【VGT】プロが外部モニターを使う本当の理由。初心者向け使い方講座

初心者こそ外部モニターを使うべき理由とは?

この記事は、2019年4月16日に開催された「VIDEOGRAPHERS TOKYO」のアーカイブです。このセッションでは、ビデオグラファーのお二人がATOMOS製外部モニターを実際の撮影でどのように活用しているかをわかりやすく解説しています。

アーカイブ映像

まずはアーカイブ映像をご覧ください!

登壇者

伊納 達也
株式会社inaho代表
映像ディレクター
東映CM株式会社で制作進行として勤務後、2012年からビデオグラファーとしての活動を始める。様々なプロジェクトを継続的に発信するプロジェクトコミュニケーションを映像を使って行っている。
https://www.instagram.com/ino_inaho/

竹山 ニコラス
日英対応のディレクター・撮影監督・カラリスト。 Blackmagic Design社、公認のDavinci Resolveトレーナー。 ニュージーランド生まれで日本と台湾のハーフ。 海外経験を生かしたセンスと技術で 映像制作を行っている。 WEB CM・MV・映画等、 幅広いジャンルを手掛けている。

はじめに

近年のミラーレス一眼本体に搭載されている小型モニターは、タッチパネルやバリアングル液晶、チルト式液晶などを採用し、かつ高画素で大変いいものになってきました。

しかし、ビデオグラファースタイルで撮影するお二人は本体のモニターだけでなく、本体からHDMI・SDIスルーさせて外部モニターを使用することが多いと言います。

そこには、「ただ画面が大きくて見やすくなるから」という理由だけではないようです。

では、いったいATOMOS製品の外部モニターをどのように現場で活用しているのでしょうか?

大きく3つのポイントに分けて見ていくことにします。

Point1 フォーカスをより正確にとりやすい

最近の機種ではAFが非常に優秀になってきているものの、いまだ現場ではMFを使い撮影者が主体的にカメラを操作することが多いようです。

その場合において第一に、カメラ本体のモニターでは小さすぎて、フォーカスをとるのが難しいということがあります。特に、屋外で撮影する場合に輝度と大きさが足りず、ピントがあっているように見えてPCなど大きな画面で確認すると合っていないということもあります。

どんなに良い画が撮れたと思っても、正確にフォーカスリングを操作しピントを合焦できなければ意味がありません。

一般的なミラーレス一眼には、以下のようなピントを正確にあわせるためのフォーカスアシスト機能が搭載されています。また、搭載されていなくてもATOMOS製品の外部モニターであればこれらの機能が複数同時に表示させることも可能です。(アーカイブ映像ではNinja V+ SONY α7RⅢ を参考に話しています。)

1,フォーカスアシスト機能[ピーキング]

ピーキング
ピントが合っている面のエッジに赤や青などのわかりやすい色が表示される機能のこと。
一般的なミラーレス一眼にも標準で搭載されていることが多い。

ATOMOS 「NINJA V」 との組み合わせなら、5.2インチの大きな画面と1000nitの輝度で屋外のドキュメンタリー撮影でフォーカスがしやすい。

2,フォーカスアシスト機能[拡大フォーカス]

拡大フォーカス
ピントを合焦したい部分を拡大してフォーカスをとる機能のこと。
一般的なミラーレス一眼にも標準で搭載されていることが多い。

外部モニターを使用するとこれらフォーカスアシスト機能が大変見やすく、より正確にピントを追い込むことができる。

Point2 適正露出で収録しやすい

撮影を行う際、なんとなく見た目で露出を決めている方はいませんか?


収録時に適正な露出で収録できていないと、特にLog収録をしポスプロ段階のグレーディングで大変苦労することになります。

そこで重要になってくるのが、「映像を数値で見て露出や色を調整する 」 やり方です。

ATOMOS製の外部モニターには、ヒストグラムやウェーブフォームと呼ばれる機能が搭載されていて、それらを使って適正露出をとるための方法がいくつかあります。

1,ヒストグラム

一般的なミラーレス一眼に基本的に搭載されている機能。スチル撮影の場合に多く用いられる。
横軸が照度、縦軸がピクセル数。右端がホワイトポイントで左端がブラックポイント。
波形が広がっているものほどコントラストが強く、幅が狭いほどコントラストが弱い映像になる。

2,ウェーブフォーム

ウェーブフォームとは、画面を縦に分割しそれぞれの輝度情報の量を濃さで表したもの。横軸は左右の位置であり、縦軸は輝度の量で上に行くほど明るい。被写体の18%グレーがウェーブフォームのおよそ40%の位置に来るように露出を合わせることで標準露出が得られます。

詳しく知りたい方はこちらの記事が参考になります。
[202:vook_note]

3,フォルスカラー

入力画像を輝度別に異なる色で表示することによって、カメラの露出合わせをアシスト。白飛び(輝度レベル100%以上)は赤、黒つぶれ(輝度レベル0%未満)は青などの色で表示し、露出状態を視覚的に見やすくする。

適正露出をとるために用いるツールについては、以下の記事が参考になりますので合わせてご覧ください!
[437:vook_note]

Point3 ProRes 4:2:2 10bit 収録が可能

「H.264」と「ProRes」について

2019年現在、市場に出ている一般的なミラーレスでは、あくまでも写真機として小型のボディに高性能な動画機能を搭載しているため「H.264」 という比較的ビットレートの低く圧縮率の高いコーデックでしかカメラ内収録出来ないのです。(ただし、BMD製品を除く。)

また、ソニーαシリーズでは「H.264」ベースに「XAVC S」「AVCHD」という圧縮方式を採用していて、Adobe PremiereProでプロキシを使用しないネイティブの編集は非常に苦しいのが現状です、、

そこで、いわゆる中間コーデックであるApple「ProRes」で収録し、編集することでストレスフリーなオフライン編集が可能に。

例えば、ATOMOS 「SHOGUN INFERNO」や「NINJA V」を使えばより高品質で高ビットレートな「ProRes」のコーデックかつ4:2:2 10bitという色情報が多く残った形式で収録でき、編集やカラーグレーディングなどポスプロ段階でも非常に優位になります。また、カメラ本体と両方RECをまわすことでバックアップを取ることにもなります。

「ProRes」についてより詳しく知りたい方向け!参考記事
[1048:vook_note]

おすすめのATOMOS製品

●SHOGUN INFERNO

ProRes RAW、ProRes、DNxHR、CDNGでの収録を1台で完結するプロフェッショナル7インチHDRモニター/レコーダー

SHOGUN INFERNOは、HDRに対応した高輝度液晶と、4K 60pに対応した収録性能を持つ、モニター 一体型レコーダーです。4K 60pに加え、Sony FS RAW 2K 240fpsのハイフレームレート収録にも対応。スーパースローモーションのワークフローをApple ProRes/Avid DNx収録で改善することができます。
https://www.atomos-japan.com/products/shogun-inferno

●Ninja V

デジタル一眼レフ、ミラーレスとゲーム、レコーディングに最適
4Kp60 10bit HDR 1000nit 360g

5.2インチ・1000nitモニター/レコーダーの小さなBODYにもかかわらず、カメラのセンサー出力を HDMI 2.0、最大 4K60p 10bit録画。ATOMOS HDRなど主要な機能など、全て従来のATOMOS製品を踏襲しています。
https://www.atomos-japan.com/products/ninja-v

●Shinobi

5.2インチ FHDp60 4Kp30 10bit 1000nit
高輝度パネル搭載のATOMOS 初のフィールドモニター

SHINOBI はNINJA V と同じHDR 1920×1080 ディスプレイとカラー処理を搭載したATOMOS 初のフィールドモニターです。
また、わずか196g でNINJA V よりも軽量化され、バッテリーを中央に搭載することによりバランスを取りやすくし、操作性も向上しています。SHINOBI は、ほとんどのカメラ、スマートフォンのHDMI 対応機器と互換性を実現し写真やビデオの制作を向上させるのに最適な製品です。
https://www.atomos-japan.com/products/shinobi

おわりに

ワンランク上の撮影をするために、ATOMOS製品の外部モニターをうまく活用し、適正露出、正確なフォーカスを行って、実戦投入してみるのはいかがでしょうか?

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