055_アレンジ簡単!サイバーMAPエフェクト!

2020.11.24 (最終更新日: 2021.08.17)

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こんちゃ!
映像クリエイターのサンゼです!YouTubeで映像制作のテクニックを分かりやすく解説しています。その他にも、映像編集の会社を経営や、国内最大級の映像編集者のオンラインコミュニティECHOの運営をしています。

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この動画で学べること

今回は「サイバーMAP」をご紹介します。

・CC Ball Actionの使い方を学べます!
・標準エフェクトのみでかっこいいサイバーMAPを作れます!
・汎用性抜群であらゆる映像に使用可能!

サイバーMAPを作れるようになると
映像の幅が広がるのでとても便利です!

※日本地図の素材はご自身で用意していただく必要があります。
AdobeStockなどにたくさんMAP素材があります。

▼チュートリアル動画はこちら▼

▼作り方のステップはこちら▼

01. 日本地図をじわーっと出す

まず日本地図をプリコンポーズします。
名前をmapjapanとしておきます。
map
japanコンポジションに入り、
新規平面を作ります。名前をmaskとしておきます。
ここにフラクタルノイズを適用します。
コントラストを上げて、これをマスクにします。
【図.01】

明るさを調整します。
0フレーム目で真っ黒にして、3秒のところで真っ白になるようにキーフレームを打ちます。
日本地図をトラックマットのルミナンスキーマットにします。
【図.02】

すると、このように日本地図がじわっと出てくるようになりました。
【GIF.02】

次に日本地図を一色に塗りつぶします。
日本地図にエフェクトプリセットから【塗り】を適用します。
カラーを白にしましょう。
最終的に青にしたいので
maskと日本地図をコピーし、タイミングを15フレームほどずらし、
コピーした方の日本地図の【塗り】を青にします。
こうすると、最初、白い日本が徐々に青になっていく映像を作ることができます。
これで徐々に現れる日本地図が完成しました。

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02. 地図をCC ball Actionでドットにする 

COMPのコンポジションに戻って、map_japanのコンポジション
エフェクトプリセットから【CC ball Action】を適用します。
これは画像を玉で描画でき、しかも、3Dの位置情報も持っている便利なエフェクトです。
ぼくが大好きなエフェクトの一つです。
このようなLEDの表現によく使います。
CC ball Actionの設定を
Grid Spacing を3
Ball Size 42
に設定してあげます。
さらもグローも適用します。
少し発光するように、グローの数値を調整しましょう。
【GIF.03】

すると、このようにジリっと出てくるマップが作れたかと思います。
【図.03】

カメラを出してみてみると、一応立体として表現されていることが分かります。
今回は立体自体は狙っていませんが、
こうなっていることを覚えておいてください。

03. 背景のグリッドを作成する

背景を作ってきましょう。
対象物が無いとカメラで動きをつけた時に動きが分かりづらくなってしまいます。

新規平面を作ります。名前を【BG】としておきます。
幅4000高さ4000で大きめに作っておきます。
map_japanレイヤーの下に配置します。
すると、グローの見え方が何も無い時と、黒平面がある時で見え方が変わりました。
しっかりと背景を置いて調整することを心がけておくと良いでしょう。
グローの値を調整し直しておきます。

背景にエフェクトプリセットから【グリッド】を適用します。
ボーダーを2
グリッドサイズを幅スライダーにして、幅は102くらいに設定しました。
map_japanとBGの3Dレイヤーにチェックを入れます。
BGのZ値を4000くらいにして、奥の方に置いておきましょう。

背景でイメージがだいぶ変わるので是非色々チャレンジしてみて下さい。

04. カメラのアニメーションを作成する

まずは【ヌルで制御できるカメラ】を作成します。

①カメラとカメラコントロール用のヌルを作成します。
②ヌルを3Dレイヤー化します。
③カメラの位置の値をコピーし、ヌルの位置にペーストします。
④カメラからヌルへ紐づけします。

カメラにアニメーションをつけます。
東京から引いていって日本全体が映るような一秒ほどのカメラアニメーションを付けます。
回転も加えるといいでしょう。
イージーイーズ(F9)をかけて、速度グラフでカーブに緩急をつけておきましょう。
【図.04】

ボールがチリチリ出てくるのが見える感じにアニメーションの位置を調整します。

さらに回転を加えるためにもう一つヌルを作ります。
地図上の東京らへんに位置を調整し、名前も【tokyo】にしておきましょう。
3Dレイヤーにチェックを入れます。
カメラコントロール用のヌルを【tokyo】に紐づけます。
すると【tokyo】のY回転を動かすと、東京を中心に横回転する事が出来ます。
【GIF.04】

全体の見え方を調整します。
・全体のアニメーションの尺を8秒にトリムしました。
・ドットが出てくるのが遅いので、map_japanレイヤーの開始位置を手前に持っていきます。
・背景のグリッドが見切れてしまったので、スケールで大きくし、Z値も3000に調整しました。

05. 開催地とサークルを追加する

開催地にサークルを追加していきます。
サークルをマップの少し手前に立体感が出るように置きたいと思います。
ここで、ちょっとコツがあります。

mapjapanレイヤーを複製します。
名前を【map
開催地】としておきます。
map_開催地のコンポジションに入って、日本地図の素材だけ残して、後は削除します。
日本地図に付いている塗りのエフェクトも消して構いません。
トラックマットも【なし】に戻しておきます。

アフターエフェクツには【ガイドレイヤー】という機能があります。
これは、コンポジションを跨いだり、書き出しの際には表示されない。
という機能になります。

地図レイヤーを右クリック→ガイドレイヤーを選択します。
レイヤーの前に【#】のマークが付きました。これがガイドレイヤーのマークです。

06. シェイプレイヤーでサークルアニメを作る

サークル用の新規コンポジションを作ります。
幅500×高さ500で名前をcircleにしておきます。
シェイプで正円を作ります。
線だけの状態にして、色は分かりやすいように赤にしておきます。

0フレームでスケールを0、一秒後に画面いっぱいになるようにアニメーションを付けます。
不透明度にもアニメーションを付けて、ふわっと消えていくようにします。
さらにサークルレイヤーをコピーし、レイヤーの開始位置をずらして円が二重になるようにします。
【GIF.05】

ここは好みです、SFっぽいデザインなどにするのもアリです。

サークルを開催地に置きます。スケールも調整しましょう。
北海道、東京、京都、福岡、沖縄にサークルを持ってきました。
出るタイミングもずらしてあげます。

これで全国各地で何かのイベントが開催されてる感じになりました。

メインのmapjapanコンポジションに移動し、map開催地を入れます。
ガイドレイヤーに設定した地図もこのコンポジションでは見えなくなっていますね。

map開催地コンポの3Dレイヤーにチェックを入れます。
同じ位置にmap
開催地コンポが来たことが分かります。
これでは少しもったいないので、Z値を手前にずらします。
すると見た目的にも立体感が出てイイ感じになりました。

ただ、手前に出した分、位置もずれてしまいます。
今回は簡易的にスケールを縮小させて対応しました。
アニメーションのタイミングを調整します。
ドットが見えたら、サークルが出てくるというように、タイミングを若干被せ気味にすると
全体的に滑らかな映像になります。

07. 地名をデコーダで出す

map開催地コンポに行きます。
テキストで地名を書きます。
アニメーションプリセット→Presets→Text→Animate IN→デコーダフェードインを適用します。
さらにSFっぽく見せるために、map
開催地にグローをかけて発光しているようにします。
光っているものを乗せるときはレイヤーモードを【スクリーン】や【加算】にしておくとより、発光してくれます。

08. 表題タイトルを作る

デコーダフェードインで作ったテキストをmap_japanコンポジションにコピーして
JAPANと打ち直し、3Dレイヤーにして、画面の左上に配置しましょう。
奥行きも調整します。

Z値は可能な限りばらした方がカッコいいです!

4000くらいにして、一番手前にもってくると、より立体感が増しました。
この文字にグローをかけますが、
ここで、文字の色を完全な白にしない方がいいです。
若干灰色、もしくは黄みがかっている方が質感がでてきます。

このテキストをコピーして【TOURNAMENT】に打ちなおして、画面右下に配置しましょう。

これで全国各地で行われてるジャパントーナメントの映像が完成しました。
一体何のトーナメントなのでしょうかw

09. 全体のバランスを整える

若干周辺の色をを落とした方が見やすくなるので
グリッドの背景の手前に調整レイヤーを作成します。
名前を【ビネット】とします。
ここにトーンカーブを適用します。
マスクの境界のぼかし】の値を調整し、境界をぼかします。

楕円形ツールをダブルクリックし、マスクの反転にチェックをいれます。
トーンカーブのカーブを下げると周辺が暗くなります。
なんとなく周辺が落ちてると、より立体感が強調されます。

最後にモーションブラーの設定をして完成です。
【図.05】

10. おわりに

シンプルですが、地図の映像は色んな場面で使う事が多いので
一つの方法として、覚えておいてもらえたらと思います。
ありがとうございました!!

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