、ズーム、ドリー、原点を中心に回転、の3つのカメラワークが学べたかと思います。
そのほか手ぶれなどのアニメーションは次回のチュートリアルで紹介したいと思います。
ありがとうございました!!

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