091_Element 3Dでシネマティックシーン!【前編】

2022.07.26 (最終更新日: 2022.07.26)

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こんちゃ!
映像クリエイターのサンゼです!YouTubeで映像制作のテクニックを分かりやすく解説しています。その他にも、映像編集の会社を経営や、国内最大級の映像編集者のオンラインコミュニティECHOの運営をしています。

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この動画で学べること

今回は「E3Dシネマティック前編」をご紹介します。

・本格的なElement3Dの使い方を学ぶことができます!
・前編では全体のレイアウトやライティングを学習します!
・作るのは難しいですが、その分映像制作の実力が上がること間違い無しです!

E3Dシネマティック前後編を学習すると
映像の幅が広がるのでとても便利です!

▼チュートリアル動画はこちら▼

▼使用プラグインリンク▼
■Element 3Dはこちら
https://flashbackj.com/product/element-3d

今回はElement 3Dと無料のアセットを組み合わせて映画のようなかっこいいシーンを作っていきたいと思います!宜しくお願いします。

今回のチュートリアルは中級者向けの内容になってます。
Element 3D初級者の方はE3D基礎の部分のチュートリアル記事もあるので、
まずそこからやってみて貰えるといいかと思います。

今回は、いくつかのフリーの素材を使っていきます。

今回Element 3Dを作っているVideo Copilot社が提供しているFree Packで素材を無料配布してくれているのでそれを使っていきたいと思います。
それぞれ各自でダウンロードしておいてください。
素材のリンク先はこちらのマインドマップにて全て記載してあります。
https://www.mindmeister.com/ja/1538260051/091-element3d?fullscreen=1

まずこのメインになっている「タンカー」素材と
ドラム缶ですね。
この辺にある大きな石とかは、デフォルトで入ってます。
Element 3Dをダウンロードしたら初期設定で入ってるもので
奥の電柱もそうですね
これも最初に入ってるもので
こちらを使っていきたいと思います

その他の小さいゴミみたいなやつ。
これも今回、中々いい味だしてるなと思うんですけど
これに関しては、Video Copilotの素材ではなくてですね
turbosquid.comっていう3Dの素材サイトがありまして
そこからダウンロードしてます。
https://www.turbosquid.com/

で今回、無料のものを何とか見つけたので
これを使ってみると良いかなという風に思います。
turbosquidって本来は素材の販売サイトなので有償で買うものがほとんどです。
今回無料で配布されている物があったのでありがたく使わせてもらいます。

「OBJ」というファイル形式でダウンロードするとElement 3Dで読み込むことができます。
ということで今回、事前に用意して置く素材は、

・ボロボロなったタンカー
・ルーフトップのパック
・ハロウィンのパックから地面の草ど(なくてもいいです)
・turbosquidの瓦礫の素材

このようにVIdeo Copilotの無料パックって実は結構色々配布されてるので
これを機会にダウンロードしてみてください。
Future City packとか
Free Typewriter Model & Sound FXなど
Future City pack
Free Star Wars Model Pack

また、このめちゃめちゃかっこいい燃えている炎はなんと
キノモトキリン先生がpixivファンボックスで無料配布してくださってる
アセットを使っていきたいと思います。
https://kinomotokirin.fanbox.cc/posts/1119055

キリンさんが作ってくれたEmbergenっていうソフトで作ってくれたものになっていて
PNGの連番素材で配布してくれてます。
こんな感じで炎の素材とか煙の素材とか色々あるので
ぜひダウンロードしてみてください

キリンさん、これ作るのすごい大変だったと思うので
pixivFANBOXのフォローとかもして頂けると嬉しいです。

素材のリンク先はこちらのマインドマップにて全て記載してあります。
https://www.mindmeister.com/ja/1538260051/091-element3d?fullscreen=1

素材はダウンロードできましたか?

では実際にAfter Effectsで作業していきたいと思います!
よろしくお願いします!

E3Dでシーン作成

新規コンポジションを作成します。
名前をMain_compにして
HDサイズの23.976f、8秒で作っていきます。

新規平面で背景用にブラックを敷いておきましょう。

次にE3D用の新規平面を作成します。
これにElement 3Dを適用します。

ではScene Setupを押してE3Dでレイアウトしていきたいと思います。

ダウンロードしたObjファイルなどは「書類」もしくは「ドキュメント」フォルダにある
「VideoCopilot」→「Models」に入れてから、E3DのUIからインポートして、
「.e3d」のファイルとして同一フォルダ内に保存しておくと次回以降もデータの読み込みが楽になります。

するとこんな感じで素材が出てくるのでこれを組み合わせていきたいと思います。

まずハロウィンパックですね。ハロウィンパックの中に入ってる、
地面の素材を1枚置きます。

さらにこの地面の素材のレイヤーを選択して、⌘(コマンド)or ctrl+Dを押して複製し、ずらして配置し、ちょっと広めの地面を作ります。
地面のレイヤーを全部選択してグループフォルダにまとめましょう。

このグループ名を「Floor」としておきます。

全体のフォルダの名前を「Scene」にして
9床の面のことを「Floor」という感じにします。

地面ができました。

続いて、このタンカーを配置します。
このタンカー、2種類あって
Tanker_explodedという壊れている方のタンカーを使います。
レイヤーは「Floor」の一個上に持っていきます。
この辺の管理の仕方は、photoshopとかなり似ているので
あまり難しくないかなという感じです。

タンカーのアンカーポイントを設定しなおします。
AlignmentをModel Centerから Bottomに切り替えます

こうすると地面の水平のところにピタッとくっついてくれます。
これが調子いいかなという感じです。

一回このタイミングでElement 3Dを出てAEで確認してみましょう
こんな感じになってます。

ちょっと分かりやすいようにカメラを出します。
カメラのミリ数は35mmにしときます。

ちょっとタンカーが正面向いちゃってるんで、横向きに変えたいと思います。

再びElement 3Dの中に入ります。
なので位置をと向きを調整していきたいと思います。
位置調整ボタン(キーボードの「W」「E」「R」)を使用し、正面からみてこのように配置します。

さらに岩などを置いて雰囲気を出していきます。
岩の素材はStarterPackPhysicalに入っています。
他にも基本的なオブジェクトが入っています。
電柱とかもあるので電柱も入れときましょう。
特に決まりはないのでお好みでレイアウトを整えていきます。

ゲームみたいな感じでサクサク動くので、この辺がやってて楽しいところですね。

今回あくまで作例の一つなので、必ずこうした方がいいってわけじゃないんですけど、これを参考に、皆さん色々オリジナル作品を作って頂ければと思います。

続いて、Rooftop_Toolkitからこのドラム缶のパックも入れてみます。
こんな感じでドラム缶を入れてみるとめっちゃ小さくなっちゃってるんでスケールの「R」を押して大きさを調整します。
これでメインのオブジェクトの配置は完了です。

レイアウトは完成しましたが、これだけでは少しのっぺりした印象なので他にも、賑やかしを足してより立体感と臨場感を出していきたいと思います。

最初に説明していたあのTurbo Squidの瓦礫の素材を使います。
素材インポートしてみましょう
インポートのボタンを押して

これ、皆さんご自身で自分が置いている任意の所に読みに行く必要があるので、必ずフォルダ整理をしっかりしてください。
objモデルとかフォルダで作っておくといいと思います。

フォルダ整理してあるものの中からRUBBLESITEBIG20KOBJ
このobjモデル選択して開きます。

テクスチャの読み込みに関しての項目が出てくるんですけど、そのままで大丈夫です。

ここで一つ注意があって、外部のモデルとかを読み込んだ時とかによく起こるんですけど、サイズが大きすぎたり、小さ過ぎたりする問題が起こるんですけど、そういった場合は

EditのTransformの項目にNomalize Sizeっていう機能があって
これを押すとElement 3Dのサイズ感になんとなく合わせてくれます。

はい、瓦礫っぽいのが出てきたのが分かると思います。

これ、フォトスキャンっていう技術で写真とかからスキャンして作られた瓦礫の素材になります。

ごみ素材みたいな感じですね
こういうのがあるとないとじゃ全然違うので、これを使ってレイアウトしていきます。

これもほんと適当で大丈夫です。
今回暗いシーンで作るのである程度でいいです。
どんどんコマンド+Dでコピーして回転、拡大縮小してレイアウトしていきます。
このモデル自体があまり解像度が高くないので

あまり手前にあるものが大きいと結構バレちゃうんで、手前のものはちょっとモデルを小さくしておきます。
今回、同じ素材を繰り返し使ってしまってるので、パターン感ってのはどうしても否めないんですが、どんどん突き詰めていきたい方は、先ほどのTurbo squidとかで色々素材を買って、実際に使ってみると、より表現の幅が広がると思います。一つ試してみてもいいのかなと思います。

はい、これでいい感じにレイアウトできました。

さすがElement 3D!めちゃめちゃ軽いんですよね。
今、グラフィックボード1080Tiっていうnvidiaのグラフィックボードを使っているんですけど、とはいえ、すごく動作が軽いです。

フル画質でこれだけグリグリやっても動くっていうのが、さすがElement 3Dだなっていうところですね。

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E3Dの環境光を設定していきます

Element 3Dの環境光を設定しておきましょう。
今回の環境光は暗めに設定していきます。

Element 3Dの環境光を設定して、この明るさの上下でこの環境の明暗を設定できます。

ただ、今回は、この環境光はほぼ使いません。
AEでライティングしていくので、そこまで問題にはならないと思います。

全体の瓦礫に関して今ちょっと明るすぎるのでこの段階で暗くしておきましょう。

全部同じ瓦礫の素材を参照しているので、瓦礫のマテリアルを選択し
Texturesの中のDiffuseの画像の項目をクリックして、そこの明るさを暗くします。(図15)

緑の芝生の色みも暗めにしておきましょう。
シーン全体が暗くなっていったのが分かると思います。

ここからAEに移ってライティングをしていきましょう

このElement 3Dの素晴らしいところはAfter Effects内のライトと連動してくれる所です!
燃えてるシーンなので炎の感じの赤いスポットライトを置いていきます。

ライティングする時にカスタムビューを使うと全体のライティングがしやすいです。
カスタムビューはどこにも属さない、フリーな動きができます。

これを使ってライティングして行くとゲームみたいな感じでサクサクライティングできるかなと思います。

奥の方に炎が燃えてるような状態にしたいので、位置をどんどん調整していきますね。
スポットライトの円錐頂角を広げます。ライトの強度も300%くらいに上げます。

はい、こんな感じです。
通常のライティングは一つのシーンだけで一つのライトだけというのはほぼないので、色々と試しながらライティングをやっていきましょう。

今ライトを3つ置きました。
ここの炎が燃えてる奥と、メインの手前に赤いライトがあって、反対側にメインライトによってできた陰影の緩和のためにフィルライト、そして、メイン反対の手前側に青っぽいライト、少しだけ方向性違うものを入れてあげるとグッと雰囲気が上がります。

次に、上からサーチライトみたいなのを作ってみたいと思います。

スポットライトを作成します。
名前をサーチライトとしておきます。
円錐頂角を狭くしときます。
ポジション調整しましょう。

列車を上からヘリコプターみたいなのが探してるというイメージでライティングしてみました。

このサーチライトの方向に探してるような動きを入れたいんですけど
これ手付けでやると大変なのでここにウィグルエクスプレッションを入れて行きます。
ライトの方向をAltキーを押しながらクリックしてエクスプレッションをかけるようにします。
Wiggle(0.5,30)
一秒間に0.5回、30の幅とかにすると丁度いいぐらいですかね。

このサーチライト複製するとエクスプレッションも入っているので
それぞれランダムに動いてくれるっていうのがまた便利なところだと思います。
サーチライトで探していて何か事件性を感じるようなシーンが
出来てきたような気がします。

Element 3Dのレンダリングの設定について

Element 3Dの質感を上げるために必ずやった方がいいのが
アンビエントオクルージョンという墨入れみたいな機能です。

オブジェとオブジェが接地してたり、密集してるところに、影っぽい感じで墨を落としてくれてるような、3D版のドロップシャドウみたいな機能です。
これがないとすごく全体的にフラットになっちゃうんですけど
これつけるだけで影がしっかり落ちたような感じでになるので、必ず、このアンビエントオクルージョンはいれた方がいいです。
ただし、一つ注意点としては結構、レンダリングが重くなってしまうことです。
なので基本的に、マシンスペックに無理のない範囲でやっていくのがいいかなと思います。
まずレイアウトを組んだりする時とかはオフにしておいて最後レンダリングする時にオンにするとか
後半で使ってください。

今まだレンダリングする前のレイアウト組む段階の話なので
アンビエントオクルージョンは一旦オフでいいです。

ライト自体も少し明滅させて炎がメラメラ燃えているような表現を出したいと思います。
これもライトオプションの強度にウィグルを使って明滅を表現していきます。

ライトの強度にWiggle(3,5)を記入します。
微妙にチラついてるぐらいでいいんじゃないかなと思います。

これでベースが出来ました!
お疲れ様です。これで前半終了です!
次はいよいよ炎を入れてシーンを完成させていきたいと思います!
後半もぜひみて下さい。
ありがとうございました。

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https://www.sanze-echo.com/blog/categories/aep

最後までお読みいただきありがとうございました。

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