前回はPremiere ProからXDCAMへの書き出しをご紹介しましたが・・・
今回はファイル転送(LANネットワーク)を使用して、パソコンからXDCAMへ書き込む方法をご紹介します!

以前の記事と同じく・・・
"僕自身のシステム環境下の検証”ということになります。
みなさんと共通する部分も多々あると思いますので、ぜひご覧ください!!

今回のシステム概要

<パソコン>
iMac (Retina 5K, 27-inch, 2017)
OS:MacOS Sierra 10.12.6
PremiereProバージョン:2019(13.1.1)

<XDCAM VTR>
XDS-PD1000

<接続に使用するデバイス>
LANネットワーク(ルータを使用)

VTRは前回と同じく「XDS-PD1000」を使用しています。

XDS-PD1000を使って映像を記録するには2通りの方法があります。

① SDIで映像信号を送ってRECする。

② LANネットワークで完パケデータ(MXFファイル)をコピーする。

今回は②のLANネットワークを使った記録方法をご紹介します。(①は前回記事で紹介)
あらかじめパソコン内(Premiere Pro)で映像をMXFファイルとして書き出し
それをネットワーク経由でXDS-PD1000に送ります

映像をMXFファイル化

今回はPremiere Proでの書き出し方法をご紹介します。
完パケしたシーケンスを選択し
「ファイル」>「書き出し」>「メディア」
で書き出しウィンドウを開きます。

書き出し設定

1.「形式」で「MXF OP1a」を選択。
2.「プリセット」で「XDCAM HD 50 NTSC 60i」を選択。
3.「出力名」で保存先とファイル名を設定。

オーディオタブを開き
4.「チャンネル」で「8チャンネル」を選択。
5.「サンプルサイズ」で「24ビット」を選択。

ポイント

一番のポイントは、オーディオの設定です。
音が2チャンネルしかなくても、8チャンネルを選びましょう。
サンプルサイズは必ず24ビットを選びましょう。16ビットだとファイル転送自体がハジかれる可能性があります。

上記の設定で一旦ローカル(パソコン内)に書き出しましょう。

便利なチェックツール

書き出したもの(MXFファイル)が適正なフォーマットで生成されているかどうか・・・不安ですよね。
そんな時は、SONYのXDCAMフォーマットチェックツール「PDA-MA1」あります。

有料ですが(7日間は無料)、これでXDCAM(Professional Disc)に最適なファイルとして書き出せているかどうか、検証することが可能です。

パソコンとXDS-PD1000をLANネットワークで接続

今回は事務所で使っているルータを介してLAN接続しました。
IPアドレスが自動的に割り振られるタイプのルータだったので
接続後、XDS-PD1000側で割り振られたIPアドレスを確認

メンテナンスメニューへ(HOME+SHIFT+MENU)
「M5」で「ネットワーク」項目に入り
「M50 DHCP」を「ENABLE」に設定(手動でIPアドレスを設定する場合は DISABLEを選択)
「M51 IPアドレス」でIPアドレスを確認。(or IPアドレスを設定)
(写真、撮り忘れましたすいません)

入手したIPアドレス情報でパソコンからXDS-PD1000にアクセスします。

接続方法は「CIFS」と「FTP」の2種類あります。

CIFSで接続する場合

パソコン側で「Finder」のメニューバーから「移動」→「サーバ」を選択し以下を入力(Macの場合)。

cifs://割り当てられたIPアドレス
(例:cifs://192.168.001.021)
を入力し「接続」ボタンを。

IDとパスワードを聞かれるので入力。(初期のID・パスワードは説明書に記載)

Finder上にXDS-PD1000のデータがマウントされます。
(XDS-PD1000側で、内蔵HDD/Professional Discを切り替え・選択できます)

「Clip」フォルダに、先ほど作成したMXFファイルをコピー!

直接データコピーをする形なのでSDIで出力したものをRECするよりも早い時間で完了できます。
(もちろんパソコンのスペックにもよると思いますが)

FTPで接続する場合

FileZillaなどのFTPクライアントソフトを使用してアクセスします。

割り当てられたIPアドレスでFTP接続

XDS-PD1000のデータをマウントして
「Clip」フォルダにMXFファイルをコピーしましょう!

注意点

XDS-PD1000でのデータ転送は、一度アクセス権などのエラーなどでコピーに失敗すると
その後何度やってもうまくいかないようです。
そんな時はサクッとXDS-PD1000を再起動しましょう。
だいたいそれで復活するようです。

ファイル転送で書き込んだMXFファイルに、
上書きでインサート編集ができるかテストをしました。
今回はうまく行ったのですが・・・
基本的にSONYさん的には、ファイル転送したMXFへのインサート編集はサポート外になるそうです。
お気をつけください。

XDCAMのドライブタイプ「PDW-U2」

XDS-PD1000の他にもドライブタイプの「PDW-U2」というのもあります。

こちらはUSB3.0のデータ転送専用の機器になります。
こちらでもProfessional Discに書き込むことができますが・・・
書き出したものをVTRライクに再生したり、インサート編集する場合はXDS-PD1000が必要になりそうですね。

まとめ

今回ご紹介したデータ転送編は、いろいろとチェック項目が多く、慣れるまで大変そうですが・・・
うーん・・・個人的には最終的にSDIでのRECよりも、データ転送の方が浸透しそうな気がしています。
今回も、三友株式会社さんに技術協力をいただきました。
SONYのチェックツールも含め、有益な情報をたくさんご提供いただきとても勉強になりました。
システム構築をお考えの方はぜひ三友さんにご相談ください(笑)

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    コメント

    • 南條春樹
      大変参考になります。
      現状はCM完パケをHDCAMで入稿してるのですが、XDCAMで入稿した場合「メタデータ」もディスクに梱包すると聞いたのですが
      その辺りはいかがでしょうか?
      結局メタデータが全然分からず強引にHDCAMで入稿しています。
      ご教授頂けたら幸いです。
    • 市井義彦
      南條さん、コメントありがとうございます。
      先日、CMではありませんが、TV番組で納品した時、TV局側からメタデータも同じディスクに入れて欲しいという要望があり対応しました。いくつか項目があり、「General」フォルダと「UserData」フォルダにコピーして入れました。(この場合、メタデータというのは、キューシートや内容書などの書類データでした)どれも放送局側からの指示があり、指示通りの場所に入れた感じです。コピー時、何度かエラーが出て戸惑いましたが、結局、PD1000の再起動で復活することができました。中には「CIFS接続ではできないがFPS接続ではできる」ようなことがあるようで・・・。今後もいろいろ試してみる必要がありそうです。
    • 南條春樹
      市井様
      ありがとうございました!やはり必要なんですね。
      そこがネックでした。

      ちなみにメタデータのファイルはどう作成されてますでしょうか?
      僕はWebサイトで作れるところを見つけたのですが。

      https://www.studio-buzz.jp/tools/cm_xml
      こんなところを見つけたのですが、大丈夫そうですかね?

      費用を考えると「PDW-U2」での納品が現実的かなと思っています。
      再生チェックができないのが心配ではありますが。

      「PDW-U2」使っての納品など、試してみる機会があったら共有させて頂ければと思っております。
      ありがとうございました!
    • 市井義彦
      お世話になります。今回僕が作ったメタデータは、放送局指定のフォーマットデータが事前ありました(放送局から雛形データをいただきました)。それを元に作成した感じです。XDCAMそのものを再生するのに必要なのではないようです。クライアントの納品基準に沿って、必要な資料・データを入れる感じになって行くのではと思っております。今後とも情報共有宜しくお願い致します。
    • 南條春樹
      なるほど、局側からもらえたのですね!
      それは確実ですね。
      XDCAM入稿の機会がきたらまず局側に確認してみます!
      少しづつ不安要素が減っていきます。
      ありがとうございました。