2021.10.29 (最終更新日: 2021.12.02)

Nikon Z 9最速レビュー|私が「2台」買う15個の理由

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はじめに

待望のNikon Z 9が発表になった。

開発発表から楽しみにしていた方も多いはずだ。そして、Nikon Z 9の驚くほど高スペックな性能に心ときめいているはずだろう。

今までのZシリーズはニコンらしく正常進化で的確にミラーレスカメラのアドバンテージを伸ばしてきたが、今回発表されたNikon Z 9はフラッグシップ機ということもあるが、今までの進化とは全く違う印象だ。
静止画性能はもちろんのことだが、動画性能は今までにない進化を遂げている印象だ。

今回はNikon Z 9の動画機能を中心に紹介していこう。

これまでZシリーズはしっかりと動画のベースをブラッシュアップされており、フルサイズミラーレスカメラとして初めてRAW動画出力(有償アップグレード)に対応。ProRes RAW出力やB RAW出力を可能にし、映像クリエーターの声に応えてきた。

もちろん、Zシリーズも2018年に出たばかりの新しいシステムなので、リアルZユーザーとして感じていた改善して欲しいポイントもあったが、ファームウェアアップデートや新機種になる毎に改善されてきた。

今回のNikon Z 9の動画機能は正直な話「全く別次元のカメラに仕上がっている」印象だ。もちろんニコンの誇る「フラッグシップ機」ということもあるので、プロが求める厳しい要求にも答えられる性能になっている。今回、長期にわたってZ 9で様々な動画撮影を行ったのでインプレッションをお届けしていこう。

まず始めに、大事なことを…
筆者はNikon Z 9を「2台」買うことを宣言しておく!

なぜ、筆者は2台購入するかというと、「静止画用」と「動画用」2台としての使い方が主だ。

動画用として使う場合リグを組むことが多いので、静止画機としては使いづらくなることが多い。そのため、まず静止画用として1台欲しい。

その他にも、動画撮影時の2カメとして、ニコンなので壊れないが海外遠征の予備機として2台目も最低限持っておきたい。
2台にすることで、静止画撮影から動画撮影までNikon Z 9で行え、レンズはZレンズ群を持っていくだけなので、様々なフォーマットのレンズやカメラを持って行く必要がなくなるため結果的に荷物が少なくなることが予想される。

ドローン撮影以外はすべてNikon Z 9で行えるのはとても魅力的だ。

現在筆者は動画用としてZ 6を2台とZ 6 IIを1台、静止画用としてZ 7で撮影を行っているので、Nikon Z 9にすることで静止画と動画をシームレス使えるはずだ。

長期間Nikon Z 9で動画撮影を行って、本当に満足いく画をストレスなく撮影できた。
静止画、動画をハイブリットに使え、最高の画を撮ることができた。
これからの仕事においてNikon Z 9をメイン機で使うことで動画、静止画撮影共に円滑に最高の画を撮れると判断した

…というわけで、今回は筆者がNikon Z 9を買うことにした15個のポイントを含め紹介していこう。

15個のポイントを紹介する前に簡単にスペックをご紹介

今回のNikon Z9のスペックや機能などは本が書けるほど多いので、動画に関するスペックを中心に書いていきたいと思う。

Nikon Z 9は繰り返しになるが、ニコン初のフラッグシップ機のミラーレスカメラだ。しかも、メカシャッターレスで完全電子シャッターのカメラになった。"世界初"の機能や"世界最高"の機能など驚くほど高機能、高性能なカメラだ。

静止画撮影はもちろん、動画撮影も最高性能だ。
画素数は4571万画素と高画素にもかかわらず、20コマ/秒の高速連続撮影を1000枚以上撮れたり、画素数や画質などに制限はあるが120コマ/秒の連写ができるなど連写にも強いモデルだ。

シャッタースピードは1/32000秒~ 900秒まで調整でき、手ブレ補正はレンズにもよるがシンクロVR機能により最大で6段分の補正ができる。
AFはこの後詳しく紹介するが、今までにない高性能なカメラに仕上がっている。

そして、注目すべきは動画機能。
8K 30Pはもちろん10bit収録ができるためN-Logの内部収録も可能。オーバーサンプリングによる美しい4K 30Pも魅力だ。さらにファームウェアアップデートで8K 60P 12bit RAW収録や4K ProRes 4:2:2 10bitに対応予定なので最高の動画機として間違いないだろう。

また、重量は1340g(バッテリー・カード含む) で一眼レフのD6に対して体積で約20%の小型化を実現し、見た目よりは少し軽い印象だ。サイズも一眼レフのフラッグシップ機D6と比べると一回り小さくなりコンパクトになった印象。
Z 6やZ 7シリーズと比べると大きいが、ボタン類も多くとても使い勝手よくなっている印象だ。

撮影前にジンバルをいくつか試したが、大型の物は筆者の撮影では必要なく、比較的小型のDJIのRONIN RSC 2 PROで十分オペレートすることができたことは非常にありがたい。

Z 6シリーズやZ 7シリーズに比べると少し大きく感じられるが、意外と今まで使用していたジンバルなどを活用できる点はありがたい。

では、ここからは私がNikon Z 9を購入する決め手となった部分をインプッレション含め紹介する。

止まらない8K動画が魅力!8Kでも125分内部記録で撮影できる高性能

作品は8K UHD 30Pで撮影。N-Logで収録してグレーディングを行っている。8Kならではの緻密な描写を堪能していただきたい。

動画はすでに4Kを超して8Kの時代に入った。
現在4Kでも十分、FHDでまだ十分と感じている方も多いかもしれないが、8Kの使い道は様々ある。

まず、Nikon Z 9では8K UHD 30P H.265 4:2:0 10bitの内部収録が可能だ。
注目すべきは「止まらない」ということ。8Kの内部収録ともなると基本的には録画時間に制限が出てくる。
Nikon Z 9にも制限はあるが、収録可能時間はなんと最長125分(※1)を実現している。2時間もの間ノンストップで8K 30Pの動画を連続して収録できる。

長時間のインタビューやセミナー、舞台など様々なシーンで安心して使えるだろう。
さらに8K収録時でもクロップなどはなく、FX(フルサイズ)フォーマットのよさをフルに活かして撮影できるメリットがある。
今回様々な撮影を行ったが止まることは皆無で全くストレスなく撮影できた。

※1:Li-ionリチャージャブルバッテリーEN-EL18d使用、温度23℃時、電源オフからオンに切り換えて撮影した場合。動画撮影時は高速書き込み速度のCFexpressTypeBカード推奨。

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8Kの高画素を活かした様々な表現ができる

8KともなるとFHDの16倍の面積、4Kの4倍の面積があるのでクロップやズーミングなど編集時に自由度が高い。

YouTubeコンテンツなどはFHDがまだ主流なので、8Kで撮影しておけば編集時にFIXのショットでもズーミングなど動きをつけたり、一部を大きく切り出したりできる。

動画も静止画もハイブリッドに使える安心感がある。

さらに8K動画から静止画を切り出すと約3300万画素の静止画として使用することも可能だ。


8K動画撮影をするのであればH.265 10-bit (MOV)を選択する。


階調モードからSDRやHLG、N-Logも選択できるようになっている。


画像サイズ、フレームレートは様々なサイズ、フレームレートで選択できる。
8KはH.265 10-bit (MOV)のみ選択できる。

4Kは用途に合わせて様々なフォーマット、フレームレートが選べる

4K 120P収録して4倍スローのサンプルを作成。

4K動画は多くのクリエーターにとって非常に使い勝手のよいフォーマットであることは言うまでもないが、Nikon Z 9ではH.265 10bitの4Kを撮影できる。

こちらのファイル形式であればSDRはもちろん、HLG(ハイブリッドログガンマ)、N-Logの収録にも対応している。
その中でも筆者が驚いたのが、スペック紹介で少し触れたが、ProRes 422 HQでの内部収録が可能になる点だ。

データーの量は多くなるが、ボディー内部で4:2:2 10bitの収録が可能になるため、N-Logをフルに活かしてグレーディングを前提の撮影では非常に役立つに違いない。

インターミディエートコーデックで編集することで、PCへの負担を下げることもできる点は魅力だ。
今まで編集前にProResに変換していた方もいるかもしれないが、Nikon Z 9であれば、今後、直接ProRes 422 HQ収録ができるようになるので時間の節約になるだろう。非常に楽しみな新搭載設定の1つだ。

データー量を抑えたい場合は、H.265(HEVC ) 10bitの収録も可能。
こちらのファイル形式であればSDRはもちろん、HLG(ハイブリッドログガンマ)、N-Log の収録にも対応している 。

データー量もかなり節約できる4:2:0 10bit収録にはなるが、十分な情報量がありグレーディングにも耐えることができる印象だ。さらに、フレームレートもH.265の場合は4K 120Pまで収録ができるようになっている。


4Kでスローモーションを表現したい場合にはH.265 10bitを選択しよう。

H.265であれば4K 120Pも選択できる。


ProRes 422 HQ 10-bitも選択できる。


ProRes 422 HQ 10-bit時は4K 60Pになる。

4K 30P収録時は8Kオーバーサンプリングにより画質が向上

Nikon Z 9は4K 30P収録の時に8Kオーバーサンプリングが可能。いわゆる全画素読み出しを行う。

1画素が捉えた光を画素混合することなく4K画質に落とし込むので解像感を落とすことなく最高画質で4K撮影が可能となる。
また、画素混合しないためモアレやジャギーなども起こりにくくなる。4K UHDで可能な限り高画質を得たい方は4K 30Pで収録すると良いだろう。

センサーの読み込み速度が超高速なのでローリングシャッター現象がほぼ気にならない


ニコン独自の積層型CMOSセンサーを新搭載し、Z 7II比、約12倍の高速読み出しで世界最速(※2) のスキャンレートを実現しているため、カメラを高速でパンさせたり、高速で移動しながら撮影してもローリングシャッター現象が全くと言っていいほど気にならないのがNikon Z 9の凄い所だ。

自転車に乗っている友人のモデルを車載で撮影したが、フェンスやガードレールなども歪むことなくしっかり映っていることが分かるだろう。120Pで撮影してもゆがみが気にならないのは安心だ

※2:2021年10月28日現在、3000万画素以上のイメージセンサー搭載のミラーレスカメラにおいて。ニコン調べ 。

8Kタイムラプスがさらに高精度になりボディー内生成までできる


ニコンはタイムラプス動画には元々強かったが、Nikon Z 9はより安定したタイムラプス動画撮影が可能になっている。

Nikon Z 9ではボディー内で8K動画の生成も可能なので、外部のソフトウエアを使用することなくタイムラプス動画を作成でき時間の短縮になる。
通常のタイムラプス動画だけの作成であれば静止画メニューにある「タイムラプス動画」から設定を選ぶ。静止画も保存したり、細かな撮影設定を行ったりしたい方は「インターバルタイマー撮影」を選択しよう。

インターバルタイマー撮影では開始日時の設定やAFの駆動設定、オプションからはタイムラプス動画の自動生成機能を選択でき、最大で8Kのタイムラプス動画の生成が可能だ。
タイムラプス動画機能とインターバルタイマー撮影機能を両方共に生成できる動画はH.265 8bitの動画になる。

色々とインターバルタイマー撮影を行ったが、露出の制御がより安定しており、露出が一瞬変わるチラつきなどもなく非常に滑らかなタイムラプス動画を撮影できた。

また、新しく追加された暗所撮影をサポートする多彩な機能があり、「スターライトビュー」をONに設定すると、撮影画面が明るく見やすくなり被写体の確認が容易になるほか、AFの低輝度限界も-8.5EV( ※3) まで拡張されるため、星の撮影時など暗いシーンでも構図合わせやAFでピントを合わせやすくなる。

さらに、暗さに目が慣れたときにメニューや被写体を見やすくする「赤色画面表示」も搭載されたので使い勝手もよくなっている。

※3:静止画モード、シングルAFサーボ(AF-S)ISO100、f/1.2レンズ使用時、温度20℃。

AFの食いつきが異次元の世界に!

今回ほとんどのシーンでAF撮影を行ったが、本当にストレスが無かった。
しっかりと人物の顔を遠くから認識し、追い続けてくれる。Zレンズのフォーカス制御のスムーズさと連動して滑らかなピント送りまで可能にしてくれている。

今回人物を入れて様々なシーンで撮影したが、ピントを外すことはほとんどなく安心して撮影できた。特に被写体の認識力は高く、画面に対して人物が小さくても認識してくれ、後頭部や横顔まで認識してトラッキングしてくれるので安心感があった。

8Kや4K撮影になるとピントが少しでも外れているとショックだが、ジンバル撮影やスライダーショットでワンマンオペレートしている時はAFがとても頼りになる。AF時の被写体検出設定は今までになく広く、世界最多(※4)9種類の被写体を検出可能だ。
人物、動物(犬、猫、鳥)はもちろん、車、飛行機、バイク、自転車、列車までカバー。飛行機は全体、機首部分、コクピットの3種類検出できるという細かさだ。

さらに、[被写体未検出時のAF駆動]という設定が新設され、「しない」を選択すると被写体を検出できなくなった際に背景にフォーカスが動かず、ボケを維持することができるようになった。
スライダーやジンバルなどワンマンオペレーションでは非常にありがたい機能だ。

8K動画になるとAFは重要な部分だが、Nikon Z 9はしっかりとAFを追い込んできた印象だ。AF機能だけでもNikon Z 9を買う価値があると感じることができた。

※4:2021年10月28日現在、ミラーレスカメラにおいて。ニコン調べ。

動画撮影のピント拡大機能を搭載


動画撮影中の不安を解消してくれるありがたい機能も新たに搭載された。
動画撮影中のピント拡大機能だ。

Nikon Z 9には動画撮影中でもピント位置を等倍にできる拡大機能を搭載している。4Kや8K時代撮影者としてはピントがしっかりと合っているかが重要だ。しかし、いざ撮影を開始するとピント位置の拡大はできなくなってしまうカメラがほとんど。

大事なインタビュー中に被写体が微妙に動いてしまった時などには冷や汗をかいてしまうことだってある。
しかし、Nikon Z 9では収録中でも拡大ボタンを押すことでピント位置を拡大表示してくれてしっかりピントが合っているか確認できる。MFで撮影が多い方にはかなり役立つ機能だと思う。

ファームウェアアップデートも予定されており、拡大の倍率設定も将来はできるようになるようだ。

地味な機能かもしれないが、こういった小さな機能が安心感に繋がる。
さらに、撮影した動画のピントチェックをしたい場合もカメラ単体でできる。動画再生をして一時停止をした後、画像拡大ボタンを押すことで動画を拡大表示してピントの確認ができるので大きなモニターにつないだり、パソコンに取り込んだりする手間が無くなり、とても便利だと感じた。

手ブレ補正がさらに強化


片手でカメラをホールドして、意図的にブレやすい条件を作ってみた。手ブレ補正 OFFではブレが目立つが、ONにするだけで非常に安定していることが分かるだろう。

Nikon Z 9の手ブレ補正は今までのZシリーズに比べさらに強化されている
特に動画撮影時の手ブレの止まり具合はさすがだ。特にFIX撮影時は手持ちとは思えないほどピタリと止まってくれるので安心して手持ち撮影が可能になる。

ドキュメンタリーや簡単なインタビュー、ウェディングなどでも力を発揮するだろう。カメラをパンやティルトさせた場合でも手ブレ補正が不自然な動きをすることはなく、手ブレ補正をSPT(スポーツ)に変更することで自然な動きを実現できる印象だ。

手持ち撮影をしっかりできるかが、動画撮影においては結構重要なのでNikon Z 9の手ブレ補正機能は体感して欲しい所だ。
手ブレ補正はロックも可能で、タイムラプス動画撮影時などでもブレが起こらないようにしっかりと考えられている。

Zレンズの拡充

動画撮影を様々なレンズで行ったが、やはりZを使う理由はZレンズの性能の良さだ。


NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sを使って手前から奥に歩く人物を撮影。ピントも手前から奥に動いているが全くフォーカスブリージングがないことが分かるだろう。

Zレンズのラインナップも増え、ついにNIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sもラインナップに加わった。NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sとほとんど大きさが変わらずコンパクトな超望遠ズームレンズだ。動画で圧縮効果や遠くの被写体を大きく撮る際に役立つ。


NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sで山頂を狙った。山肌のディテールまでしっかりと表現できている印象だ。

また、Zレンズ群は単焦点レンズも20mmからマイクロレンズを入れれば105mmまでラインナップが多いのでボケ感を活かした様々なシネマティックショットを撮影できる。
今回の撮影ではNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sと安心して使えるNikon NDフィルターアルクレストをメインで撮影した。
Nikon Z 9との組み合わせではNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sとの組み合わせが最も機動力があり撮影しやすかった。

ユーザーの使用に合わせた細かなカスタマイズができる


全面部分はFn1~ Fn3の3つのボタンを搭載。


背面もボタンが多いが 物理的な操作がしやすい。イルミネーター内蔵なので真っ暗でも的確にボタン操作可能だ。

ニコンは一眼レフ時代からカスタマイズを細かくできていたが、Nikon Z 9はより細かな設定が可能になっている。

Fnボタンは3つになり、一眼レフの上位機種で定評のあった撮影メニューの管理とカスタムメニューの管理が復活した。撮影メニューとカスタムメニューを一括して保存できるので、複数のユーザーでカメラをシェアする場合にも役立つ。iメニューのカスタマイズはいままでZシリーズと同じように自由度が高い。

筆者が響いたのは動画のカスタマイズ機能が充実していることだ
Nikon Z 9は物理的なボタンが多いため、様々な機能を登録し瞬時に機能を呼び出せるようにしておおくと良いだろう。筆者が登録している機能を簡単に紹介しよう。

筆者が動画撮影で活用しているボタンはFn1~ Fn4、サブセレクター中央ボタン(ジョイスティックを押す)、音声ボタンとQUALだ。

Fn1は拡大画面との切換を登録し、ピント位置を拡大して見やすくしている。
Fn2はFXとDXを切り換えできる撮像範囲選択を登録、
Fn3はガイドライン表示を設定している。

Nikon Z 9ではガイドラインの種類が増え7つのガイドラインを表示できる。
2.35:1や1.85:1、90%のセーフティゾーンなどが選べる。Fn4は操作のロックを登録している。シャッタースピードやF値が移動時などに動かないようにでき、シャッタースピードだけをロック、絞り値だけをロックを個別でできるので便利だ。

サブセレクター中央ボタンはライブビュー情報の消灯を登録して画面上の表示をすべて消せるようにしている。

QUALボタンはアクティブDライティング、音声ボタンはデフォルトのマイク感度にしている。さらに細かいことだが、シャッターボタンとOKボタンは動画撮影ボタンとして機能するようにしている。

シャッターボタンは押しやすくミスが少ないのと、OKボタンは少し高い位置にカメラを設置する際に押しやすいので動画撮影として登録している。

その他のカスタム機能としては、撮影画面のカスタマイズができるようになった。
画像モニターとファインダーで別々に登録ができ、DISPボタンを押した時に切り替わる画面設定毎4つも登録できる。細かく設定できるので、筆者は情報を多く出すバージョンと極力少なくするバージョン両方を組んでいる。

電源OFF時のセンサーシールドを搭載


センサーシールドによりゴミが入りにくくなっている。


動画撮影では極力センサーへのゴミの侵入を防ぎたい所だが、ミラーレスカメラの場合はセンサーが剥き出しになっていることが多い。しかし、Nikon Z 9にはセンサーシールドが搭載されておりロケーションでのレンズ交換など安心して行える。
安心感は何事にも代えがたいので、センサーシールドが搭載されているだけでも筆者はZ 9が欲しくなってしまう。

また、メージセンサー前の光学フィルターに、世界初(※5) のダブルコートを採用。導電コートでダストの付着を軽減するとともに、フッ素コートで付着したダストの拭き取りを容易にしている。
ちなみに、イメージセンサークリーニングも搭載しているので、より安心感がある。

※5:2021年10月28日現在、ミラーレスカメラにおいて。ニコン調べ。

バッテリー容量が大きく安心して撮影ができ、充電器はPD対応で充電も早い。


バッテリーは最新のEM-EL18dを採用。容量アップで長時間の撮影も行える。
充電器は小型のMH-33でPDに対応し、充電も早い。こちらの充電はEN-EL18dのみに対応。


バッテリーは最新のEM-EL18dを採用しているが、EN-EL18シリーズも使用できる点はNikon D6やD5などを使用している方にとっては助かるだろう。
実際に早朝から夕方までショートクリップを沢山撮影したが、一日1本あれば筆者の撮影であれば十分だった。長時間撮影などの方は予備を持っておくと安心だ。

USB給電にも対応しているので、インタビュー撮影などでは給電しながら撮影すると安心だろう。

安心感が大幅アップ!HDMIはタイプAを採用!

外部モニターやワイヤレストランスミッターを使うことが多いので、今までのタイプCは少し心細かったがついにタイプAを採用。ここだけを見てもニコンの映像への本気度が伝わる。

Nikon Z 9は内部収録機能が充実しているので外部レコーダーを使う機会は減ったが、ATOMOS社のSHINOBIなど、大きめのモニターを安心して使える。

影響モニターが縦軸でもチルトできるように


動画ではあまり用途がないかもしれないが、静止画撮影時はとても役立つのが縦位置でも液晶がチルトできるようになった点だ。

今までのFXのZシリーズではチルト式のみだったが、Nikon Z 9では縦でも横でもチルトするようになっている。静止画撮影では非常に撮りやすく光軸もずれないので使い易い。

今後、縦型動画などのプロジェクトでも役立ちそうだ。

さいごに

ここまで簡単なスペックと筆者がNikon Z 9を欲しくなったポイント15個をご紹介した。
紹介した機能以外にも、水準器はType AとType Bを搭載しユーザーの用途に合わせて使い勝手がよく、視認性も向上している。

ユーザーからの声をしっかりと機能の落とし込んでいる点もとても評価が高い。

その他の機能や性能アップ点は動画AF速度を改善しており、+5と-5の際+5は今までのZ 7IIよりより速く、-5はより遅くAFが動くようになっている。

また、発売後はファームアップデートが予定されており、8K 60P(12bit)のRAW 動画の内部記録など 大型のアップデートを予定
細かな部分では動画Mモードでの低速シャッタースピード設定やISO 感度1/6EV 設定など細かな露出調整も内容に入っている。
さらに撮影をより便利にしてくれる、動画情報一覧表やウェーブフォームモニター表示、動画撮影中の赤枠表示、動画撮影中の拡大表示倍率の切り換えも行えるようになるとのことだ

発売以降も、さらに進化していくので非常に楽しみだ。
完成度の非常に高いNikon Z 9があればあらゆる撮影に役立つに違いない。

今回、実機を少し長めに使用してみたが、本当にパフォーマンスの高いカメラだと感じた。

AFは安心感があり、8KでもAF撮影を余裕で行えた。8K収録時でも録画が止まることは一度もなく安心して使用できた。
動画性能は高く、多くのクリエーターが間違いなく満足する非常にコスパの良いカメラに仕上がっているはずだ。

是非、ご自身でNikon Z 9の実機をチェックしていただき、Nikon Z 9のハイパフォーマンスを体感してほしい。
間違いなく、Nikon Z 9の虜になるはずだ。

(※記事中の映像はベータ機で撮影を実施)

<Nikon Z 9製品情報やスペシャルコンテンツはこちらから>

■Nikon Z 9 スペシャルコンテンツ
https://www.nikon-image.com/sp/z9/

■Nikon Z 9製品ページ
https://www.nikon-image.com/products/mirrorless/lineup/z_9/

■ARCREST ND FILTER 製品ページ
https://www.nikon-image.com/products/accessory/nikkor_zmount/#02

■公式オンラインショップ ニコンダイレクトWebページ
https://shop.nikon-image.com/?cid=JDZAU201712

記事中で縦型動画について触れたが、グランプリにZ 9とレンズのセットが贈呈される映像アワードが開催されているそうだ。

公式サイト https://vook.vc/c/nikon-vertical-movie-award/

気になる方は是非チェックしてみてはいかがだろうか。

<Z 9関連記事まとめページ>
映像も写真もUNSTOPPABLE!
プロ向けフラッグシップカメラ Nikon Z 9
製品スペックだけでは分からない実際の使用感やクリエイターにとって嬉しいポイントなど徹底解説した記事まとめページはこちらから!

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KOJI_UEDA

KOJI_UEDA@KOJI_UEDA

米国サンフランシスコに留学し、写真と映像の勉強しながらテレビ番組、CM、ショートフィルムなどを制作。帰国後、写真家塙真一氏のアシスタントを経て、フリーランスのフォトグラファーとして活動開始。ライフワークとして世界中の街や風景を撮影。ドローン撮影や特機での撮影も...

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