2019.01.26 (最終更新日: 2020.06.14)

写真家が動画に移行する時に押さえるべきポイント5選。失敗しない動画撮影!

私は写真から入った口である。

インターネットの普及とインフラの発達により、
人々が頻繁に目にする媒体が
写真から動画に着実にシフトしていると感じる昨今である。

そんな中、写真をやっていて
動画撮影にも興味持たれている方、
たくさんいるのではないか。

かくいう私も元々は写真から入った口である。
いや、それより前を遡るとカメラから入った口なのである。
小さい頃からメカが好きで、それが興じてカメラにハマっていったのである。
学生時代はフィルムカメラを買っては良く分解していた。

もう少し後に生まれてたら確実に村田製作所にいってた

最近の一眼は動画機能(それがまた綺麗)がついているのなんて
当たり前で、写真家の動画への参入ハードルはより一層下がっている。

ということで!今回は写真の基本知識はわかっていて、
これらから動画も試してみようという方に

写真家が動画を撮影するにおいて、
抑えておきたい5つのポイントを挙げてみた。

今回は写真で有名な富士フィルムさんのカメラ
X-T3(こいつの動画がすごいらしい)
を借りることができたので写真家目線で話せたらなと。

ついにFUJIFILMが動画に乗り込む。10bit DCI 4k  や4k 60p等、目から鱗のスペック。

ノイズは動画の天敵。ISO感度は低く、できれば照明を!

近年劇的にカメラの暗所性能が上がったとは言え
基本的にはISO感度は低ければ低いほどノイズレスでクリーン
な画質が得られる。


簡単なノイズテストを行った。拡大すると意外とノイズが見えてくるのがわかるであろう。これが照明環境が良くないシーンだとノイズがより顕著になる。

これは写真でも同じことが言えるのだが
動画の方がより一層ノイズパターンが見える。
それはいくつかの要因が起因しているのだが、
簡単に言うと動画だとノイズも動く分気になるのと
それを取り除くのも大変難しい・・・

だからなんども口酸っぱく言うけれども気をつけて。
一度、ノイズが乗ってしまっては
使い物にならないのだ

写真でも基本は一緒だが、
日中の外での撮影等、十分な光量がある所では
必ずISO感度を低く設定しよう。

照明が焚けないシーン等、
やむ終えない時以外はISO感度をできるだけ
低く押さえよう、

室内での撮影でベストな画質を得たいのであれば
照明は必需品。なんせ、照明は動画撮影の醍醐味でもある。


こちらSTDフィルム設定で撮ったISO320。ものすごくクリーンだ。


こちらISO3200。よく見るとシャドー部分にノイズがのっているのがみえる。昔のカメラと比べるとありえない程クリーンだがこれ以上、上は避けたいところ。

中級者用、豆知識:
カメラにはベース感度といって
各カメラには一番広いダイナミックレンジでセンサーの一番パフォーマンスがえられるISO感度があるのだが X-T3だとISO640(FLog撮影時はそもそもISO640からしか撮影できないようになっている)。
なのでISO640未満は実は拡張感度なのだ。
前述でなるべく低いISO感度を勧めたが、
ダイナミックレンジを優先させるならベース感度も
意識しよう。

シャッタースピードは変えるな!他で露出を決めよう!

写真撮影の場合、
シャッタースピードは表現や撮影状況によって変えますよね?

しかし!映像の場合、基本のシャッタースピードというのがある。
それがフレームレートの倍の数字!
24fpsなら倍の1/48!
30fpsなら倍の1/60!

フレームレートの倍のシャッタースピードは180度のシャッターアングルと言って、自然なモーションブラー(動きの残像間)を得られる。

もちろん、例外としてフリッカーを抑える為に1/100sにシャッタースピードを設定したり、表現として低めや高めのシャッタースピードに変えることはあるが、

基本はフレームレートの倍の数字に固定しよう。

X-T3では30fps で撮影する場合はシャッタースピードダイヤルを60に合わせるだけでいいので非常に便利。

シャッタースピードは固定され、ISO感度も低めに制限されるので
映像においての露出は基本的にF値と光量(照明)だけで決めていく。

中級者用、豆知識:
外での撮影等、明るすぎるシチュエーションにおいて、
NDフィルターは必需品!

アスペクト比と構図の違いを意識しよう。

X-T3等のAPS-Cのカメラや35mmフルサイズのカメラの
写真での基本的なアスペクト比は 3:2。

ですが、動画のアスペクト比は16:9。

センサーサイズのどのエリアが使われてるかが分かりやすい図。

なので同じレンズを使っても写真と動画では
印象も違うし映る画角も違ってくる。

こればっかりは慣れとセンスだが、
写真で使われる構図の手法(黄金比等)は大方、
動画でも応用できるので

アスペクト比の違いは念頭に置いて撮影に挑もう。

若干、オーバー(明るめ)に撮ろう。

筆者は写真上がりで動画に移行した組なのだが、
写真家界隈でよく言われたのがアンダー(暗め)に撮って、
編集でシャドウをあげようという教えだ。

しかし、写真と違って動画はノイズに滅法弱く

暗部であればあるほどノイズがのってしまう。

それを回避する為にできるだけ明るく撮って、
編集で暗くすればいいという考えなのだ。

もちろん、明るすぎて白く飛んでしまった部分は
編集では戻ってこない。なので、そこら辺のバランスを見ながら
撮るのをオススメする。

FLOGでの撮影で白飛びしないくらいに撮影。簡単なカラグレでシャドウを下げてあげるとクリーンな暗部が。

アンダーで撮るくらいのであればオーバーで撮ろう。

手ブレ対策は前持って!

X-T3はあいにく内蔵の手ぶれ補正を搭載していない。
(ちなみに、同じ富士フィルムのX-H1は内蔵手ブレ補正を搭載している。
単純に動画画質という面においてはX-T3の方が有利だが手ブレ補正の優先順位が高い人はX-H1も検討してみよう)

動画において手ブレ対策を施してない状態での
手持ちでの撮影はあまりオススメしない。

例えばリグを組んで重くして安定性を高めたり
ハンドル等を取り付けて持ちやすくする必要が出てくる。

SmallRigさんのX-T3専用のケージ:ケージは色々な物をマウントする土台となる

ハンドル、モニタ、マイクマウントやバッテリーソリューションを組み上げるのには必須になってくる。カメラ自体に重みが加わり安定感が増す。

基本は三脚に添えて撮影するか
機動性を重視するなら一脚も候補として挙げたい。

取り付けとセットアップに時間を要するが
最近流行りのジンバルやスタビライザーも
使えるでしょう。

シングルハンドジンバルの DJI RONIN-S。

写真をやってた人は動画撮影に有利!

いかがでしたでしょう。
写真と動画撮影において微妙な違いはあるにせよ、
基本は同じ。構図と光とコンセプトが大事なのだ。
写真をやっていた人は動画撮影に絶対有利。

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