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こんちゃ!
映像クリエイターのサンゼです!YouTubeで映像制作のテクニックを分かりやすく解説しています。その他にも、映像編集の会社を経営や、国内最大級の映像編集者のオンラインコミュニティECHOの運営をしています。
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この動画で学べること
今回は「表現が広がる3Dレイヤー講座_Part02」をご紹介します。
・写真一枚だけでも奥行きのある映像が作れるようになる
・組み合わせ次第で色んな映像に役に立つ
・様々な映像でで役立つ高度なテクニック
表現が広がる3Dレイヤー講座_Part02の理解が深まると
映像の幅が広がるのでとても便利です!
▼チュートリアル動画はこちら▼
【図.01】
前回【Part.1】がPhotoshop
・被写体を選択
・コンテンツに応じた塗り
今回【Part.2】がAfter Effects
・Z軸にレイヤーを配置
・カメラアニメーション
・立体感を出していくコツ
▼作り方のステップはこちら▼
01. 素材を読み込み、3D空間上に配置しよう
前回作ったPhotoshopのデータを読み込み、3D空間上に配置していきます。
新規コンポジションを作成します。
今回は1920×1080 23.976fps
デュレーションは10秒で作っています。
前回作ったPhotoshopのデータを読み込みましょう。
プロジェクトの上で右クリック → 読み込み → ファイルから、指定のファイルを選択します。
読み込みの種類をコンポジション - レイヤーサイズを維持で読み込みます。【図.02】
フッテージにすると一枚で読み込まれてしまいますので、注意してください。
これで、レイヤー分けした状態で読み込むことが出来ました。
元データがとても大きいため”astro(人物)” “rock” “sky” をコピーし、
最初に作ったコンポジション(フルHDサイズ)にペースト、大きさを調整します。【図.03】
(元のサイズが大きすぎます。フルHDサイズのコンポジションで大きさを調整しましょう)
サイズの調整はヌルで紐づけて調整することをおすすめします。
理由は、それぞれ単体で調整すると、位置や大きさがずれてしまうためです。【図.04】
大きさを調整したら、位置調整用ヌルは消してしまって大丈夫です。
3つのレイヤーを3Dレイヤーにします。【図.05】
今の段階では3つとも同じZ値に配置されているため奥行きがありません。
それぞれのZ値を調整し、奥行きを出します。
”astro(人物)” のZ値を 0
“sky” のZ値を 6000 スケールをかけて画面から見切れない大きさに拡大します。
“rock” のZ値を 2000 これも、スケールをかけて画面から見切れない大きさに拡大します。【図.06】
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02. カメラワークを付けよう
はじめに、ヌルで制御できるカメラを作成します。
①カメラとカメラコントロール用のヌルを作成します。
②ヌルを3Dレイヤー化します。
③カメラの位置の値をコピーし、ヌルの位置にペーストします。
④カメラからヌルへ紐づけします。
コントロールしやすいカメラが出来ました。
実際に3D空間上に素材が配置されているため、ズームやパンをすると奥のレイヤーと動きがずれていることが分かります。【GIF.02】
カメラワークを付けていきましょう。
決まりの位置にキーを打ち、それを3秒目に移動させます。
0フレーム目で、左上の岩肌の近くでキーを打ちます。
3秒かけて決まり位置までのアニメーションが出来ました。【GIF.03】
それぞれのキーにイーズをかけます。
位置を右クリック → 次元に分割をするとX,Y,Zそれぞれ単体でキーを調整できるようになります。【図.07】
値グラフでこのようにグラフを調整しましょう。【図.08】
X値をずらして、ドリーの動きも入れました。【GIF.04】
アニメーションを付けていくと背景が見切れてしまうことがあります。
その時はスケールで拡大させてもいいですし、
エフェクト 『モーションタイル』 を使うと背景を反転させて伸ばすことができます。
【図.09】
『rock』『sky』レイヤーにモーションタイルを使いました。
これで、大まかな動きができました。【GIF.05】
これだけでも立体感が出ていい感じですが、
さらに立体感を出していきたいと思います!!
03. 煙を追加してさらに立体感を出そう
対象物が多いほどカメラの動きが分かり立体感が増します。
煙(のようなもの)を追加します。
①新規平面を作成します。名前を ”Smoke” としておきます。
②エフェクト 『タービュレントノイズ』 を適用します。【図.10】
③展開に以下のエクスプレッションを記入します。
time*10
(1秒間に10度回転するという意味になります)
④ざっくりと煙っぽくマスクで切っておきます。
マスクの境界のぼかし (ショートカット"F")を300くらい付けておきましょう。
⑤3Dレイヤーにします。
⑥モードを【スクリーン】にしましょう。
⑦煙のZ値を-1400くらいにして主人公よりも手前に配置します。【図.11】
⑨スケールで大きさを調整し、画面から見切れないようにしましょう。
⑩色味を調節します。
エフェクト 『トーンカーブ』 を適用します。【図.12】
トーンカーブの赤と緑のカーブを上げて背景になじむ色味に調整します。
⑪煙の形を調整します。
先ほどざっくりと切ったマスクの形を調整しましょう。
⑫煙で主人公たちを挟むように配置します。
煙のレイヤーを複製(Ctrl + Dで複製、Ctrl + Pでペースト)
主人公とrockの間にくるように煙を配置します。
色が濃すぎるので、透明度を下げておきましょう。
ここで、一度再生してみます。
すると、カメラが煙レイヤーを跨ぐ時に画面がパカついてしまいます。
煙レイヤーを跨ぐところで不透明度にアニメーションを入れて調整しましょう。【図.13】
煙が流れている感じを出すため、煙のレイヤーの位置にもスライドのアニメーションを付けておきましょう。
04.カメラにエクスプレッションを追加して手ぶれ感を出そう
さらに、カメラにエクスプレッションを入れて手ぶれ感を出します。
カメラの【位置】に
wiggle(0.5,10)
カメラの【方向】に
wiggle(1,1)
と記入します。
リアルな手ぶれ感が再現できました。【GIF.01】
お疲れ様でした!!完成です!!
05.おわりに
今回は、
【Part1】一枚の写真からコンテンツに応じたレイヤー分けを学び、
【Part2】AfterEffectsで
・Z軸にレイヤーを配置
・カメラアニメーション
・浮遊物を追加してカメラワークをわかりやすくする
・カメラの方向と位置にwiggleをいれる
などの合成の方法を学びました。
一枚の写真だけでも、これだけの立体表現ができるようになるんですね!!
ありがとうございました。
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