Finail Cuto Pro X付属のCompressorについて

普段業務で使用している編集ソフト、Final Cut Pro Xには同じApple製のDAWソフトであるLogic Proのオーディオエフェクトがあらかじめ組み込まれています。

インタビュー収録などで使用頻度が割りと高いCompressorなんですが、結構難しくて使用方法を毎回忘れてしまい、その都度調べているので備忘録的に書いてみたいと思います。映像ディレクターが業務で使用する程度の知識なので音楽の専門家の人の知識には及びませんので、ご理解ください。

FCPX上で使用できるCompressorはいくつか種類がありますが、その中の「Platinum Digital」に絞って書いてみます。Compressorは奥が深く、使いこなすのが難しいと言われていますので、この記事の内容は必要最低限で、インタビュー音声の調整という限られた使用方法になりますので、ご注意ください。

これから行う作業は必ずヘッドホンを使用してください。できればスタジオモニター用のものをお勧めします。ちなみに僕が使用しているヘッドホンはFostexのT50RPmk3gです。

▼T50RPmk3g

Compressorの使用目的としては簡単に説明すると大きな音を小さく(圧縮)して音量のばらつきをなくし、全体的なレベルを上げるために使用しています。
最初に調整前の映像の音声レベルを確認してみましょう。大体-30dB〜-20dBの間を行ったり来たりしている程度で、このままだとレベルが小さいです。

〈調整前の音声レベル〉

波形はこんな感じになっています。

では、Compressorをクリップに適用して設定画面を開きます。

〈Platinum Digitalの設定画面〉

まだ何もパラメータをいじっていないデフォルトの画面なんですが、[THRESHOLD]などあらかじめ設定されています。[AUTO GAIN]がONになっていますが、最終的にONにするのでこのままいきたいと思います。

今回設定するパラメーターは以下になります。

・THRESHOLD(どのレベル以上の音を圧縮するか決める)
・RATIO(音の圧縮量を決める)
・ATTACK(圧縮するまでの時間を決める)
・RELEASE(AUTOに任せます)
・KNEE(柔らかく圧縮されるようにする)
・MAKE UP(最終的なレベル調整)

THRESHOLDの調整

まず最初に[THRESHOLD]から調整していきます。今回の音声レベルは-30dB〜-20dBのあたりにレベルが集中しているので、-30dBを超えたらコンプがかかるように調整します。

〈THRESHOLDの調整〉

波形はこのように変化しました。

〈THRESHOLDの調整後の波形の変化〉

-30dBを超えたレベルを圧縮する、という調整で全体のレベルが上がる理由が実はよく分かってません。でも最終的な目的が全体の音量レベルのアップなので、良しとしたいと思います。

RATIOの調整

次に[RATIO]の調整に入ります。ここでは-30dBを超えた音をどのくらい圧縮するのか決めます。再生した音を聴きながら調整していきますが、数値を上げる程、音の強弱が少なくなっていきます。音量の小さい部分が聴き取りやすいように上げていきます。今回は3:1にしました。

〈RATIOの調整〉

ATTACKの調整

続いて[ATTACK]の調整に入ります。ここでは音声を圧縮するまでの時間を調整できます。インタビュー音声ではATTACKを速くしていくと、リバーブ感が出てくるので、収録した部屋の雰囲気をどれくらい出したいかを聴きながら調整していきます。今回は17.5にしました。

〈ATTACKの調整〉

RELEASEの調整

ここはAUTOに任せます。

〈RELEASEの調整〉

KNEEの調整

続いて[KNEE]の調整に入ります。KNEEを上げると柔らかくコンプがかかるようになります。デフォルトの設定値がすでにMAXの1.0だったのでそのままにしてみました。

〈KNEEの調整〉

MAKE UPの調整

続いて[MAKE UP]の調整に入ります。コンプで圧縮された分を補うための調整らしいのですが、最終的なレベル調整に使用しています。音声を再生しながら0dBを超えないようにレベルを上げていきます。今回は5にしました。

〈MAKE UPの調整〉

以上でCompressorでの調整が終わりました。調整前の波形と比べるとかなり変わりました。

〈Compressorで調整後の波形の変化〉

と、ここまでが僕の知識の限界です。
間違っている箇所や、こうしたほうが良い、という点がありましたら、是非コメント欄にお願いします。

追記(2018.08.09)

Logic ProのCompressorは実は7種類あるのですが、今回は何も考えずに一番最初に表示される「Platinum Digital」を使用してみましたが、他にもCompressorの一番上のボタンを押すことで、他のタイプに切り替えられます。

・Platinum Digital
・Studio VCA
・Studio FET
・Classic VCA
・Vintage VCA
・Vintage FET
・Vintage Opto

色々切り替えて試してみたのですが、左から2番目の「Studio VCA」が一番いいかも知れません。

インタビュー音声に使用した感想ですが、コンプのかかり方が自然というか温かい感じがしてノイズも少ない印象です。そしてこの「Studio VCA」には[KNEE]の設定項目がないので、操作がより簡単です。

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