023_マンガの必殺技吹き出し&集中線の作り方

2021.03.28 (最終更新日: 2021.08.14)

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こんちゃ!
映像クリエイターのサンゼです!YouTubeで映像制作のテクニックを分かりやすく解説しています。その他にも、映像編集の会社を経営や、国内最大級の映像編集者のオンラインコミュニティECHOの運営をしています。

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この動画で学べること

・よく見る集中線の作り方を学べます!
・漫画風の表現ができるようになります
・映像に迫力を出したい場合にも使える!

マンガ吹き出しと集中線を作れるようになると
映像表現の幅が広がるのでとても便利です!

▼チュートリアル動画はこちら▼

※チュートリアルでは有料の静止画や動画素材を使っている場合があります。
まずは無料のおしゃれ写真サイト「Unsplash」などで作ってみましょう!
https://unsplash.com/

▼作り方のステップはこちら▼

今回は漫画の吹き出しっぽい表現を作っていきたいと思います。
よろしくお願いいたします。

01_まずは吹き出しを作っていきます

新規コンポジションを作成します。
少し大きめに、2000×2000 
フレームレート24F
デュレーションは10秒で作ってきます。
名前を「吹き出し」にます。

さっそく作っていきましょう!

①楕円ツールで円を書きます。
shift + ctrl を押しながら広げると正円を作成できます。
線を黒、塗りを白にします。線幅はお好みで。
アンカーポイントを中心にして、画面の中央に配置します。

シェイプレイヤーのコンテンツの右側の「追加」のボタンを押します。
シェイプに対していろんな要素を追加することができるようになります。

③「パスウィグル」を選択します。(01)

ギザギザの円にしていきましょう。
ウィグルのサイズを増やすと、円がギザギザになります。
ディテールを増やすと、ギザギザが細かくなります。
すでにウィグルでアニメーションが付いているので、
再生するともうなんだかそれっぽく見えてきます。

ウィグルを10にしてすごく早く動くようにします。
後でコマ落とし処理をかけますが、その時に早く動いていた方が、漫画っぽく見えます(02)

これで吹き出しのベースができました。
これからさらにディティールを詰めていきましょう。

このシェイプレイヤーを複製します。
塗りを無しにして線だけにします。
動きや大きさを少し変えてランダム感を出しましょう。
線が増えて、より勢いのある吹き出しになりました。

もう一つ複製します。
塗りも線も真っ黒名前にして一番下に持っていきます。
名前を「BASE」にします。
線の太さやシェイプのサイズを調整して形を整えます。(03)

このままでは動きがすぎていまいち漫画っぽく見えません。
コマ落としのエフェクトをつけましょう。

調整レイヤーを作成します。
名前を「ポスタリゼーション」にします。
ここに、エフェクト → 時間 → ポスタリゼーション時間 
を適用します。
フレームレート24fで作っているので、半分の12にします。
再生してみましょう。(GIF01)

このように少しコマが抜けることによってより漫画っぽく見えるようになりました。

これで吹き出しのベースができました。

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02_勢いのある背景を作ります

次に勢いのある背景を作っていきましょう。

新規コンポジションを作成します。
2000×2000 
フレームレート 24F
デュレーションは10秒です。
名前を「背景」にます。スケールの高さを、上げます。

新規平面を作成します。
これにエフェクト → ノイズ&グレイン → フラクタルノイズを適用します。
フラクタルノイズのトランスフォームの縦横比を固定のチェックを外し、縦横比を個別に制御できるようにます。(04)

トランスフォームの回転にキーフレームを打ちます。
ノイズが上に伸びていく部分だけマスクを切りましょう。
それをコピペして並べます(GIF02)

それぞれ数字を変えてランダムな感じになるようにします。
線が走る背景が作成できました。

03_集中線を作成します

次に集中線を作っていきます。
新規コンポジションを作成します。
2000×2000 
フレームレート 24F
デュレーションは10秒です。
名前を「集中線」にます。

フラクタルノイズを適用し、コントラストを白黒はっきりするくらい上げます。
フラクタルノイズのトランスフォームの縦横比を固定のチェックを外します。
スケールの高さを上げて、このような線になるくらいにしましょう。(05)

次にエフェクト → ディストーション → 極座標 を適用します。

変換の種類を「長方形から極線へ」にし、補間を100%にします。
画面全体に広がるようにスケールで拡大します。(06)

中心を抜きます。
中心を抜くマスク用に新規平面を作成します。

楕円ツールで中心に円のマスクを書きます。
反転にチェックを入れます。
マスクのぼかしに数値を入れてマスクの境界をぼかします。

マスクレイヤーを集中線のレイヤーの上に配置します。
集中線レイヤーのトラックマットをアルファマットにするとマスク部分が抜けます。(07)

集中線の黒い部分を削除します。
一番上に調整レイヤーを作成します。
エフェクト → チャンネル → マット設定を適用します。
マットに使用を「輝度」に変更します。
すると黒い部分が抜けます。
ここに塗りを適用して、色を黒にします。

線のレイヤーの回転にwiggleエクスプレッションを追加します。
Altキーを押しながらストップウォッチのマークを押すとエクスプレッションを記入することができます。
wiggle(10,30) 
と記入しましょう。(08)

高速に動く集中線が出来ました。

このままでは動きすぎるので調整レイヤーに「ポスタリゼーション時間」を適用してコマを落とします。

これで集中線が出来ました。

ただ、今回はアフターエフェクツで作る集中線の作り方を紹介しましたが、
実際アニメの集中線は先端までしっかり描かれているするものです。

そういう時はAEだけで作ろうとせずに、手書きの素材を使った方がよくなることもあります。(09)

04_全ての素材を合成させる

この3つの素材をコンポジットしていきたいと思います。

メインのコンポジションを作成します。
1920 × 1080 
フレームレート24f  
デュレーションは10秒で作成します。

背景にオレンジの平面を敷きました。
メインのサンゼ君を置きます。

縦線を載せます。
エフェクト → チャンネル → 反転を適用し、黒にします。
乗算で載せて、少し透明度を下げます。

ちょっと斜めに配置してみました。(10)

吹き出しを入れます。
スケールでサイズを縦長に調整します。

テキストを書きます。
白ふちをつけると、文字がギザギザにかぶった時でも、読みやすくなります。(11)

吹き出しと文字を3Dレイヤーにします。
文字は吹き出しに親子付けします。
画面に飛び込むようなアニメーションをつけます。

集中線も追加します。

カメラシェイクをつけます。
調整レイヤーを作成し、そこに以前紹介したカメラシェイクのエフェクトを追加します。

↓↓カメラシェイクエフェクトの作り方はこちらです↓↓

お疲れ様でした。完成です!!

いかがでしたでしょうか?
チュートリアルのトレースが出来るようになったら、オリジナル作品が作れるかテストしてみて下さい。
オリジナルに落とし込むことで理解が深まります。そうすると、生きたテクニックとして今後も活用することが出来ます。
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