2017.01.28 (最終更新日: 2020.11.11)

知って得する44,100 Hz(音楽業界)と48,000 Hz(映像業界)の違い

はじめに

映像制作において、撮影ではフレームレートを、録音ではサンプルレートを統一して記録すること。これを撮影・録音する際の基本中の基本だと覚えてください。

まずサンプルレートの違いについて。一般的に言うと、

44,100Hz (44,1kHz) は、音楽業界の標準

48,000Hz (48kHz)は、映像業界の音の標準

二つのサンプルレートの違いは、簡単に言えば、そういうことです。
サンプルレートは、映像で言うところのフレームレート、ということは別の記事『動画制作で必要な音の原則「サンプルレートとビット深度」』で、話しました。
つまり、Hzで表されるサンプルレートは数値が高ければ高いほど音が滑らかになります。

44,100Hzが基準になった歴史的背景は諸説あります。
その中でも一番論理的なものを一つご紹介します。

まず音をサンプリングする時に、録音している中でも最も高い周波数の少なくとも2倍のサンプルレートが必要になります。これは波の形を最低限把握するのに必要なサンプルレートです。サンプルを取る場所が一点だけでは、波としての性格を持つ音を記録出来ないからです。大抵の人は50Hzから16,000Hzが可聴範囲と言われます。これの2倍は32kHzなのですが、ただし、正しく声を録音しようとすると音色を構築している倍音成分を録音する必要があるようです。これを考慮した時に初めて、44,100Hzまで必要になるそうです。さらに詳しい内容についてはコチラから。

音処理「声をハッキリ聞かせたい」(Vookサイト外リンク)

サンプルレートが低いと何が起こるか?
アナログ情報をデジタル化する際に、サンプルレートが高速で無ければ、高周波数の情報が低周波数の中に埋もれてしまいます。
そうすると高い周波数の音は低周波数の音として録音されてしまうのです。具体的に下記のイラストをごらんください。
これをエイリアシング(Aliasing)と呼びます。

参照:Wikipedia https://en.wikipedia.org/wiki/Aliasing#/media/File:AliasingSines.svg

いずれにせよ、定義的には、48,000Hzの方が44,100Hzと比べて、音質は高いです。映像業界は、48,000Hzを導入しました