みなさん源泉徴収ってどうしてますか?

フリーランスの方にとって、請求時に10%徴収されるのは痛いですよね。
年間1000万売上があれば、100万も事前に税務署に預けなければならない。

確定申告で返ってくるとしても、できればそのお金でレンズ買いたいですよね?
もしくはアシスタントに取っ払いで支払いしたいですよね?
納品が月跨いじゃって、請求もずれ込んだ時のヒリヒリした感覚、嫌ですよね?

そこで知っておいてほしいのは、映像制作に関わる業務でフリーランスが源泉徴収される場合とされない場合があるということ。

映像制作者にはフリーランスの方々が大勢います。フリーランスとかかわらずに映像制作をすることは、ほぼないのではないでしょうか?
自分がフリーランスの場合もあれば、フリーランスに仕事をお願いする場合などフリーランスとかかわることが多くあります。

一つの現場やプロジェクトが終わり、さぁ、請求だ!っという時に、

源泉する?しない?

という会話がお決まりのように出てきます。
そんな時、どうしても微妙になる空気。

源泉徴収ってどうしてますか?

個人への支払いは、基本的には源泉徴収をする
が、正解だとは思います。

正解というか、経理処理上は源泉徴収したほうが安全です。
税理士さんからもそうアドバイスされるでしょう。

発注社の規定も多くは源泉徴収処理だと思います。

しかし、それではタイトル詐欺になるので、知られてないけど源泉徴収の対象にならない場合がある、ということをこの記事では伝えていきます。

まずはカメラマン
たいていフリーランスのカメラマンは源泉徴収されるというのが常識だと思います。
というか、僕もそう思っていました。

でも、ふと先日ホントのところはどうなんだろう?と国税庁のホームページ( http://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/gensen/aramashi2009/data/05/ )を見たらそうでもないということを知り、この記事を書くことにしました。

実は国税庁のホームページによると、カメラマンの報酬に関する区分がないんですw
これはビデオも写真も同じで、カメラマンによる役務の提供には源泉徴収せよということは書かれていませんでした。

第204条第1項第1号の報酬・料金によると、

写真の報酬」とは「雑誌、広告その他の印刷物に掲載するための写真の報酬・料金」とあるため、納品物である写真に対しての報酬であることが分かります。

つまり、雑誌、広告その他の印刷物に掲載するための写真以外の納品物に関しては源泉徴収をする必要がないということです。

さらに、第204条第1項第5号の報酬・料金によると

映画、演劇その他芸能又はラジオ放送やテレビジョン放送の出演や演出又は企画の報酬・料金」に該当するものとして「演出の報酬・料金」には、指揮、監督、映画や演劇の製作、振付け(剣技指導その他これに類するものを含みます。)、舞台装置、照明、撮影、演奏、録音(擬音効果を含みます。)、編集、美粧又は考証の報酬・料金が含まれます」とあるため、映画、演劇、テレビ放送に関しては源泉徴収が発生します。

ということは、源泉徴収されない場合って結構あるんじゃないかと考えてみると、フッテージが
1)WEBに掲載される場合
2)ウェディングや記念時など個人が購入する場合
3)法人が記録用として保存する目的の場合
4)DVDなどパッケージ製品に使用される場合
5)インターネット中継をする場合

上記の用途の場合は源泉徴収する必要はないということです。

この「演出の報酬・料金」がほぼすべてを網羅しており、ディレクターや編集、照明、音声、美術、美粧に関しても上記5つの例外パターンが適用されます。

さらに映画やテレビ放送の場合でも、機材レンタルや大道具制作、小道具貸出しに関しては個人の場合でも源泉徴収する必要はありません。
ただし、撮影現場で機材を動かしたり、小道具をコーディネートしたりする場合は、演出の報酬に該当します。

と、ここまでは撮影現場とポスプロに関わる話をしましたが、アニメーションやCGなどはどうなのか?

第204条第1項第1号の報酬・料金の「デザインの報酬」に該当するようです。
そして演出の報酬同様、映画とテレビ放送以外での納品物に関しては源泉徴収する必要はないようです。

まとめると、

映像制作の現場において、どんな役回りであっても映画とテレビ放送で流れない場合は、源泉徴収する必要がないということでした。

税金は必ず納めるものです。
それが、早いか遅いかだけなんですが、できれば納付は後にしたい。
それも多めに先払いしたくないな。

手元に資金を残しておけば、その分投資に回したり、非常時の資金にすることもできます。

発注側の規定で源泉徴収しますと言われてしまえば立場は弱いですが、無条件に源泉徴収していた請求業務を見直してもいいかもしれませんね。

そうそう、フリーランスがフリーランスに支払いする時は、源泉徴収する必要ありませんからね!
僕は個人事業主を経ずに、会社を設立したので知りませんでした。

そして、発注側が法人で源泉徴収すると言われても、税務署から指摘されるリスクがあるのは発注社なので、ゴネずに従いましょう。

賢くお金と付き合って、より良い映像制作環境を手に入れましょう!

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