2018.08.26 (最終更新日: 2019.06.13)

あなたは大丈夫? 〜DaVinci Resolveのマシン環境をめぐるよくある勘違い12選〜

DaVinci Resolveのマシン環境関連でよくある勘違いをまとめました。「えーそうだったの?」とか「これあるある」とか「へええ、なあるほど」とか言いながらご覧ください。

マシン選び

❌ DaVinci Resolve用のマシンを作るのは高くつく。

むしろこんなにハイパフォーマンスのマシンを安く作れる動画編集ソフトはなかなかないかもしれません。Xeonじゃなくてもいいし、Quadroじゃなくてもいいし、メモリもたくさんいらないし、OSのプラットフォームもなんでもいいです。

❌MacBook Airじゃ動かない。

動きます。AMDのGPUが搭載されたMacはより快適に動作しますが、Intelのグラフィックが搭載されたMacでもHDくらいであればちゃんと動作します。

ちなみに今のMacの最高峰はiMac Proですが、全部盛りにする必要はありません。この構成が一番コストパフォーマンスが高いです。

❌Windowsだと、やっぱりメーカー指定の高級なマシン(ターンキー)を買ったほうがいい。

DaVinci Resolveはマシンの指定はありません。自作でもなんでもいいです。マウスコンピューターさんのDaVinci Resolve推奨マシンもオススメですが、これもあくまで無数のオプションの中の一つに過ぎません。

いちばん困るのが一見高級そうな「動画クリエーター用PC」。とりあえずQuadroのロークラスを積んでたり、メインメモリが大きかったり、CPUにXeonを使っていたりしますが、どれもDaVinci Resolveのパフォーマンスには関係ありません。こんなPCを買うくらいだったらゲーミング用PCの方が安いしパフォーマンスも優秀です。

GPUとCPU

❌いいCPU使えばパフォーマンスはどんどん上がる。

DaVinci ResolveはCPUだけではなくGPUにも大きく依存するソフトです。簡単にまとめると、CPUとGPUの区分はこのようになります。

・CPU→デコード、エンコード(つまりコーデックから非圧縮のデータを開く、もしくはその逆)
・GPU→デコードされた非圧縮データの再生(展開)、ほぼあらゆるエフェクト

DaVinci Resolve上で、何もエフェクトをつけずに、ファイルを再生した場合にも、GPUは使用されます。「タイムラインに置いたカットのプレイバック」でも、何もエフェクトをつけずにデリバーでファイルを書き出す際にも、CPUだけではなくGPUも使用されています。

ですのでいくらCPUが優秀でも、GPUが非力だったら効果はありません。逆も真なり。何事もバランスが大事です。

❌GPUはGeForceよりもQuadroの方がいい。

NVIDIAのGPUはQuadroとGeForceの2種類がありますが、DaVinci ResolveはQuadroが必須なわけではありません。コストパフォーマンスの面からいえば、GeForceの方が断然おトクです。もしオンボードメモリとクロックが同等なQuadroとGeForceがあったら、両者は同じレベルのパフォーマンスを発揮します。

❌とにかくGPUは複数枚使えば必ずパフォーマンスが上がる。

これはいろいろと注意が必要です。

  • 違う型番のGPUを同時に使わない方がいいです。弱い方にパフォーマンスが引っ張られます。
  • 同じ型番のGPUを2枚装着してもパフォーマンスは2倍にはなりません。1.3~1.5倍程度です。
  • GPUメモリは増えません。6GB GPUと8GB GPUを使用すると、6GBのGPUメモリしか使用できません。8GB GPUを2枚使っても、16GBにはならず、8GBのままです。
  • GUI用のグラフィックとGPU用のグラフィックを分けてもパフォーマンスは上がりません。むしろ下がります。この構成が効果を発揮するのはGUI 1枚、GPU 2枚以上の構成のみです。

早い話、GPUを複数枚使うくらいだったら、メモリ容量の大きいハイパフォーマンスなGPUを1枚買った方がいいです。

Blackmagic eGPUを使う場合にも、このあたりの点に注意が必要です。

❌システムドライブNVMeSSDにしたら必ず作業効率が上がる。

ストレージの速度も重要ですが、CPU、GPUがボトルネックになることもあります。

システムメモリ

❌ 動画ソフトなのでメモリはたっぷり必要。

推奨は16GBです。なんなら8GBでも動きます。DaVinci Resolveにとって、GPUのメモリ(VRAM)が大きいのは歓迎しますが、システムメモリ(RAM)が大きくても対して役に立ちません。そもそもRAMをたくさん使う設計になっていないからです。強いて言うなら、RAMが大きいとFusionページでRAMプレビューできるフレーム数が多くなりますが、まあメリットといえばその程度のものです。

動画編集用のマシンを買うときに、「全部盛り」という言葉に惹かれて、とりあえず64GBや128GBのシステムメモリを選択する人がいますが、これはDaVinci Resolveの側から見れば、テーブルについたらラーメンもハンバーガーもステーキもケーキも出てくるみたいな状況になります。お気持ちはわかりますが少食なのでそんなに食べられません。

OS

❌ Windowsの方がパフォーマンスがいい。

DaVinci ResolveはWindows、Mac、Linuxに対応しておりますが、どのOSでもパフォーマンスは主にGPU、CPUに依存します。同じマシンなら同じパフォーマンスになるはずです。

ソフトウェア

❌ 無償版は商用利用不可。

無償版は商用利用可能です。有償版と無償版に関する記事をご参照ください。

❌ ソフトウェアアップデートで料金が発生する。

しません。ライセンスは買い切りです。サブスクリプション制度でもないので毎月料金が発生することもありません。

❌ 無償版だとHDまでの解像度にしか対応していない。

なぜかこの誤解は多いです。無償版でもタイムライン解像度、書き出し解像度はUltra HDまで対応しています。素材解像度は制限はありません。

こんなにできるのにこんなに安いのは異常。

えーと、これは正解です。

もっと詳しく知りたい方はDaVinci Resolveで快適カラーグレーディング〜自作ワークステーション講座 〜という記事をご覧ください。

具体的にどのようなマシン環境を用意すればいいのでしょうか? 最新の情報はこちらから。

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