2019.05.10 (最終更新日: 2020.06.14)

広ければいい?FujifilmのDR(ダイナミックレンジ)拡張機能について

FujifilmのDR(ダイナミックレンジ)拡張機能について

最近、現場でFujifilmさんのX-T3X-H1を使う機会が多々ある。
色乗りのいいファイルとコンパクトで使いやすいレンズ群が非常に気に入っている。

色々いじっている中、

Fujifilmのカメラに付いているDR(ダイナミックレンジ)拡張機能に疑問を持った。

まずダイナミックレンジとは何だという方の為に軽く説明を。

ダイナミックレンジはいわゆる
どれだけ明暗の幅を写しこめるかの値で、
映像の質を確定づける一つの要素である。


人間の目は非常に広いダイナミックレンジを持つが今のカメラには限界がある。

スマホでさえ4Kで撮れるようになった今、
解像度よりこのDRが映像の質を左右する重要なファクターなのだ。
そして、ARRI等のシネマカメラが高価なのはこのDRが広いからだ。


ダイナミックレンジが広いとより、暗いところと明るいところのディテールが見えるようになる。昨今のトレンドになりつつあるHDRという規格もより広いダイナミックレンジを記録、表示するためのものだ。

どうやら、FUJIFILMのDR拡張機能はこのダイナミックレンジを拡げられるらしい、
公表だと12段分のダイナミックレンジ。

ダイナミックレンジが広いに越したことはないと思いつつ、

何気なくいつもDR400%(マックス値)に設定していたが
実際どんな内部処理が行われていて何が起きているのか理解してなかったのでちょっと掘り下げてみた。


動画設定の一番最初のページにあるからきになる・・・

まずそもそも、他社メーカーではあまり聞き慣れないネーミングの機能なのだが
撮った映像になんらかのソフトウェア処理を加えて
文字通り、ダイナミックレンジを拡げているのだろう。

LOG撮影時以外の時に適用できる機能

ちなみに言うと、このDR拡張機能はLOG撮影時では使えない。

そもそもLOG撮影時はダイナミックレンジを最大に確保できるような
ガンマカーブを既に描いているのだ。
LOGについて詳しく知りたい方は下記の記事を参照。

僕個人はETERNAをよく使うので問題ない

LOG以外の撮影時だとFUJIFILMは
色々なフィルムシミュレーションから選べる。
その中でもETERNAはオススメだ。

 ETERNAについて知りたい方は公式の記事をチェック

DR拡張機能はマックスに越したことはない?

では、本題に戻ろう。
FujifilmさんのDR拡張機能はマックス値の400%にするに越したことはないのか?

この点、Fujifilmさんにも直接話を伺った所、
どうやらDR拡張機能は拡げれば拡げるほど
露出をアンダーで撮影することによってハイライト部分を確保し、
高度なソフトウェア処理によってシャドー部を持ち上げているらしい(独自のノイズ処理とカーブ)。

当然、それってノイズレベルも上がるので
DRがそれ程必要ない室内等の撮影ではDR100%を選択した方がいいというのが公式の見解だ。

色々気になったので以下の動画で実際に
検証を行ってみた!

以下は一番ダイナミックレンジが試されるシチュエーションである

室内と屋外の二つのシーンが混在する場面。


フィルムシミュレーション:ETERNA で撮ったものだ。

どうだろう。全然違くないか?

デフォルトのDR100の場合だと窓の外は白く飛んでしまっているが、
DR400だと外のディテールもしっかり残っている。

ノイズも思ったより、増えていなく気にならないので個人的には
常時DR400で運用してみてもいいくらいだ。

FUJIFILMさんのカメラをお持ちの方は是非お試しあれ。

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