2018.08.02 (最終更新日: 2020.03.30)

動画編集ソフトとしてDaVinci Resolveを選ぶべき10の理由

今回は原点に立ち返って、DaVinci Resolveの優れている点を10個厳選してご紹介します。

「DaVinci Resolveって名前だけ聞いたことがあるけど、なにがどうすごいの?」「ほかの動画編集ソフトと比べて、DaVinci Resolveはどこがまさっているの?」といった種類の質問にお答えすることができていれば嬉しいです。

DaVinci Resolveを知っている方も知らない人も、使ったことがある方も使ったことがない方も、ぜひ参考にしてみてください。

1. タイムライン編集、カラーグレーディング、合成、音声編集のための最先端ワンストップ・ソリューション

DaVinci Resolve 15は、Fusionを統合しました。その結果、タイムライン編集、カラーグレーディング、合成、音声編集(MA)が一つのソフトウェアの中に含まれることになり、過去最大の映像編集ソフトウェアが誕生しました。

DaVinci Resolve 15は素材の取り込みから書き出しまで、映像編集のためのトータルソリューションを提供しています。アプリケーションをまたぐ必要がなく、もし最終段階で間違いが見つかったとしてもすぐに修正することができます。YouTube動画でもCMでもPVでも映画でも、どのような種類の映像作品であったとしても、DaVinci Resolveで完結させれば最短で仕上げることができます。

ほかのソフトウェアで編集して、DaVinci ResolveにXMLで持ってきてグレーディングして、また別のソフトウェアに持って行って・・・・・・というワークフローも悪くないですが、なにしろ時間がかかります。 DaVinci Resolveで編集やグレーディングや合成や音声編集まで全部やってしまえば、コンフォーム、レンダリングが必要ないので作業時間の大幅な短縮が可能です。

ほかのツールと連携するワークフローは、たとえて言えば、A地点(東京とか)からB地点(福岡とか)まで行くのにバスやら電車やらを乗り継いで行く方法と同じです。乗り換えの時間もかかるし、バス停から駅まで歩いて行く時間も必要です。一方、DaVinci Resolveのワンストップワークフローは飛行機でA地点からB地点までひとっ飛びで移動してしまう方法に似ています。飛行機に乗ったことがない人は「危険そうで心配」とか「リスクがある」と思うかもしれませんが、今では誰もが知っているとおり、飛行機ほど速くて、しかも安全な交通手段はありません。そういう意味では、DaVinci Resolveのワンストップ・ワークフローは、数十年前の人々にとっての飛行機と同じような、未来を先取りした現時点で最先端の映像編集ソリューションと言うことができるかもしれません。

DaVinci Resolve 14から導入されたコラボレーション機能を使用することで、複数台のマシンで同じプロジェクトを参照しながら共同作業をすることもできます。コラボレーション機能を使えば、一人がタイムラインを編集しているあいだ、別の人がカラーグレーディングをする、また別の人が音声を修正する、ということも可能です。

2. 快適なパフォーマンス、滑らかなレスポンス、速いエンコード

DaVinci Resolve 14からはパフォーマンスとレスポンスがますます向上しています。特にタイムライン編集ではスムーズな動作が必須ですが、そこも心配には及びません。再生ボタンを押した際のレスポンスも良好ですし、プレイヘッドのスクラブも滑らかです。数年前までは高性能なマシンでしか快適に動作しませんでしたが、今ではIntelの内蔵グラフィックスでも安定して動作します。たとえばHDの素材を編集するのであれば、MacBook Airでも大丈夫です。

DaVinci ResolveはGPUの性能を最大限まで発揮させることに定評があります。NVIDIAやAMDの高性能なGPUを載せたPC/Macであれば、抜群のパフォーマンスを体感できるはずです。GPUさえパワフルであれば、同じマシンであっても、他の動画編集ソフトを使った場合よりもレンダリングは高速になり、エンコードは短い時間で済みます。

マシンスペックに関して言えば、DaVinci Resolveはメモリをほとんど使用しません。8GBや16GBのシステムメモリで十分動作します。GPUについても、NVIDIA QuadroやAMD FireProといった高級なGPUを使用する必要がなく、同程度のスペックのNVIDIA GeForceやAMD Radeon Proであれば同程度のパフォーマンスが発揮できます。だからメモリにもGPUにお金をかける必要がなく、ハイパフォーマンスのPCを低価格で作ることができます。

3. ネイティブ編集/プロキシ編集を切り替えられるハイブリッド仕様

他の編集ソフトウェアでは、編集をするためにオリジナル素材からProResやDNxHDなどの新たな軽いプロキシファイルを作り出す必要があるものもあります。これは一般的にプロキシ編集と呼ばれます。ソフトウェアによってはこれが強制的なものであり、避けることができないこともあります。当然、そうするとストレージの容量が圧迫され、膨大な量のストレージ容量を用意しなくてはいけません。

しかしDaVinci Resolveはそのようなファイル変換は必要ありません。オリジナル素材にアクセスして、オリジナル素材のまま編集、グレーディング、合成をすることができます。これはネイティブ編集と呼ばれます。その場合、新たなファイルを作成する必要がないので新たにストレージの容量が必要とされることはありません。カメラでSDカードに素材を収録したあと、そのSDカードをラップトップPCやMacBookに挿し込んですぐに編集することもできます。

DaVinci Resolveはプロキシ編集には対応していないのか? そんなことはありません。「DaVinci Resolveで4KやRAWをサクサク編集 〜最適化メディアによるワークフロー〜」という記事をご覧いただければ、DaVinci Resolveはプロキシ編集とネイティブ編集を臨機応変に切り替えることができる高性能なハイブリッド仕様であることがお分かりいただけると思います。

4. 対応しているファイルフォーマットの種類が世界最大級

ごく少数のファイルフォーマットを除けば、DaVinci Resolveはなんでも読み込めて、なんでも書き出せます。「世界最大級」と書きましたが、これは過小評価かもしれません。おそらくコーデックや拡張子の種類を数え上げれば「世界最大」と言っていいでしょう。ごく一端をご紹介します。

  • MOV → ProRes、DNxHD、DNxHR、H.264(GH5の10bitファイルを含む)、H.265、GoPro Cineform、Grass Valley HQ/HQX、非圧縮、Motion JPEG、VP9
  • MXF → XAVC、DNxHD、DNxHR、XDCAM、XF-AVC
  • RAW(動画)→ CinemaDNG、Canon RAW Light、Panasonic Varicam RAW、Sony RAW、RED RAW、ARRIRAW
  • RAW(スチル)→ Canon CR2、Nikon RAW
  • 3D → FBX、Alembic、 OBJ、3DS、DXF、Collada
  • 音声 → WAV、MP3、MP4、AAC、AIFF
  • その他の拡張子 → IMF(Netflix用形式)、DCP(映画上映の標準形式)、EXR、Cineon、AVI、DPX、TIFF、MTS(AVCHD)

最新の対応ファイルフォーマット一覧については、DaVinci Resolve 15 最新対応コーデックリストをご参照ください。ファイルエンコーダーとして活用するのも、DaVinci Resolveの有意義な使い道の一つです。

5. 32bitフローティングポイントの最高品質

一般的な編集ソフトウェアが10bitでイメージ処理をしているのに対し、DaVinci Resolveではすべての処理が32bitフローティングポイント(浮動小数点)でおこなわれます。これにより広大な範囲の輝度やカラースペースをカバーでき、限りなく細かい階調を生み出すことができます。特に合成やグレーディングにおいては、この32bitフローティングポイントという仕様が最終的な映像のクオリティに大きくものを言うことになります。

たとえばカラーページでは、以下のような順番でエフェクトが適用されていきますが、これらがすべて32bitフローティングポイントの精度で処理されます。これを定評のあるDaVinciカラーサイエンスと組み合わせることで、ほかのソフトウェアには到達できないクオリティを引き出すことができます。

6. はんぱない開発スピード

これはソフトウェア自体というよりは、ソフトウェアを開発する側の話ですが、DaVinci Resolveの裏側には年々拡張を続ける才能豊かなプロダクトチームが控えています。エンジニア、プログラマー、UIデザイナー、カラーサイエンティストなどが集まって強力なチームを形作っています。彼らは今年、Hollywood Professional Associationという団体から、優秀エンジニアリング賞を受賞しました。

ソフトウェアの履歴書代わりに、これまでの実績を並べてみましょう。クレイジーなスピードがおわかりいただけると思います。

  • 毎年4月にメジャーアップデートを発表。この中には平均して300項目ほどの機能追加(バグフィクスは除く)が含まれる。
  • 2015年からエディットページの開発を本格的に開始。ほとんどゼロからのスタートにもかかわらず、わずか数年で、他社のツールに勝るとも劣らないノンリニア編集ソフトウェアに成長。
  • 2017年、Fairlightという音声編集ソリューションを統合。ソフトウェアとしては1年くらいでほぼ完全統合。
  • 2018年、Fusionという合成・VFXソフトウェアを統合。
  • 現在、2週間ごとにパブリックベータ版をリリース中。2週間おきに毎回50項目以上のアップデートを搭載。直近のベータ7は、100種類以上の機能追加、バグフィクスを含む。平均すると1日に10項目以上のアップデートを生み出している計算。

素晴らしいことに、そして恐ろしいことに、開発のスピードは年々上がっています。「こういうバグがある」、「こういう機能を追加してほしい」というフィードバックはいつでも喜んで受け付けています。今あるバージョンを楽しみながら、未来のさらに進化したバージョンを期待してください。

7. 最新のテクノロジーへの迅速な対応

DaVinci Resolveは最新の映像のテクノロジーにいち早く対応します。前述のとおり、開発のスピードが速いので、最新テクノロジーへの対応も速いです。ひとたび新しいテクノロジーが発表されると、ほとんど競うように、急いで一番乗りを目指して開発を進めていきます。

たとえば今話題のHDRには、もう2014年の段階から対応していましたし、8Kの解像度には古すぎて記録が残っていないほど昔からすでに対応しています。DaVinci Resolveはほかにもこんな映像テクノロジーに対応しています。

  • 解像度とフレームレート → 4K60p、8K、16K、120fps
  • HDR → ST.2084(HDR10)、HLG、Dolby Vision、HDR10+、Rec.2020
  • 360°VR
  • ステレオスコピック3D

8. マルチOS対応

DaVinci Resolveは3つの一般的なOSに古くから対応しています。Windows、Mac、Linuxで同じプロジェクトファイルを共有しているので、たとえばMacで編集したものを、Windowsでレンダリングという使い方も簡単です。3つのプラットフォームの間に機能やパフォーマンスの差はなく、同じスペックのマシンであれば別々のOSでも同じように快適に動作します。

あまり気づかれることはありませんが、Mac、Windows、Linuxの3つのプラットフォームにすべて対応している動画編集ソフトウェアはDaVinci Resolveだけです。(ですよね?)

9. 信頼と実績

DaVinci Resolveは日本だけではなく、世界各国で広く使われています。とりわけハリウッドやヨーロッパのポストプロダクションでは圧倒的な実績があり、たとえば2014年12月、International Colorist Academyという協会が世界60カ国のプロカラリスト400人にアンケート調査したところ、DaVinci Resolveの有償版が1位、DaVinci Resolveの無償版(当時はLiteという名前でした)が2位という結果でした。

カラーグレーディングの分野におけるシェアの高さは今でも変わっていません。今年も「ハンソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」、「ジュラシックパーク/炎の王国」、「デッドプール2」などの夏の話題作で使用されています

Fusionも買収前の段階から多くの事例があります。その中のいくつかの事例は、はじめてのFusion(1)/Fusionとは?という記事に紹介されています。「タイタニック」も「アバター」も「アベンジャーズ」も「キングスマン」も「ゼロ・グラビティ」もFusionで合成されています。

Fairlightは、ハイエンドのポストプロダクションや大手放送局で音声編集や音声マスタリングのために使用されてきました。もともとが数千万円するような高価なシステムだったので、そのような一部の人しか使えないソリューションだったわけですが、今では誰でも使えるようになりました。

ノンリニア編集ソフトとしては、毎年、多くのユーザーがほかのソフトウェアから移ってきています。その数は加速度的に増え続けています。

10. 安い!

DaVinci Resolveは2つの料金オプションを用意しています。無料と、ほぼ無料の2種類です。

無償版(DaVinci Resolve)は無期限使用可能で、商業利用も認められています。インターネットの世界にはGoogle、YouTube、Twitter、Skype、Slackなど、無料で使える優れたツールがたくさんありますが、少なくとも映像編集の分野では、DaVinci Resolveは最強のフリーウェアと言えるのではないでしょうか。まだまだ知らない人も多いので、ぜひ使ってみてよかったら周りの人に口コミで広めてください。安心してください、アプリ内課金はありませんよ。

有償版(Davinci Resolve Studio)は税抜価格で¥33,980です。サブスクリプション形式ではなく、買い切りです。アップデートの料金は発生しません。アクティベーションコードは同時に2台までアクティベートして使用できます。Mac、Windows、LinuxのどのOSでも使えます。

無償版と有償版の違いについては、無償版と有償版の違いは?という記事を参考にしてください。

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