テレビ制作ではオフライン、ポスプロ、MAと色々な部署にデータを受け渡す
皆さんこんにちは!Premiere Proはそれ一つで映像編集が完結することができるソフトです。ただ、テレビ制作においてまだまだ一人で行うということは現実的ではありません。色々な部署に送る際に相手側がアドビ のツールだけという事はなく、色々なソフトに受け渡すということが前提で作られていなければあとあと悲しい目に遭う部署が出てきます。今回はそんな事にならないようにシーケンスをどういう設定で作ればいいのかを共有したいと思います。
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色々シーケンス設定はあるように見えるが、トラックの設定に気をつけて!
大きく分けてシーケンスの構成は以下のようになっています。
* シーケンスプリセット
* 設定
* トラック
* VRビデオ
各パラメータにはそれぞれの意味がありますが、大事なところはトラックです。この項目で音声の設定を最終的にどうするかを決める事が出来ます。
デフォルトはステレオ出力までしか出来ない
Premiere Proの特性として覚えておいて欲しい事。それは、、、
マルチ音声の出力は最初にしか設定できない
白完の作成後に音声データを4ch別々のオーディオトラックで書き出す作業があります。FCP7などではシーケンス設定をデュアルモノに切り替えれば4chで書き出せましたね。覚えておいてください。Premiere Proはシーケンスを作る際に4ch設定にしておかないと書き出しができません。 なんでと言われても、そうなんです。仕様なんです。そういうものと思って割り切ってください。
マスターは必ずマルチチャンネルに!
もうこれで全てです。笑。シーケンスの作成時にマルチチャンネルにさえしておけば後から4chにも8chにももちろんステレオにも出来ます。じゃあ、デフォルトマルチチャンネルにしてよ!はい、関係者としてはその通りですね^^
3-4chに振り分ける時はここ!
出力の割り当てをクリックすると3-4chのLR振り分けに切り替えることができます。
注意点あれこれ
パン振り分けは忘れずに
前の記事で環境設定をモノラルにというお話をしました。モノラルの場合、パンの振り分けが必要になります。
* L =-100
* R = 100
マルチ4chはそのままではPC上でモニタリング出来ない
これもあるあるですが4chにして作業しようとするとPCやMacはステレオ出力がベースになっているので3.4chが聞こえなくなってしまいます。方法としては2chで奇数をL、偶数をRとしてモニタリングするか、4chのままミックスダウンボタンを押すかのどちらかの対処が必要になります。
素材に合わせてシーケンスを自動で作らない
これもFCP7あるあるになりますが、素材をシーケンスに直接ドラッグして自動でシーケンスを作ってしますと先ほどのマルチチャンネルを選ぶ事が出来ずステレオに基本なってしまいます。なので必ずシーケンスは自分で作る事になります。
これもほんの一部
このように何かとめんどくさい設定なんですが、やっておかないと本当に最後まとめる時に悲しい事になります。皆様の業務の一助になればいいなと思いながら書きました。ではでは〜
ヤマダイ @ymrun_jp@yamadai
映像講師。 2017年11月よりAdobe Community Evangelist。 Premeire Pro/After Effectsなどを触る生活。 日々モーションを考えるサイトを運営 https://everydayskillshare.jp...
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