はじめに
こちらのセッションはInterBEE2018で行われた『映像研究所 2日目 Adobe User Group』の際、佐川 正弘氏によりプレゼンテーションされたものになります。
アーカイブは以下の動画の1時間9分ごろからをご覧ください。
はじめに
普段エディターをやっていて、カラリストとも名乗らせていただいています。
今日はPremiereのLumetriとTangent Rippleのご説明をしたいと思います。
これ結構、使いにくいんですけど、ギリギリまで突き詰めると、すごい使いやすくなるので、ご紹介したいと思います。
まずは、Tangentについてですが、
これはカラーグレーディング用のコントロールサーフェスですね
大きいのは100万円以上するものから、
今日ここにあるRippleという5万円くらいのものもあります。
早速触ってみましょう。
まず、形をみればわかるように、3-Wayカラーホイールをいじる用の機械なんだなという感じですよね
回すと、シャドウのレベルや色を回したりできます。
リセットボタンもあります。
デフォルトの設定だと、Bボタンを押すとLumetriの項目を移動できて、それぞれのパネルと連動して操作できます。
でも、めんどいんですよ(笑)
例えば、僕はカラーホイールからいじる派なのでコントラストつけて、ハイだけ青足すぞと。
サチュレーション足したいなって時にBのボタンを押して、「あれどこのパネルだっけ、ああ過ぎちゃった...」ってなるわけですよ。
で、足して、次のカットに行って、カラーホイールからと思ったらBで送ると飛ばされてしまう仕様なんですよ。
なので結局マウス操作をしてまた戻って、やるのは、まぁ、めんどくさいと。
「こんなもん使えるか」と僕も最初は思っていました。
ただ、キーアサインできることが判明しました。
ショートカットを仕込んでやろうと。
Tangent Mapper
Tangent製品を使う時にドライバを入れると、Tangent Mapperというものがインストールされます。ここでキーカスタマイズができます。
僕の場合、カラーホイールのパネルに居ながら基本補正のこの辺りのパラメーターをパネルを移動せずにも操作したいと。
なので、AボタンにはAltをアサイン、Altを押しながらシャドウのZホイールを回すとサチュレーションを操作できるように設定します。
そうするとで操作することができました。
この設定は書き出せて、他のマシンで読み込むことで使えるようにもできます。
僕はAltを押した時のキーアサインをこのようにしています。
S-Logのグレーディング
ではS-Logで撮影されたものをグレーディングしてみましょうと。今回はLutを当てずにやってみます。
基本補正とカラーホイールだけでこれくらいさくっとできてしまいます。
コロコロの向こう側ポイントその1
コロコロの向こう側ポイントとしては、バグなのですが、彩度がスライダー操作だと200までしか上がらないのに対して、コロコロでやると300まで上がります。
Tangent Ripple使うメリットとしては
・圧倒的に早くなる
・フルスクリーンにして、UI見ないで操作ができるようになる
ちっちゃいだけに使い勝手が超悪いんですけど、慣れちゃうとすごく楽なので、いろんなポスプロさんで機材棚の肥やしになっていることも多いのですが、カスタマイズすると全然やりやすいので、ぜひやってみてください!
コロコロの向こう側ポイントその2
最後にもう一つ、これもバグなんですけど、例えば重めのLutを当てた時にレンダリングしないと再生できないじゃないですか。
でも、レンダリング中も作業を続けたいと。
Tangentユーザーにだけはバックグラウンドレンダリングができてしまうと(笑)
突き詰めれば、安い機材でも、皆さんのスピードが格段に上がるということをご紹介しました!
ありがとうございました!
Vook編集部@Vook_editor
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