なんかトラブルが発生したらキャッシュをすぐ捨てられるように
皆さんこんにちは!Premiere ProやAfter Effectsを使う時に環境設定で設定しているメディアキャッシュ。きちんと理解して使ってますか?Premiere Proはソフトウェアに任せずにユーザーが自分で管理する部分が多いのが特徴です。このキャッシュに関してもしっかりと管理していきましょう。こんな時に有効かも
* 急に素材が見えなくなった
* レンダリングしたら全く別の映像が見える
* ノイズが乗る
で、キャッシュって何?
まずはキャッシュとは何かですよね。Premiere Proでいうキャッシュはこんな感じです。
素材をサポートして再生パフォーマンスを助けるもの
という理解をしています。例えばAVCHDを素材として使う場合、直接MTSファイルを読み込んで編集しているように見えますが実際は2GBで分割される仕様などの制約を外すために一つにつなげて編集をできるようにしているのがキャッシュです。このキャッシュがない時に起こるのが画面が黄色になったり、音が再生されなくなったりするのです。
キャッシュは基本的に作業ストレージに移そう
で本題です。このキャッシュ自体のコントロールは環境設定で行います。Premiere Proのバージョンによって「メディア」だったり「メディアキャッシュ」だったりと場所が変わるんですが最新は「メディアキャッシュ」の中に入ってください。
「メディアキャッシュファイル」と「メディアキャッシュデータベース」のそれぞれ保存先が表示されていると思います。この画像はmacですがWinも入り組んだところにデフォルトでは入っています。特にMacのPremiere Proユーザーあるあるの[Common]。隠しフォルダにも関わらずそこにデフォルトで保存するって。。。。素材を大量に読み込んでいるとこのキャッシュのデータが10GB以上に簡単になります。[Common]は起動ディスク内に作られるので空き領域を圧迫して動作が不安定になることもあるんです。。。。編集前に必ずキャッシュの保存先を作業ストレージに移動しておきましょう。この注意点は素材を読み込む前の設定なので必ず事前に変更してから素材を読み込むという事ですね。
「メディアキャッシュファイル」「メディアキャッシュデータベース」の違い
簡単に言うとこの2つの違いはこれです
メディアキャッシュファイル
編集素材をサポートするファイルです。そのサポートファイルを格納する場所をここで管理すると思ってください。オススメはやはり作業ストレージですがここに[Projects]とかフォルダを作って入れるのがわかりやすいかなと。ノイズとかプロジェクトが固まりやすいなと思ったらとりあえずこれをフォルダごと捨ててみるのも一つのトラブル解決かなと。
メディアキャッシュデータベース
これはわかりにくいんですが単純にいうとメディアキャッシュと素材を繋ぐリンクデータ管理しています。これもきちんと動かないと動作不全の原因になるので作業ストレージに入れていつでも捨てられる用にしておくといいと思います。
キャッシュは基本的にいつでも捨てられる勇気を
これに関しては業務の方にはすいませんとしか言えないのですが(もうちょっと安定してほしいというご意見わかります。。)結構キャッシュは壊れるもの一時的な仮置きデータを考えてもらう方がいいのかなと思っています。なのですぐにアクセスできる所に置いて管理をしやすくしてもらうことが大事だと映像講師を行なっていて日々思っています。
編集トラブルは大なり小なり発生するものだと割り切り、キャッシュを捨てて問題の切り分けをすぐに行えるようにしていただくのが良いのではないかなと。
反響があればもう少しキャッシュの構造についてもお話しできればいいなと思っています^^何かのお役に立てば!ではではー
ヤマダイ @ymrun_jp@yamadai
映像講師。 2017年11月よりAdobe Community Evangelist。 Premeire Pro/After Effectsなどを触る生活。 日々モーションを考えるサイトを運営 https://everydayskillshare.jp...
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