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所有しているPCについて

デスク全体について

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映像クリエイターのデスクツアー!愛用PC&こだわり周辺機器

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所有しているPCについて

デスク全体について

クリエイティブな仕事は、快適な作業環境から生まれる。映像制作を手がけるクリエイターたちは、どんなPCを選び、どのようにデスクを整えているのか? 愛用の周辺機器や買ってよかったアイテムを紹介しながら、そのこだわりを深掘りします。 あなたの作業環境をアップデートするヒントが、きっと見つかるはずです。

CREATOR

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モーションデザイナー
株式会社1コマ 代表/モーションデザイナー/Adobe Community Expert。WebCMやWebサイトのキービジュアルアニメーションなどを中心に制作。VGT2024 登壇。2024年9月『After Effects モーションデザイン すぐに使える実用アイデア見本帳』(MdN)共著出版。Vook school モーショングラフィックスコースのメンターとしても活動中。

所有しているPCについて

スペック

PC1つ目
Mac Studio(2022)

PC2つ目
DAIV Z6-I7G60SR-A

用途メインPC外出時や、メインPCでのレンダリング中、Windowsのみのツールを使う時
OSMacWindows 11 Home
CPUApple M1 Maxインテル(R) Core(TM) i7-13700H プロセッサー
メモリ32GB32GB
GPU10コアGeForce RTX 4060
ストレージ2TB1TB
購入時の価格約30万円(モニター別)約25万円

使用ソフトウェアと日々の制作クリエイティブ

  • After Effects
  • Blender
  • Illustrator
  • Photoshop
  • Procreate

After EffectsとBlenderを使ったモーションデザインがメインですが、他にもIllustratorやPhotoshop、Procreate(iPad Pro)を使ったグラフィックデザイン、イラスト制作を行なっています。

PC選びの決め手になった特徴

2022年にMac Studioが登場し、ちょうど買い替えを考えていたタイミングだったこともあり、購入しました。Mac Studioは、Mac miniとMac Proの間に位置するミドルスペックのデスクトップ型で、モニターが別売りになっているのが特徴です。それまでiMac 27インチを使っていましたが、もう後継機が出ないと想定。Mac Studioに乗り換えることにしました。

選んだ理由のひとつは、接続ポートが多いこと。液タブやSSDなど、とにかくたくさん繋ぐので、ここは重要でした。あと、レンダリング中はPCが熱くなりやすいので、冷却性能の高い大きなファンが搭載されているのも決め手になりましたね。

私の場合は、リアル系やシミュレーション系のような高負荷な処理をすることはあまりなく、短尺の制作がメインです。なので、オーバースペックにならないように、ミドルレンジのスペックを意識して選びました。

ただ、レンダリング中も別作業を進めたいので、サブPCも用意しています。たとえば、Live 2DをAfter Effectsに読み込めるプラグイン「Cubism」など、使ってみたいけれどMacでは使えない…というツールもあったため、サブPCはWindowsにしました。とはいえ、まだあまり活用できておらず、つい慣れているMacを使いがちです。

今後改善したい点

Mac Studioを購入してからもうすぐ3年。レンダリングが苦しい場面も増えてきたので、そろそろ買い替えどきかな…と感じています。

最近特に重いと感じたのが、After EffectsのAdvanced 3Dレンダラーで「環境ライト」を使う場合です。レンダリングやリアルタイムの描画にかなり時間がかかってしまうので、次はもう少しスペックを上げたモデルにしようかと考えています。

とはいえ、今のところそこまで負荷の高い作業は少なく、今発売されているMac miniは、私が使っているMac Studioよりスペックが良いので、「次はMac miniでもいけるかも?」と思いつつ、Mac Studioの後継機を待つか迷っているところです。

Blenderでレンダリングしながら他の作業をすると重く感じることがあるので、次のPCはメモリ64GB相当、ストレージ2TBくらいを積みたいと思っています。

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クリエイターが情熱を注いだデスクの工夫

長時間の座り仕事で肩こりがひどいので、手の角度や目線の高さに気をつけています。

調べてみると、市販のパソコンデスクは身長165〜175cmの人向けに設計されていることが多いようで、身長150cm台の私には合わないことが判明。そこで、自作することにしました。

天板は、「マルトクショップ」でオーダー。部屋のスペースにぴったり合うサイズで、L字型にするために2枚用意しました。好きな木材を選べるのも楽しくて、ワクワクしながら制作しました。脚は、「IKEA」で伸縮式のものを選び、デスク2つ分で8本購入。しっかり固定して、自分好みの高さに調整しているので、ストレスなく作業できています。

こだわり周辺機器一覧

コンデンサーマイクRODE NT1-A
ペンタブレット&液晶ペンタブレット Wacom Intuos Pro Medium / Wacom Cintiq 16
ワイヤレステンキー エレコム 薄型テンキーパッド TK-TBP020BK
3Dマウス 3Dconnexion SpaceMouse Wireless

コンデンサーマイクはRODEのNT1-A、ショックマウントはRODEのSM6、オーディオインターフェースはsteinbergのUR22Cを使っています。スタジオで使われているような高価なものには手が届きませんでしたが、オンラインセミナーで話すと「音が良いですね」と褒められることもあり、このセット使いが気に入っています。

また、セミナーだけでなく、動画のナレーション音声を自分で入れることもあるので、感度の高いコンデンサーマイクを選びました。

マイクアームはRODEのPSA1を使用しており、メーカーを問わずマイクアームはかなり便利なアイテムだと感じています。特に、セミナーで画面を操作しながら解説するとき、卓上マイクだとキーボードやマウスの音を拾いやすくなります。その点、マイクアームを使うとマイクを浮かして位置を調整できるので、余計な音を拾いにくくなり、クリアな音声を届けられます。さらに、デスク上がスッキリして作業しやすくなるのもメリットのひとつですね。

After Effectsではペンタブ(板タブ)、Blenderでは液タブと使い分けています。液タブを購入したらペンタブは手放せるかなと思っていたのですが、そうでもなく…。実際に使ってみるとそれぞれに違った良さがあって、結局どちらも使っています。

これから初めて購入する方には、どちらか1つ選ぶならまずはペンタブ(板タブ)をオススメします。After Effectsでの操作やBlenderでモデルを動かす用途なら、ペンタブだけで十分かなと。絵を本格的に描きたいという方は液タブを選ぶのもアリですが、ペンタブで絵を描いている方もいるので、まずはペンタブから始めるのがベターかもしれません。

ペンタブなら「Wacom Intuos Pro Medium」が、サイズ感もちょうどよく操作しやすいので、特にAfter Effectsユーザーにオススメです。

テンキーって普通はキーボードの右側についていますよね。でも、右手ではペンタブを持ちたいので、左手で数字を打ち込めるように、エレコムの薄型テンキーパッドを左側に配置しています。

Blenderの視点移動やAfter Effectsでの数値入力など、意外とテンキーを使う場面は多いので、左手で操作できるようにしただけで作業効率が上がりました。

さらに、肩こり解消の強い味方として紹介したいのが、Blenderの視点操作に使える3Dconnexionのマウス「SpaceMouse Wireless」です。 Blenderでは、視点を動かすのにマウスの中クリックを押さなければならず、それだけで肩に負担がかかります。この3Dマウスなら、少し傾けるだけで直感的に視点操作ができるので、とても助かっています。

私は左手でこれを操作しながら、右手でペンタブを使ったり、液タブで絵を描いたりしています。慣れるまでに少し時間がかかりましたが、両手をフル活用して作業ができるので、今では手放せない存在になりました。


毎日長時間向き合うデスクだからこそ、細部までこだわりたいもの。現役クリエイターの実際のデスク環境やPCの選び方を通じて、自分に合った作業環境のヒントが見つかったでしょうか? クリエイティブな仕事は、作業環境を整えることでさらに効率的に、そして楽しくなります。ぜひ、自分にぴったりの環境を作ってみてください。

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