快適操作の大きな武器!「フィジカルコントローラ」

ビデオ編集ソフトの、特に再生(トランスポート)やオーディオミキサーの部分は、マウスとキーボードだけでなく、別途「フィジカルコントローラ」(以下フィジコン。「コントロールサーフェス」とも呼ばれる)というハードがあると、操作の快適度が一気に向上します。特に「複数のフェーダーを同時に動かしてオートメーション記録」「ジョグダイヤル操作で再生位置を微調整」などは、フィジコンがあって初めて可能になる操作。オペレーションの効率化のために、是非そろえたいアイテムです。

一方、当然ながらフィジコンの導入には予算や置き場所が必要になり、外部での作業時には持ち運ぶ手間もかかります。そこでおススメなのが、iPad上でフィジコンをシミュレーションできるアプリ。



DAW Control
VITALIY TARASYUK
¥360
https://itunes.apple.com/jp/app/daw-control/id574125383

例えばこちらの「DAW Control」は、360円と安価ながら、様々な規格に対応した本格仕様。フィジコン初心者のお試しはもちろん、実用度も大変高いアプリです。

フィジコンは、電子楽器を操作するための「MIDI信号」でコントロールされます。MIDIは専用インターフェイスのほか、USBやLAN経由でも送受信できますが、せっかくiPadを使うのであればぜひワイヤレスにしたい所。

そこで今回は、iPadとMac/PCをBluetoothでワイヤレスMIDI接続した上で、Premiere ProとDavinci Resolveでのフィジコン設定例をご紹介しましょう。

特別なハード無しでワイヤレスMIDI接続

iPadとパソコンが「Bluetooth LE」という規格に対応していれば(iPadはiOS5以降で対応)、本体だけでBluetooth MIDI接続が可能です。まずはiPadのApp Storeで下記の接続アプリを入手。


Bluetooth MIDI Connect
KORG
無料
https://itunes.apple.com/jp/app/bluetooth-midi-connect/id1108321791

次に、パソコン側のドライバ&ユーティリティを入手。

Mac
https://itunes.apple.com/jp/app/bluetooth-midi-connect/id1074606480

Win
https://www.korg.com/jp/support/download/driver/0/530/2887/

上記からご自分の環境に合ったものをダウンロードし、ファイルに同梱された説明にしたがってインストールを済ませてください。

Macを例に、接続手順を解説します。

Mac上でBluetooth MIDI Connectユーティリティを起動し、メニューバーのアイコンをクリックして「Bluetooth MIDI接続する」を実行。

表示されたウィンドウ上で「名前」に、識別のための名前を入力して「アドバタイズ」をクリックすると、MacがBluetooth MIDI機器としてペアリング待ちの状態になります。

iPad側のBluetooth MIDI Connectアプリを起動したら、表示されるデバイス一覧から該当するものの「接続」をタップ。「接続済み」表示になった事を確認した上で、DAW Controlアプリの方に移動します。

Premiere Proの設定例

まずはPremiere Proで使う場合の設定方法です。

DAW Controlの右上のアイコン(右から二番目)をタップしプリセットの一覧を表示。選択肢から「Logic Pro」を選びます。

Premiere Proの環境設定から「コントロールサーフェス」を選択。


「追加」をクリックし、デバイスクラスの選択肢から「Mackie」を選択。


「設定」をクリックし、種類欄の「Logic Control」を選んで「編集」をクリックします。

表示されたウィンドウ上で、デバイスの種類を「Logic Control」、MIDIの入出力デバイスを各々「iPad Bluetooth」に。OKのクリックで設定完了です。

DAW Contorolのフェーダーを動かすと、Premiere Proのオーディオトラックミキサーが追従。パン、ソロやミュートのボタンも対応しています。

また、DAW Controlのトランスポートを使った再生操作にも追従。ダイヤルの操作にも快適に追従します。

Davinci Resolveの設定例

次に、Davinci Resolveでの設定例です。

DAW Controlのプリセットは「HUI/PRO TOOLS」を選択。HUI互換は幅広く普及しているプロトコルで、AdobeのソフトでもAuditionはHUIモードでの操作に対応しています。


Davinci Resolveの環境設定で「コントロールパネル」のタブを開き、オーディオコンソールの部分で「MIDIオーディオコンソールを使用」にチェックを。MIDIプロトコルを「HUI compatible」に設定し、MIDI入出力をiPadのものにします(日本語が文字化けしますが、動作には影響ありません)。

以上の設定でフェーダーやトランスポートが連動するようになります。なお、Davinci Resolve、Premiere Pro共、設定直後はフェーダー位置がずれるので、一度軽く動かして一致させましょう。

ワイヤレスフィジコンの活用法

今回の方法でワイヤレス接続すると、スピーカーからの距離を変えて聴いてみたい時や、映像を他のモニタに出力してチェックしたい場合など、部屋のどこにいても操作できるので、例えハードのフィジコンを持っていても非常に使えます。

iPadさえ持っていれば追加出費はアプリの360円のみ!是非お試しください。

12クリップする
クリップしておくと
あとからいつでも
見返したりできます。

    コメント

    • まだコメントはありません