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[Premiere Pro] 「Final Cut Pro 7のようなオーディオ仕様」で使いたい!

2019.01.27 (最終更新日: 2020.12.21)

元Final Cut Pro 7ユーザーさんへ

Premiere Proでは1つのトラックに2つの音(ステレオ)が格納されることがあります。
この場合、2つの音が1クリップとして存在するので、片方だけの音を編集するということができない仕様になっています(19.2.4追記:すいません、実際はできるようです。この記事の最後をご覧ください)。Final Cut Pro 7にはなかった仕様なので困惑される方もおられるかもしれません。今回は「Final Cut Pro 7のようなオーディオ仕様」をPremiere Proで再現して編集しやすくする方法をご紹介します。

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手法1

この2つの音を別々のトラックに配置しそれぞれを編集できるようにする方法として

環境設定>タイムライン>デフォルトのオーディオトラック>ステレオメディア

の設定をモノラルにする手法があります。

この設定に切り替えれば、それ以降読み込んだ素材は1つのトラックに1つの音ずつ配置され、上記の問題が解消されます。

しかし、この場合、トラックに配置されたそれぞれの音のパンがセンター(モノラル)に設定されるので、クリップのパンを左右に振り直すか、トラックごとにパンを振り直さなければ、ミックスされた状態で再生・書き出しされてしまうので要注意です。

Final Cut Pro 7では・・・
クリップタイムラインに並べた段階で、2つの音が別々のトラックに配置され、ステレオパンもふられた状態になっていました。この仕様にできるだけ近づけるべく、以下の方法を考えました。

手法2

まずは読み込んだステレオの素材を右クリックし

変更>オーディオチャンネル

を選択。

表示された「クリップを変更」ウィンドウで設定を変更します。

1.「クリップチャンネル形式」を「ステレオ」
 「オーディオクリップの数」を「2」に設定。

2.「クリップ1」の「L」を「メディアソースチャンネル」の「L」
 「クリップ2」の「R」を「メディアソースチャンネル」の「R」に設定。

3.「プリセット」の保存ボタンを押し、任意の名前でプリセットとして保存します。

ここでプリセットを保存するのがポイントです!

次に「環境設定」を開き

タイムライン>デフォルトのオーディオトラック>ステレオメディア

の設定プルダウンを開くと、そこに先ほど作成したプリセットが登録されています。

その新しく作成したプリセットを選んで設定すれば、次回以降、読み込んだ素材は1つのトラックに1つの音ずつ配置され、なおかつパンもそれぞれ左右に振られた状態で使用することができます。文章で書くとわかりにくいので、下記の動画を参照いただけると幸いです。

まとめ

オーディオチャンネルでカスタム設定をプリセット保存することで、環境設定にそのプリセットが適用できるようになるのがポイントです。なかなか知られていない裏技なので、Final Cut Pro 7からPremiere Proに移行される方は特にこの方法をオススメします。

また、PremiereProに関する知ってお得な情報を
Youtubeチャンネル「プレミアノート」で発信しています。
よろしければそちらもどうぞ!

それでは、素敵なPremiere Pro ライフを。

(19.2.4追記)
ステレオ読み込みをした場合、「オーディオクリップミキサー」のパネルで操作したい音のレベルメーターを右クリックしてください。「チャンネルボリュームを表示」をONにすることで、LRそれぞれのレベルを調整できるつまみが表示されます。ただ・・・どちらが操作しやすいかはユーザーさんによるかと思うのですが。。

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ittsui

市井義彦@ittsui

株式会社Command C 代表取締役。大阪で映像制作を生業にしています。Adobe Community Evangelistであり、PremiereProユーザーグループの代表です。

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