オーストラリアから帰国し、さっそく騒ぎ倒している大川です(笑)
僕の映像制作でもよく活用する編集技法に、「マスク(マスキング)」という技法があります。
先にこの動画を見てください。
動画の繋ぎや映像の合成など、様々な用途として活用できるので、映像クリエイターになる方には、ぜひ身に着けて頂きたい編集技法のひとつです。
その中でも、動画と動画の間をスムーズかつスタイリッシュにつなげるためのエフェクトとして活用できるので、この記事でご紹介していこうと思います!
ちょっと手間がかかる作業になりますが、動画の質をグっと上げてくれるので要チェックです!
ビデオマスキングエフェクトのやり方
今回も、Adobe Premiere Proを使って、「マスキングエフェクト」のやり方をご紹介していきます。
ビデオマスキングエフェクトの手順は、以下の通りです。
- シーケンスにクリップを2つ並べる
- マスキングをしたいラインを決める
- クリップ同士を重ねる
- エフェクトコントロールから「不透明度」をクリック
- 一番はじめのフレームでマスキングしたい線にマスクを合わせる
- タイムボタンを押す(重要)
- 1フレームずつ進め、マスクを動かしていく(最後まで繰り返す)
他のエフェクトに比べると、作業が複雑なので、ひとつずつ詳しく解説していきます。
Step.1 シーケンスにクリップを2つ並べる
まずは、繋げたいクリップを分かりやすいように2つ並べます。
慣れている方は、飛ばしてもいいステップになるので、次へ進みましょう!
Step.2 マスキングをしたいラインを決める
次に、マスクをする境界線を決めていきます。
この時は、飛行機の窓のふちをマスキングをするラインとして定めました。(画像の赤線)
Step.3 クリップ同士を重ねる
次に、繋げる(映像を重ねる)クリップ同士をシーケンス上で重ねるように配置します。
この時、マスキングを始めるフレームに先頭を合わせるようにしてください。
Step.4 エフェクトコントロールから「不透明度」をクリック
エフェクトコントロールの不透明度にある、丸か四角のマークがあるので、使いやすい方をクリックします。
ここで、マスクが画面上にでてくるので、その範囲に重ねたクリップが表示されればOKです。
もしもマスクするクリップが逆になってしまう場合は、不透明度の下に「反転」というチェックボックスがあるので、そちらにチェックを入れると、マスクが逆に表示されます。
Step.5 一番はじめのフレームでマスキングしたい線にマスクを合わせる
マスクが表示されたら、先ほど決めたマスキングの境界線のラインに、マスクを合わせていきます。
はじめは、マスキングをしたい最初のフレームを選択した状態で行ってください。
Step.6 タイムボタンを押す(重要)
最初のフレームにマスクが設定できたら、不透明度の下にある「タイムボタン」をクリックしてください。
ここで、タイムボタンを押さないと、この後の作業が全て水の泡となってしまうので、絶対に押しましょう!
Step.7 1フレームずつ進め、マスクを動かしていく
タイムボタンを押したら、次のフレームへ進み、境界線が動いた分だけ、マスクのラインも動かし、調整します。
これを1フレームずつ繰り返していき、最後のフレームになるまで行ってください。
正直、細かい作業になりますが、洗練された映像ほど、こういった細かい作業が大事になるのでがんばりましょう!
ちなみに、上の画像のマスキングは、かなりテキトーにやってしまっているので、あまり参考にしないでください(笑)
【番外編】マスキングに更にひと手間を加えよう
先ほどの手順を踏めば、マスキングエフェクトは一通り終了です。
ここからは、更にひと手間加えて、周りと差をつけるための技術を学んでいきましょう!
マスキングエフェクトで映像を重ね合わせた際、より自然な形で映像を重ねるために、「境界線にボケ感を出す」ことがあります。
特に、先ほどのように雑にマスキングをしてしまった場合、境界線が不自然になってしまい、スタイリッシュになるどころか、興ざめしてしまいます。
それを避ける為に、境界線にボケ感を出していくんですね。
やり方は簡単で、「マスク境界線のパーセンテージを上げる」だけ。
パーセンテージを上げると、境界線がボヤけていきます。
ただし、ここでパーセンテージを上げ過ぎると、逆に不自然になってしまうので、やりすぎはNGです。
ということで、今回の記事は以上になります。
動画で見たい方は下記リンクチェックして見てください!
皆さんが良い動画を作れるように引き続き頑張ります!!
Yusuke Okawa 大川優介@YusukeOkawa
''Self expression'' is my origin. 原点は自己表現。 趣味であるサーフィンをGoproで撮影し、SNSで発信していたことをきっかけに映像の世界に心を奪われる。 海外のクリエイターのYoutubeを参考に独学で編集を学び、ハイクオ...
コメントする