物語に“ダサくて可愛い”リアルな人間らしい感情を乗せる｜中山佳香監督

名を馳せるクリエイターには、必ず代表作が存在する。

本連載「代表作の、つくりかた」では、現代を代表する映像クリエイターのキャリアを紐解き、自身の代表作に出会うまでのきっかけと、出会うために必要な鍵に迫っていく。

今回はモデレーターに映像クリエイターのララッシュアワーさん、ゲストにKANA-BOON『湯気』のMVや日テレドラマ ノンレムの窓『放送禁止用語』など幅広い映像作品を手掛ける中山佳香さんを迎え、代表作を生み出すまでのストーリーを聞いた。

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  中山佳香 / Yoshika Nakayama

  1995年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。 2018年のKANA-BOON『湯気』MVで監督デビュー。ほか代表作は、imase『アナログライフ』、上白石萌音『白い泥』、＝LOVE 『ラストノートしか知らない』など。MVの他にも、Web CMや映画・ドラマ監督としても数々の作品を世に送り出している。 2016年第一回未完成予告編映画大賞入選。2022年短編映画「ワンピースを着ていなくても」監督。
  
  http://www.koe-inc.com/members/yoshika-nakayama
  X（Twitter）：@yoshikanakayama
  Instagram：@yoshikanakayama

※この記事は、動画『代表作の、つくりかた』の内容をまとめた記事です。

【中山監督：前編】作品ジャンルによって、走り方は違う

映像作家のキャリアに迫る 映像業界にいるプレイヤーの多くが、自身の作家性で仕事ができていないという、悩み・不満を抱えている。原因はいくつかあるが、その一つに「代表作」を生み出せていないという考え...

【中山監督：後編】作品に「意味のない尖り」は出さない。その代わり○○を考えることにフォーカスする。

映像作家のキャリアに迫る 映像業界にいるプレイヤーの多くが、自身の作家性で仕事ができていないという、悩み・不満を抱えている。原因はいくつかあるが、その一つに「代表作」を生み出せていないという考え...

始まりは「自分で撮ってみればいいじゃん」の一声から

ララッシュアワー（以下、ララッシュ）：早速ですが、中山監督が映像の世界に入ったきっかけについて教えてください。