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こんちゃ!
映像クリエイターのサンゼです!YouTubeで映像制作のテクニックを分かりやすく解説しています。その他にも、映像編集の会社を経営や、国内最大級の映像編集者のオンラインコミュニティECHOの運営をしています。
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この動画で学べること
今回は「E3Dシネマティック後編」をご紹介します。
・本格的なElement3Dの使い方を学ぶことができます!
・後編では炎や煙を配置して迫力ある映像に仕上げていきます!
・作るのは難しいですが、その分映像制作の実力が上がること間違い無しです!
E3Dシネマティック前後編を学習すると
映像の幅が広がるのでとても便利です!
▼チュートリアル動画はこちら▼
▼使用プラグインリンク▼
■Element 3Dはこちら
https://flashbackj.com/product/element-3d
今回はElement 3Dと無料のアセットを組み合わせて映画のようなかっこいいシーンを完成まで作っていきたいと思います!
宜しくお願いします。
今回のチュートリアルは中級者向けの内容になってます。
Element 3D初級者の方はE3D基礎の部分のチュートリアル記事もあるので、まずそこからやってみて貰えると嬉しいです。
素材のリンク先はこちらのマインドマップにて全て記載してあります。
https://www.mindmeister.com/ja/1538260051/091-element3d?fullscreen=1
▼前半の記事はこちら▼
01炎素材を追加
今回使うのが、キノモトキリンさん作成の"wide-fire2"という素材になります。
この連番素材をメインコンポジションの中に入れます。
凄いカッコいい炎素材ですよね。
カスタムビューだと、2Dレイヤーが正しく表示されないので、
メインカメラに戻しましょう。
メインコンポジションの中に炎素材を入れましょう。
素材をスクリーンにして黒い部分を透過させます。
燃え盛ってる所から使いたいので前半部分はカットします。
3D上に配置するために3Dレイヤーにします。
すると、消えてしまったんですが
これはライトの影響を受けて暗くなってるんですね。
解決方法は、マテリアルオプションの"ライトを受ける"のチェックをオフにして下さい。
ライトの影響を受けて 正しい処理をされてるんですがライトを受けて暗くなってしまっていたんですね。
実写素材を3Dレイヤーにして、暗くなりすぎるときはマテリアルオプションで"ライトを受ける"をオフにしてみてください。
炎素材をElement3Dレイヤーの下に入れましょう。
するとタンカーの裏に炎が表示されます。
既に業火に焼かれているカッコいい世界ができてきました。
3Dレイヤーにしたのはいいのですが、ちゃんと奥行きを意識して配置しないとカメラワークを付けた時に不具合が出ます。
ちゃんと横から見てZ軸を調整して正しい位置に配置しましょう。
そうすることによって2D素材ではあるんですけど
カメラワークした時に、カメラに追従しているような動きになります。
カメラワークをつけた時により臨場感が出てくるのかなと思います。
サイズ感も調整します。奥の方で燃えているような感じになりました。
続いて"fog"素材も入れていきましょう。
この"wide-fire2"レイヤーを複製します。
"fog"素材をAltを押しながら、複製した"wide-fire2"レイヤーにドラッグします。
すると、設定したまま素材が置き換わるので凄く効率的です。
レイヤーの並びはこのようにしました。
・メインの炎素材(スクリーン)
・全体を覆う大きな薄い煙(スクリーン)
・奥の炎を透過させる煙(乗算)
・奥に見える炎(スクリーン)
ブラーやコントラストを調整して、レイアウトを整えていきます。
それでは、カメラワークをつけていきます。
エクスプレッションで手振れしているようなカメラワークを
ヌルで制御できるカメラを作成します。
まずは【ヌルで制御できるカメラ】を作成します。
①カメラとカメラコントロール用のヌルを作成します。
②ヌルを3Dレイヤー化します。
③カメラの位置の値をコピーし、ヌルの位置にペーストします。
④カメラからヌルへ紐づけします。
またカメラの「位置」に奥に進むアニメーションをつけて
カメラの方向に Wiggle を入れてあげると不安定なカメラの感じになるので入れてみて下さい。
カメラヌルの方向に wiggle(0.5,2);
これで基本のキーフレームの動きにプラスして
不安定な感じのカメラワークが出来ました。
カメラワークができたら、炎をどんどん足していきましょう。
奥の炎をコピーします。
最初に作った4つの奥の炎は分かりやすいように、色を付けてロックしておきましょう。
もうこれは基本いじりません。
複製炎レイヤーは "E3D"レイヤーの手前にもってきて位置的にも画面の端にかじるぐらいの場所に置きます。
いい感じですね。
次にメインのタンカーから炎を出したいと思います。
その時にこのタンカーの表面の上に炎を置くのって
位置とか探すのが、凄く大変そうな気がするんですけど
実はめっちゃいい方法があります!
Element > Utilities の中の Generate 3D PositionのSelect 2D Positionのところで置きたいところを押して > Create 3D Null の Generate を押すとヌルを作成してくれます。
これでElement3Dのポジションをとることができます。
ここで一つ注意が必要なことがあります。
今レイヤーを追加した瞬間にカメラのアングルが変わってしまいました。
これは何故かというと、wiggle を使ってるものはレイヤーの数によって効果が変わってしまうんです。
ランダムで作って、このタイミングで奇跡的に良い動きしてると思ってる時に、それが置き換わってしまうんです。
レイヤーが増えるたびにレイアウトが変わってくると面倒なので
wiggle Expressionを固定しましょう。
位置のエクスプレッションを選択した状態で アニメーション > キーフレーム補助 > エクスプレッションをキーフレームに変換を押します。
選択しているものを全部1フレずつ、焼き付けることが出来ました。
カメラのエクスプレッションもこの方法で焼き付けちゃいましょう。
これでレイヤーがいくら増えてもアニメーションが変わることはなくなりました。
逆に言うと、固定されちゃうので
もうアニメーションを変えれないってことでもあるんですけど
その場合はまたこのキーフレームを
全部削除する。という事になるんです。
焼き付けの作業はなるべく後半でやっていった方がいいと思います。
このサーチライトも同様ですね。
それではタンカーから炎を出してみましょう。
今までと同様に、手前の"wide-fire2"をコピーします。
"wide-fire"をAltを押して、今コピーした"wide-fire2"レイヤーと差し替えます。
アンカーポイントを調整して
これをこのタンカーのポジションのヌルに紐づけます。
こうしてあげることでElement3Dで作った空間の任意の箇所に画像などを置くことができます。
スケールや、向きや角度を調整します。
タンカーから何か液体が漏れてここが燃えてるみたいな見え方になった気がしますね。
いかがでしょうか。良い感じだと思います。
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最後の仕上げ
最後色々と質感を高めていける事を
新規調整レイヤーを作成し、一番上に持ってきて、シーン全体にGlow をかけましょう。
Glow をかける事によって光がメラメラと光が回っている感じがでます。
トーンカーブで色味調整しますね。ちょっと暗く調整してあげて
炎の緑を少し落としてあげてより赤っぽい炎にしてあげましょう。
あとは、手前の炎にブラーをかけて遠近感をだしてみます。
僕はこれで良いかなと思っております。
いい感じですね。Glow が入って光が回ってるような表現が出来てきました。
忘れてはいけない Element3D の質感がグッと上がると言っていた
Ambient Occlusion の Enable AO にチェックを入れましょう。
一気に墨が入ったかのような、見た目になるのでかなり立体感とか実際にあるような感じが、出てきていると思います。
この後、カラコレをしていきたいんですが
この状態で、カラコレをしてもシーン自体が重くなってしまうので一回このタイミングで書き出しをしましょう。
"Prores422HQ" でシーン全体の書き出しをして
この後に、トーンの調整をします。
色味の調整をしてカラコレ等々して、終わりにしたいと思います。
レンダリングした "Maincomp" を"MainCC_comp"CC(カラコレ)この名前にしておきます。
この状態でカラコレすると非常に軽く作業できるので、お勧めです。
画面の周辺を落としたいので、新規で調整レイヤーを作成し、角丸長方形でマスクをかけて反転を押し、トーンカーブを適用して画面の周辺を落としましょう。
マスクの境界のぼかし で調整してぼかしてあげる。
カラコレしていきますね。
炎の彩度も強いので、色相彩度で調整していきます。
少しだけ赤が強すぎるので、少しだけ引いてあげると言うか
最後にフィルムの grain(粒子) を乗せてあげましょう。
新規調整レイヤーを作成して
名前を"Grain"にして、エフェクトプリセット > グレイン(追加)を入れます。
表示モードがプレビューになっているとこの四角の中だけしか出してくれないので
"最終出力"にしてあげて下さい。そうするとフィルムの粒子みたいなのが乗るので
よりシーン全体がCGっぽさが少しだけ緩和します。
あまり粒子感が強いとそれはそれで変になってしまうのであまりやらしくない程度に
薄く乗せてあげるといいかなと思います。
完成しました!
最後、音も付け加えるとより臨場感が出てくると思うのでぜひ音もつけてみて下さい。
出来た映像は#サンゼAEをつけてTwitterなどで発信してもらえると嬉しいです!
ありがとうございました!
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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