はじめに
こちらのセッションはInterBEE2018で行われた『映像研究所 2日目 Adobe User Group』の際、grass valleyの粟島 憲郎氏によりプレゼンテーションされたものになります。
アーカイブの動画は、facebookにログインして頂き、こちらのURLよりご覧頂けます。
(30分ごろから)
講師
今回はEDIUSとMyncのご説明、そこからPremiere Proに渡せたら幸せだなというところをデモとして見せようと思います。
全くEDIUSを使ったことのない方は...?
というところですが、
ちなみに全くEDIUSを使ったことのない方は...?
とっても多い....
では、EDIUSってなんぞやっていう話ですが、
ポイントとしては
・安価なPCでCPUに依存するのでCPUが高かったらリアルタイムで動く(Dellのビジネスノートで4K30Pとか60Pが編集できる)
・タイトルであったりとか、マスクであったりとか、この一つのソフトで完結させる、っていう風に開発しているんで、意外と一つのソフトで色々できます。
・国内開発です。本当に日本人だけで作っています。
ずっと15年くらいやっていまして。
本当は色々言いたいんですけど、まぁずっと15年くらいやっていまして。
なんでも編集できますっていうのと、Adobeさんと違うのはソフトが買い切りっていうのがビジネスモデルというところと、様々プラグインも使えますし。まぁまぁできますよって話です。
最近は、HDRに力を入れてます。
このあたり、国内ではもうすぐに放送もはじまってきますし、海外もNetflix経由とかで始まってきますんで、HDRというテーマの元に、国内のカメラメーカーさんとともにやっています。
EDIUSは日本で開発してますので、日本のカメラメーカーさんと結構仲がいいんですよね。
そういう形で、日本人が開発していて、国内の利点も活かしながら、放送局で使ってもらうために安定したソフトを、ブライダルでもよく使われているんですけど、安定していて落ちないというところを一つ売りにしています。
EDIUSに関する詳しいことはEDIUSWorldというサイトがあるから見てください。
もう一つ、myncという製品があって、
ファイルの管理をしたり、ちょっとした編集をしたり。
どんなファイルでもインポートして、再生して、管理をして、簡単なストーリーボードを編集して、エクスポートをして、シェアをする、というような機能を持っています。
このように色々な特徴があります。
XMLを使っているのでEDIUSだけでなく、Premiere Proとの連携も可能です。
HDR(HLG/PQ)に対応しているので、プレビュー用途だけで使うのもできます。
無料版もある
Mync Basicという、ほとんどの機能を使えるものが無料でダウンロードできるんです。
実際に連携について
こちらは元となるEDIUSの画面。
三つカットを並べて、トランジションもつけて、BGMもかけて。
最後のクリップは映像と音声共にフェードアウトと30%のスローモーションをかけています。
これを書き出します。
エクスポートからAAF。
設定はこんな感じ。
書き出したものを今度はPremiere Proで開きます。
タイムラインを開くと...
トランジションやスピード調節もちゃんと来てます。ただし、キーフレームの情報は来てないですね
基本的にカット情報とディゾルブの情報、音量調整の情報が来ます。
なので、違う会社さんや快適にカット編集をEDIUSでやりたいという時に使える機能かなと思っています。
そして先ほど出てきたmync。
面白いのは動画のメタデータからカメラの機種などで検索できるんです。
フレームサイズやメーカーなどでも検索できるのでそこもユニークなところです。
タグやコメントも追加したり、カラースペースの設定もできます。
ストーリーボード編集もできます。
そして、できたものをFCP XMLでエクスポートできます。
そうすることでPremiere Proときちんと連携できるんです!
Vook編集部@Vook_editor
「映像クリエイターを無敵にする。」をビジョンとするVookの公式アカウント。映像制作のナレッジやTips、さまざまなクリエイターへのインタビューなどを発信しています。
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