Final Cut Proとは?〜5年間使用した個人的感想あり〜

2018.12.31 (最終更新日: 2022.06.13)

ファイナルカットプロとは(FinalCutPro)、Apple社が販売しているMacのみで利用可能な動画編集ソフトです。Macに無料で搭載されているiMovieの多機能版で、初心者から上級者まで幅広い層に利用されています。

目次

  • どのような動画が作れるのか
  • FinalCutProの歴史
  • どのような機能があるか
  • どのようにステップアップできるか
  • 他社と比較するとどうか
  • 5年間使用しての感想

どのような動画が作れるのか

こちらがFinalCutProを使用して作成した動画です。
動画の後半には制作過程を解説しています。



このようにテキストエフェクトを利用した動画や、ミュージックビデオ、旅行動画など多様な場面で利用できます。

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FinalCutProの歴史

過去を遡るとFinal Cut Proはいくつかのソフトが発売されていますが、現在最も多く使用されているのはFinal Cut Pro Xというソフトです。これには理由があり、1999年4月に"Final Cut Pro"Ver.1が発売され、2009年でVer.7まで進化しました。2011年にはFinal Cut Pro Xが発表されましたがソフト内の構造が大幅に変更され、大きな批判を浴びたそうです。そして2017年Ver.7のユーザーにとって最悪のニュースが流れました。Ver.7のソフトは新しいバーションのMacOSでは起動できないという内容でした。つまり新たに購入できるFinal Cut ProのソフトはFinal Cut pro Xのみとなっています。しかしその変化はよりよい製品を追求したものであり、ソフトは徐々に改善され、現在は他社に劣らない有能なソフトとして再び人気を取り戻しているようです。有名Youtuberではヒカキンさんや、はじめしゃちょーさんも使用されていたそうです。

どのような機能があるか

多くのYoutuberが使用されているということからバラエティーに富んだテキストエフェクトはもちろん、本格的なMV制作(ミュージックビデオ)やショートムービー制作にも使用されています。

多くのテキスト挿入が可能

一からアニメーションを作り込む必要がなく、たくさんのアニメーションから好きなものを選択し、文字入力を行うだけでかっこいいテキストや可愛いテキストを動画へ重ねることができます。
もちろんオリジナルで一から作成したい場合も、好きな動きや好きなフェード(徐々に変化する)などの動きを作り出すことができます。

複数のレイヤーを重ねることができる


複数のレイヤーを重ねることができると同時に複数の映像を流すことができたり、イラストやテキストを複数同時に流すことも可能です。
📷レイヤー9つ

📷レイヤー4つ

様々なエフェクトをかけることができる

テキスト挿入と同様に、一から作り込まず様々なエフェクトを追加することが可能です。

例えば、映画風に仕上げたい時や、昔のテレビ風に仕上げたい時、一部を隠すモザイクをかけたい場合、動画を撮影しているようなフレームをつけたい場合など、様々なエフェクトの中から選択することができます。

色調整(カラーグレーディング)をすることができる

現在もっとも新しいバージョンでは細かな色調整を行うことが可能です。映像の品質を1ランクあげるために色調整の機能はとても重要な機能の一つです。Final Cut Pro Xは全体的な明るさや彩度の調整のみではなく、部分的な色も調整することが可能です。

多様なサウンドエフェクトを使用することができる

Final Cut Pro Xはソフト内に様々なサウンドエフェクトが組み込まれており、映像に合わせて効果音を当てはめてより豊かな表現に仕上げることができます。競合といわれるPremiere Proにはこの機能はありません。

どのようにステップアップできるか

これから動画編集を始めようと思っている方にとって、最終的にはなんでも自分で作れるようになりたいと考えている方は少なくないと思います。ここでは上達した編集者達はどのようにソフトを使用しているかを紹介します。

複数のソフトを使用する

それぞれのソフトには相性のいい関連ソフトというものがあります。Final Cut Pro XユーザーにとってそれはMotion5というソフトになります。より複雑な3Dエフェクイト、アニメーション、合成技術が可能です。競合ソフトのPremiere Proでも同様の関係性としてAfterEffectというソフトがあります。一つのソフトを使いこなしてくるとほとんどの上達者は他のソフトと併用して編集しています。

素材をダウンロードして編集する

Final Cut Pro Xはソフト内にある機能のみでなく、素材をダウンロードして自分のソフト内で使用することが可能です。これらの機能は"プラグイン"と呼ばれており、無料のものから有料のものまで、個人が作成したものから業社が作成したものまで多様に存在します。
プラグインを使用した一例を紹介します。

他社と比較するとどうか

これまで少しご紹介した競合のAdobe Premiere Proで説明します。
* 価格
Final Cut Pro X :¥34,800(一括)
Premiere Pro :¥2,180(月払い) / ¥26,160(年払い)
* 対応OS
Final Cut Pro X :Macのみ
Premiere Pro :Mac,Windows両方可
* 関連ソフトの種類
Final Cut Pro X :Motion、Compressor
Premiere Pro :Photoshop、Illustrator、After Effects、Character Animator、Audition

5年間使用しての感想

筆者はiMovieを2年間、Final Cut Pro Xを5年間、Premiere Proを1年間使用してきました。現在は作品によってFinal Cut Pro XとPremiere Proを使い分けて編集をしています。Final Cut Pro XとPremiere Pro単体同士で比較するとほとんど機能は変わりません。しかし、関連ソフトとの連携はPrmiere Proが汎用性が高く、その点チームで映像制作を行うことの多いプロの業界ではPremiere Proの使用頻度が多いように思います。しかしノートPCなどで編集を進める場合、複数のソフトを立ち上げるとたちまちPCへ負担がかかり効率よく編集が進みません。Final Cut Pro XはApple社の製品なためPCへの負担はPremiere Proより少なく、高度な編集でもPCへの負担を少なく抑え編集を進めることができます。
まとめると、高度な編集は求めていないが個人でオリジナルな動画を効率よく制作したい場合はFinal Cut Pro X。将来的にはプロの制作者を目指し、3Dやアニメーションなどより複雑な編集技術も身に付けたい方はPremiere Proを選択されるのがいいのではと思います。

都内で行なっている映像制作マンツーマンレッスン情報
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