062_画面にボカシを入れる方法

2022.01.17 (最終更新日: 2022.06.07)

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こんちゃ!
映像クリエイターのサンゼです!YouTubeで映像制作のテクニックを分かりやすく解説しています。その他にも、映像編集の会社を経営や、国内最大級の映像編集者のオンラインコミュニティECHOの運営をしています。

▼ECHO-の入会についてはコチラをご覧ください▼
[https://www.sanze-echo.com/community]

この動画で学べること
今回は「画面ボカシ」をご紹介します。

・Mochaを使ったボカシの入れ方を学べます!
・手間のかかるボカシ作業もMochaで効率よく行える!
・標準の機能だけで作成可能!

Mochaで画面ボカシをできるようになると
映像作成の効率化に繋がるのでとても便利です!

▼チュートリアル動画はこちら▼

▼使用素材リンク▼
ArtGrid
https://artgrid.io/clip/38206/three-kids-hold-hands-while-dog-runs-in-front-of-them-in-garden

※配布AEPに内包している実写映像は権利の都合上、ブラックに塗りつぶししています。
オリジナル素材のダウンロードをしたあと同名のクリップへ上書きや差し替え作業をお願いします。
※チュートリアルでは有料の静止画や動画素材を使っている場合があります。
まずは無料のおしゃれ写真サイト「Unsplash」などで作ってみましょう!
https://unsplash.com/

▼作り方のステップはこちら▼

今回は 顔のぼかしをやっていきましょう

今回はAEに標準装備されている「MochaAE」というソフトを使って
顔のトラッキングとマスキングをします。
その後、AEのマスクに変換して境界線を調整をしてぼかす方法でやっていきます。
宜しくお願いします!!

MochaAEを使おう

MochaAEとは?
高度なトラッキングが可能なAEに標準搭載されているプラグインです。
他の記事でもMochaAEを紹介しているので是非見てみて下さい。

では、
トラッキングしたい映像にエフェクト「Mocha」をドラッグします。
MochaのロゴのマークをクリックするとMochaのUIが立ち上がります。

Mochaはもともと
AfterEffectsと別のソフトだったんですが、途中で統合されました。
今は昔の名残で、別のウィンドウが立ち上がる形になります。

初めて立ち上げた方だと
UIがEssentialsに設定されていると思います。
これでもいいですし、僕は元々使っていた「Classic」というレイアウトの方が使いやすいのでこちらで作業していきます。(01)

MochaAEの基本の操作
【z】を押したままマウスを上下でズーム
【x】手のひらツール

基本的に使うのはこの管理パネルと
Xスプラインツールを使っていきます。

まずはXスプラインツールを使って男の子の顔を囲ってみましょう。
四角く囲ったらあとから範囲を調整することができます。
shiftキーを押しながらドラッグで囲むと選択を除外、または追加できます。

この青いハンドルを引っ張ると選択箇所が角ばったり丸まったりする仕組みになっています。(02)

MochaAEではトラッキングを取りながらマスクという作業ができます。
では、男の子の顔をトラッキングしていきます。
顔全体を囲みます。
画面右下の「T」と書いてある再生ボタンを押します
するとトラッキングを取りながら再生します。(03)

AEの標準のトラッキングよりも精度がかなり高いので
やりやすいと思います。
ちょっとしたテクニックとしてずれそうになる前に調整していくといいです。
一気に再生するのではなくてずれそうになったら調整していく感じです。

また、MochaProという上位バージョンもありますが、
そちらはさらにトラッキングの速度が速くなります。
MochaAEでもできることのベースは変わらないので十分だと思います。
トラッキングが取れました。

このレイヤーの名前を「face」に変えておきます。
念のためレイヤーにロックをかけておきましょう。
これに合わせていろんなトラッキングができますが
今回ここにモザイクをかけていくだけなのでこれで十分です。

このギアのマークは
「トラッキングを取ります」という意味になります。
今回はもうトラッキング取り終わったので
ここはオフにしておいてください。

セーブしてMochaAEを閉じます。

AEの画面に戻ってきました。ただ、この状態では今何も反映されていません。

MochaAEのマスクを反映する設定をします。このApply Matteを押します(05)

すると先ほど切ったマスクがこんな感じで表示されます。
ちょっと怖いですよね
顔だけが浮かんでるみたい…。

次に、Create AE Masksを押します。
するとAEのマスクに変換されます。
これで普段使い慣れたマスクになります。
当然マスクの拡張が出来たり、境界泉をぼかすことも出来ます。

もちろんMochaでもフェザーという機能もあったりはするんですけど
今回みたいな、顔だったら、顔だけでちゃんとトラッキングを無理なくとって
あとでAEで範囲などを変更するのが今回の場合は一番やりやすいかなと思います。

後はこれに対してエフェクトの高速ボックスブラーを適用します。 
そして下にMochaを適用していない元のレイヤーを入れます。

完成です。

まとめ
MochaAEを使うことでかなりスピーディーで精度の高いトラッキングがとれて、ぼかしなどが簡単にできるので おすすめです。
手動で一個一個マスクを追いかけていくとかなり時間がかかってしまいます。
今みたいな作業をAEの表示のトラッキングでやろうとすると、時間がかかりますし、Premiere Proでやろうとすると簡単なクリップだったら問題ないのですがあんまり動きが大きくなるとトラッキングが取れません。
微調整できない状態になるのでMochaAEでやっていくっていうのが遠回りなようで結果的には早いのかなと思います。

ありがとうございました!!

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最後までお読みいただきありがとうございます。

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