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『 NewsPicks』のインハウス動画チームを取材してみた Part2 MOOC編

2019.07.31 (最終更新日: 2022.08.09)
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今回は、『NewsPicks』のインハウス動画チームを解剖 第二弾ということで、MOOCというオンライン動画講座の制作チームの清水さんにインタビューをした。
このチームは、内部の制作チームと外部の制作チームどちらも使いながらうまくハイブリッドに制作をこなしている。
今まで内部の制作チームだけを取り上げてきたインハウス動画の中で、非常に面白い事例なのでぜひ見ていただきたい。

※パート1は以下から見れますのでそちらも合わせてご覧ください。

『 NewsPicks』のインハウス動画チームを取材してみた Part1 NewsPicks Studios編

インハウスで映像制作をしている企業の取材として、 今回は「経済を、もっとおもしろく」をミッションに掲げるソーシャル経済メディアNewsPicksが2018年に立ち上げたNewsPicks Stu...

MOOCとは?

MOOC (Massive Open Online Course)とは、動画を通じて特定の専門分野を集中的に学ぶオンライン講義。
『起業家のためのファイナンス』『地方起業ストラテジー』『いまさら聞けないネット広告の基礎知識』などビジネスパーソンをターゲットに、業界の最先端を走る”プロフェッサー”が講義を行う。講義は1シリーズ3分×10本で構成されており、電車移動などの隙間時間に学べる手軽さがウリだ。

講座を開くと、以下のように再生ボタンがあり、再生することが可能。
1話は会員でなくとも視聴可能で、有料会員になると全話が視聴可能になっている。

動画自体はシンプルな構成であり、タイトルCG+講義映像で構成されている。

1話が以下から視聴可能になっているので是非ご覧になっていただきたい。

「一見簡単なコンテンツに見えるが、実は裏でめちゃくちゃ編集を加えている」
という清水さん。

動画を見ていただくとわかるが、1つの動画内に、 「スライド」「板書」「字幕」 の3つの情報が盛り込まれている。

制作の流れとしては、スライドは講師が作成したものを、まずディレクターが変更&補足する。
その後、NewsPicksのデザイナーが、シンプルかつ講師の意図が最も伝わる内容にリデザインすることで、分かりやすさとデザイン性を両立させているそうだ。
また、板書、スライド、字幕の情報量にも気を使っており、各情報に明確な役割分担を持たせているとのこと。

さらに編集面では、講師が後ろを向いて板書をしているときに、違う場面の音声を差し込むことで情報量の圧縮を図ったり、スライドが出ている画面の脇でカットを次々に飛ばしたりと、ユーザーの違和感を極限まで削ぎつつ、尺を追い込んでいるとのこと。
また、板書する内容などは現場で演出をかけることも多々あり、分かりやすいコンテンツになることを心がけている

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なぜNewsPicksで動画制作を?


大学院で動画検索エンジンの研究に従事し、その後地上波テレビ局で番組制作からコンテンツビジネスまで幅広いキャリアを積んできた清水さん。
視聴率による映像の評価手法に限界を感じ、映像×データ×ビジネスを突き詰めたいと考えていた矢先、NewsPicksが映像部門を立ち上げると聞いて、転職を決意した。

内部と外部の組織のハイブリッド体制 MOOCの組織体制は?

MOOCは、一つの講座につき動画が平均10本くらいあり、大量の動画を作らなくてはいけない。


一つのコンテンツあたり約10本ある

大量の動画を作るに当たって、内部のチームに加え、外部にもチームをもっている。。
収録が終わったあとは、生のデータを効率よく、それぞれのチームに配布し、それぞれのチームでプロジェクトファイルを共有する形で編集している。

Premiere Proデータ上で、内部で最終的に修正するという形をとることでスピードアップとコストの削減に努めているとのことだ。

MOOCがあのフォーマットになった理由は?

1カメショーの形式をとっているMOOC。
あのフォーマットになった理由は
「ユーザーと1対1の空間=カメラ目線」 が視聴者の集中力を持続させる、という仮説に基づくものだという。


英語学習2.0 第一話

カメラ目線が有効だからこそ、全面をテロップで覆うことはせず、演者さんにもカメラを見てもらうように指示を出しているそうだ。
手元のカットなども撮影することはあるらしいが、そちらはSNS用のプロモーション動画にしか利用しないとのこと。

編集ソフトはPremiere Proを使用

収録した素材を編集するのが基本のMOOC。
この編集も、Premiere Proで行っていると清水さん。
動画本数でいうと、週1回1シリーズの配信で月40〜50本ほど制作することになるそうだ。
常に喋りっぱなしというMOOCは、出演者の掛け合いなどで「間」を重視するテレビ番組と比べて、情報の密度が高いため、テロップ枚数が多く、 1シリーズで1000枚を超えることもあるらしい。 また、スライドもデザイナーがシンプルと分かりやすさを共存させる為に、綿密にデザインを行うため

プロジェクトファイルのやり取りとテロップ作成方法は?

プロジェクトのやり取りは、社内のコミュニケーションツールであるSlack上でやり取りが行われているとのこと。
それぞれのファイルにナンバリングし、最後は完パケデータをドッキングし、全体がそれを保有するそうだ。

大量のテロップを作成するMOOCだが、Photoshopは使わずに、Premiere Proで1つずつ作っているとのこと。
フォントと大きさ、色味等をデザイナーと相談した後は、外部に定型のプロジェクトファイルを渡し、そのデザイン通りに制作を委託しているそうだ。「MOOCの制作プロセスのコピーは誰でも簡単に出来てしまいます」と清水さんは笑う。

共有面でAdobeであるメリットは?

多くの編集者たちがAdobeを利用している今、Adobe製品を使うのは必然だったそうだ。
他社との連携も含めて、「Adobe製品一択だった」と清水さん。
これ以外では、SNS用の広告動画はAfter Effectsで制作しているとのこと。
現在は、清水さんが、日本でも指折りのCGチームと共に、根幹となるパターンのCG設計を行ったのち、それをNewsPicksのスタッフでもカスタマイズ出来るレベルまで調整することで、広告動画の量産につなげている。

今後の展望について

現在、FacebookのABテスト機能により、映像×データの最適パタンを探っているという清水さん。今後は並行して、これまでに蓄積されたMOOCの視聴データを解析しつつ、最適な教育動画コンテンツの制作方法を探っていきたいそうだ。

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shuntaookamoto

岡本俊太郎@shuntaookamoto

株式会社Vookの代表取締役。my Japanという日本の魅力を30秒で伝える動画コンテストを立ち上げ、その後動画制作の会社を立ち上げ。 制作においてはプロデュース系が一番得意です。簡単な編集もやるので、編集についてのノウハウも共有していきたいです。

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