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ハリウッドの映像制作者が使う音楽購入サイト 4選(利用規約解説付き)

2017.01.28 (最終更新日: 2021.04.15)

はじめに

音楽は一朝一夕で学べるものでも無いし、映像は共同制作だから音楽は誰かとコラボして、と考えている人も多いだろう。でも自主制作でレベルの高い作曲家と組んで制作出来ている映像作家の方がいれば、それは本当に稀な人だと思う。

ネットで自主映画に使える曲を探してもフリーの曲は質が悪いものが多かったりで、なかなか良い音楽に巡り合わない。もし見つけることが出来ても、版権がどこにあるのか分からなかったりする。

今回は、自主制作の音楽のニーズに、応えることが出来るサイトをご紹介する。全て英語表記のサイトばかりだが、これを読めば版権の細かい内訳が分かり、英語が分からなくても質の高い音楽が検索、購入することが出来るようになる。

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紹介する音楽サイトについて

これらのサイトの特徴は以下の通り...

  1. 料金や版権がハッキリしている。
  2. インディーズの歌手やアーティストが多いせいだろうが、全体的に曲による価格差が少ない、もしくは無い。(価格もサイトで簡単に調べられる)
  3. レーベル会社に所属していないアーティストなどが多い。購入すると、使用料のお金がアーティストに還元される確率が高い。他のクリエーターのサポートに繋がる。
  4. アメリカのサイトだが世界中のアーティストが登録しているので、世界のアーティストの曲を使って作品が作ることが出来る。 ハリウッドでも小さいプロダクションや、自主映画制作者が良く使っている。 こういうサイトを活用して良い音楽を見つけ、コンテンツの質をグっとあげていこう。

1.ロイヤリティフリー・「インコンペテック」


https://incompetech.com/

まずはなんと言ってもコレ。作曲家Kevin MacLeod の「インコンペテック」。
このサイトが素晴らしいのは全曲(多分)全てロイヤリティフリーだということ。

ロイヤリティフリーとは、事前に取り決められた使用許諾範囲内であれば、知的所有権に関する追加の使用料(ロイヤルティー)の発生が免除されている著作物や技術のことです。- Googleから引用

このサイトの利用規約には、Standard license(スタンダードライセンス)とCreative Commonsがあり、利用用途に応じて、無料で使うことができる。

スタンダードライセンス

スタンダードライセンスはクレジットを表記することが 出来なかったり、表記が好ましくないプロジェクトが 利用可能なライセンス。
(例:ラジオ、テレビ、広告、業務用 プレゼンテーション、CM、短編など)
その場合は有料になり、1曲30ドル、2曲で50ドル、3曲以上だと一曲あたり20ドルかかる。
申請の仕方は、曲名を選択し、利用する方の情報を記入して その曲の利用許可書をPDFでダウンロード、それだけで大丈夫だ。

クリエイティブ コモンズ

クリエイティブコモンズのライセンスは利用料が全く必要ない。
つまり無料ということ。
ただ音楽クレジットを作品中に表記することが必要になる。
曲名を選択し、サイト上にあるクレジットをコピペし 作品内で表記しよう。

曲使用料 0ドル

ちなみに、クリエイティブコモンズに関する表記はこちら。
大抵曲のページに行くとこの表記を見つけることが出来る。
クリエイティブコモンズのライセンスで使用出来るという意味。

しかも、アーカイブされてる曲の数がものすごい数なので、きっと自分の映像に合った曲が見つかるはず。
一度は覗いておく必要がある世界中で知られたサイトだ。

2.Premium Beat

http://www.premiumbeat.com/

このサイトは、とても分かり易いので簡単に使いこなせると思う。トップページを開くと以下のページが開く。サーチの下に人気やジャンル、ムードで検索出来るように設定されていて、それぞれのボタンを押すと自分のニーズにあった曲を探すことが出来る。

ライセンス料金は以下の通り

スタンダードライセンス

用途:You TubeやVimeoなどのオンラインビデオ、個人サイトでの上映、非営利の映画の劇場上映、企業映像、Podcast、スライドショーなど

料金:1曲$39.95(フルトラックかループトラックが選べる)

TVCMや劇場予告、ラジオでの商品の宣伝に音楽を使う場合、上記スタンダードライセンスの金額に、一曲辺り追加で$100支払えば使用することが出来る。
営利目的での劇場上映映画に使用する場合は、スタンダードライセンスの料金に、一曲辺り追加で$250支払う必要がある。(なかなか高い)

つまり、短編などの自主映画をオンラインで公開しようと思う場合、普通のスタンダードライセンス($39.95 = 4200円ほど)を使えるということになる。

3.MUSIC BED

https://www.musicbed.com/

クオリティの高い曲揃えで、一般的な自主制作をしているユーザーにとってはかなり格安で楽曲を購入出来る。
ウェブサイト右上の「PRICE」というところから自分の使いたい用途に合わせて値段を算出しよう。
以下にその流れを説明した。

今回は自主映画を制作した際にサントラを購入するという設定で購入金額を調べてみる。
まずは「PRICE」をクリックして以下の画面の中から青い線で囲った「Programming」を選ぶ。
映画で音楽を使いたい場合は全て「Programming」。
テレビCMなどの場合は真ん中の「Promotional」を選ぶ。
一番右は制作が非営利目的やチャリティーを目的としたもの。

とこんな感じで最終的な金額の算出が出来る。

テレビCMなどで使用する場合は条件がさらに絞り込まれ、その後サイトから連絡が来るのを待たなければならない。
プロダクションの規模に応じて予算を相談出来るというシステムだ。

自主映画制作の場合は、サイトに連絡を取る必要も無く曲をダウンロード出来るので値段を確認して自分の作品にあった曲を探そう。

4.POND5

http://www.pond5.com/royalty-free-music/
このサイトは音楽だけでは無く、写真、動画、イラストからアニメーションまでありとあらゆるメディアコンテンツを販売している。サイトのトップぺージは、PREMIUM BEATやMUSIC BEDと同じだが、作品に寄って利用料金がマチマチなのと、版権がハッキリとしておらず、少しユーザーにとっては使い勝手が良くないサイトかもしれない。

利点

  • ポルノや医療関係(これには何か規定があるみたい)を除けば、どの曲も用途に関係なく定額なので心配する必要がない。
  • 安い曲は$20などで購入することが出来る。

制限

  • 上記で書いた通り、ポルノや医療関係の映像で使用する場合は制限がかかる。そこらへんはちょっと契約書を読んでも曖昧なのでオススメはしない。
  • 曲のクオリティがマチマチなので購入する時はサンプルをDLして実際に試してみてから購入しよう。編集に組み込んでみたら、別に良くなかったということがある。

以上、今後の自主制作や大きい製作の編集で音楽が必要になった時に使うことが出来そうなサイトをいくつかご紹介した。
世界中の音楽のクリエーターの作品を使ってますます幅広い制作が出来ると良いと思う。

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hirokikamada

Hiroki Kamada@hirokikamada

ニューヨークシティに拠点を置く映像プロダクション「Prodigium Pictures,」を経営。グローバルブランドや海外展開したいスタートアップのローンチやCSRの取り組みの撮影が強み。海外での制作サポートが必要な方はご連絡ください。 hk@prodigi...

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