ダストマンから一言ゾーン
AfterEffectsを使っている男子の9割9分が作りたいこの演出(当社調べ)
そう!!!アイアンマンのHUD!!!!
今回はその作り方を紹介しまああっす!!
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完成版・ビデオチュートリアルはコチラ!
①ベースとなる下地の作成
デュレーションは撮影動画と同じ長さにする
配布素材は7秒18フレームなので
0;00;07;18で作成してます。
顔のマスクを適度に切る
ざっくりでいいのですが、ペンツールで顔周辺をマスクで切り抜き、ウインドウ→トラッカーを起動し、方法欄から、青のトラッキング(詳細な造作)を選択して再生ボタンを押すと顔の解析が始まります。
完了したら境界線のぼかしとマスクの拡張を適用し良い感じにします。
②顔に追従する下地を作成
顔に追従するヌルオブジェクトを作る
新規ヌルオブジェクトを作成(名称:nose)し、ショートカットPとShift+Rで位置と回転を作りマスクのエフェクト→顔のトラックポイント→鼻まで開いたら鼻の頭欄をAltを押しながらストップウォッチマークを右クリックでエクスプレッションで開き、▶マークからpreview→smoothを選びます。
顔の測定タブの中になる顔の方向Zにも同じエクスプレッションを適用します。
ヌルオブジェクトを紐づける
先ほど出したヌルレイヤーの位置と回転をエクスプレッション起動しながら以下を親子付けする。
位置:鼻の頭
回転:顔の判定
上記のようにヌルを親子付けする事で今後作っていくアニメーションが顔に追従するようになります。
③追従するアニメーションの作成その1
新規ヌルオブジェクトを作る
デュレーションなどは元の動画と同じ尺で作り、すべての3DスイッチをONにします。
その後、アクティブカメラをトップビューへ変更して、元あった顔の眉の間あたりに新規ヌルオブジェクト(名称:headcenter)を設置します。
分かりにくいかもですが、赤と青いポイントが眉の間です。
noseヌルにエクスプレッションを適用
方向をエクスプレッションで開きVector, Math欄からlook atを適用して、
front point→位置
at Point→headcenterの位置
に親子付けします。
適用するとカメラの位置が顔の方向を向くようになります。
試しに平面を作りグリッドを入れて3DスイッチをONにしてみると、、、
鼻に追従するアニメが出来上がりますw
④target01を試しに顔に合わせてみる
タイトル/アクションセーフを使う
新規コンポジションで縦横100pxのコンポジションを作成
デュレーションは10秒とします。
ペンツールで中心に線を書きます。
塗り:無し / 線:白 / 太さ:1px
でまっすぐ線を引き、その後長方形ツールで
塗り:白 / 線:無し / 太さ:5px
を線の中央に作ります。
ここまで作ったらタイトル/アクションセーフはいらなくなるので消して大丈夫です。
長方形は細線の中にあるシェイプの中にコピペしてください。
リピーターを駆使していく
レイヤーのコンテンツを追加からリピーターを選択しリピーター内部のトランスフォームで以下を適用します。
回転:0x + 120℃
位置:0.0 + 0.0
位置を調整
リピーターではなく、コンテンツ内にあるトランスフォームを開き、位置を調整すると先ほど作った回転と位置がすべて動くので以下のタイムラインでY軸を調整します。
0;00;00 / -90.0
0;00;10 / -50.0
0;00;14 / -90.0
その後全てのキーフレームを選びF9でいーじんぐをかけてエクスプレッション→previewからloop out Durationを選びます。
すると今作ったアニメーションがループするようになります。
円を作る
ctrl+shiftで中心に円を二つ作ります。
1つ目は塗り:白、線無しで2つ目はその逆です。
機械感を出す
外周の円を選択して、ペンツールでいい感じにマスクを切り、Rで回転のみ出して、エクスプレッションをして以下のコマンドを打ち込みます。
wiggle(1,90)
その後、wiggleを適用した円を2つ複製し、すべてのレイヤーを選択し3DスイッチをONにした後円のZ軸をすべてずらします。
※POINT:カメラをカスタムビューに変えておくと奥行きがわかります
3つ目に作った円を複製し、スケールを縮小後、マスクを消して、カスタムビューで見つつ奥行きを作ります。
以上でターゲットが1つ完成です!
⑤試しに入れてみる
1:コンポジションをHUDに落として
2:モードを加算
3:3DスイッチをON
4:スケールをスケールを左目と同じサイズに縮小
5:回転のY軸を目線の先に設置
6:親子関係の親をnoseヌルにすると...
こうなります!
③の流れで基本的なテンションとして全部のアイテムを作っていきます。
⑤便利な楕円形アニメーションを作る
③と同じ流れで円を作りマスクを切る
複製してマスクを小さくし、線の太さを5pxに設定します。
その後、下のレイヤーに回転エクスプレッションを適用して以下数値を反映
wiggle(1,120)
完了したら上にあるシェイプレイヤーと親子付けしてください。
目っぽい点の円を作る
中心に小さな直線を作り、コンテンツの追加でリピーターを選択して、以下の流れでエフェクトを変えていきます。
①回転:0x + 10.0℃
②位置:0.0 , 0.0
③コピー数:36
※この順番で打ち込んでください。
リピーターじゃない場所にあるコンテンツ内の位置とY軸を変えて最後に以下エクスプレッションを適用します。
wiggle(1,90)
小さな点の円を作る
点線円を複製して、そのレイヤーの
コンテンツ→シェイプ1→トランスフォーム:シェイプ1→位置
をいい感じに小さくして、ペンツールで線をなくします。
小さい点を元あった円点より気持ち大きめに楕円形を作ります。
奥行きを作っていく
全ての3DスイッチをONにして、カスタムスイッチをONにしたらcircle03を2つ複製してZ軸を前後に設置します。
(今回は名称5と4としています)
circle02-2も複製して少しだけ前へ出していきます。
previewか必ずカスタムカメラで行ってください!
スケールの調整
circle01のスケールを開き、10フレームの所でキーフレームを打ち、0フレームでスケールを0にしておきます。
0フレームと10フレームを選択しF9でイージングをかけたらcircle01より上のレイヤーにスケールを選びコピペします。
完了したら、すべてのレイヤーを階段状にずらして
ビュビュビュン!と出る感じに仕上げます。
音だけだと伝わらなさそうなのでこんな感じですw
外周lineの点滅
line1-1を選び不透明度を0フレームの時に0%でキーフレームを打ち、5フレーム目まで手打ちで以下の不透明度を適用します。
0;00;00 / 0.0
0;00;01 / 50.0
0;00;02 / 00.0
0;00;03 / 100.0
0;00;04 / 0.0
0;00;05 / 100.0
上記入力後line01-2の不透明度をエクスプレッション起動してline01-1の親子付けを行います。
⑥chircle01を再利用していろいろ作っていく
プロジェクトcircle01を複製
まずは不要なレイヤーを消します。
circle04
circle05
circle01
は消してしまってください。
その後視点のON/OFFを切り替えながらサイズ、出し方をアレンジして好きな円のアニメーションを作っていきましょう!
※POINT:出てくるタイミングはバラバラのほうがカッコいいです!
⑦テキストを1~2個作る
新規コンポジションでテキストボックスを作成
まずタイトル/アクションセーフを消して、その代わりでグリッドを表示しておきます。
※POINT:編集→環境設定→グリッド&ガイドでグリッド線の色を変えることができます。
ペンツールで線をいい感じに描いていきます。
ここは皆様のセンスによりますがサンプル見つつでグリッド線をなぞると良いです!
パスを書いたらグリッド線は消しちゃってください。
描ききったらレイヤーを2つ複製して、3DスイッチをONにして前後に配置してボックスの立体感を作っていきます。
文字を作っていく
テキストを打ち込み→アニメーター→文字のオフセットを追加してエクスプレッションを適用します。
time * 20
他の文字も同じように作っていきます。
time*数値←の数値はバラバラのほうがランダム感あってカッコいいです。
⑧上記を繰り返していく
ここから先は大筋が同じ作業
今までの作業を繰り返し、数値をいじってトライ&エラーを繰り返していくのでポイントだけまとめて解説します。
赤いバロメーター
長方形を一つ作り、リピーターで追加してから位置を狭めて、数を10、コピー7個で
wiggle(5,3)
を適用します。
下のバロメーターも同じ要領です
⑨仕上げ
肌色にトーンカーブ
RGB設定で以下の図を狙ってトーンカーブで色を作ります。
カメラレイヤーを作る
50mmレンズでカメラレイヤーを作り、被写体深度をONにしてフォーカス距離を1000pxで設定
4色グラデーション
青さを出すために背景色はいつもの4色グラデーションで以下の色を反映させます。
カラー①、②:黒
カラー③、④:01202E
フォーカスと4色グラデーションをあてると以下のようになります。
顔の拡大
新規調整レイヤーを作成して、[トランスフォーム]エフェクトを適用して、スケールを161.0%に設定しておきます。
文字とバロメーターの色をつける
[色合い]エフェクト(CC2019は色かぶり補正)を適用して以下の色を設定します。
ブラックをマップ:気持ち白の入った赤色
ホワイトをマップ:空色(9DE6FEくらい)
その後、[グロー]エフェクトを適用して、通常エフェクトで不透明度を60.0%にしたら色合い、グロー、不透明度をすべての文字とテキストボックスレイヤーにコピー&ペーストして完成です!
お疲れ様でした!!
おまけ
Dustman@Dustman
フリーの映像屋さん。 TVCMをメインにモーショングラフィックス、CG、VFXを作ってます。 あと色んな映像の作り方の Youtube【ダストマンTips】やってます。
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