Q.
DaVinci Resolveのエディットページでテキストツールを使って文字を映像に載せようとしています。文字に縁がつけられるのはわかったのですが、縁が文字の内側にも載ってしまいます。どうすればいいですか? そして縁を重ねてつけることはできないんですか?
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A.
こういうことをやりたいわけですね? もちろん可能です。しかもFusionページに一度も行く必要はありません。
DaVinci Resolveのエディットページには、2つのテキストツールがあります。「テキスト」と「Text+」です。
「テキスト」は古くからDaVinci Resolveのエディットページで使われてきたテキストです。一方、「Text+」はDaVinci Resolve 15から導入された新しいツールです。一般的に申し上げて、「テキスト」は簡単に使えて悪くないのですが、「Text+」は「テキスト」の何倍も、おそらく何十倍もパワフルです。しかもDaVinci Resolve 16ではGPUアクセラレーションが効くので、エフェクトとしても軽いです。こんなこともできてしまいます。
「テキスト」のモードで文字に縁をつけると、おっしゃる通り、文字の外側と内側に均等に縁がつきます。しかし「Text+」なら、外側のみに縁をつけることができます。
やり方を簡単にご紹介します。Fusionのページに行かずとも、お手軽に好みのテロップをつけられるはずですよ。
1.
エディットページでエフェクトライブラリを開き、「Text+」をタイムラインに持ってきます。
2.
タイムラインの「Text+」クリップを選択し、右上のインスペクタを開きます。必要な項目を調整します。ここDaVinci Resolveで日本語を入力したのに、映像に反映されない、ということがあるかもしれませんが、焦る必要はありません。
これはデフォルトのフォントがOpen Sansで、日本語に対応していないからです。ヒラギノ、ゴシックなどの日本語フォントを選んでみてください。OSにインストールされているフォントがここに表示されるはずです。
3.
文字の縁取りをするには、4つ目のタブを開きます。Shadingというタブです。
4.
ここがいささかわかりにくいのですが、Text+のカラー(Shading)は、8つのレイヤーから構成されています。
デフォルトでは、1に白い文字の色、2に赤い文字縁、3に黒いドロップシャドウ、4に青い背景色が設定されていて、1のみがオンになっています。2をオンにするには、Enabledの左のチェックボックスを有効にします。
赤い文字縁がつきます。
5.
注目して欲しいのは、「Outside Only」というオプションです。ここにチェックを入れると外縁のみ、チェックを外すと、内と外に縁がつきます(・・・・・・というはずなのですが、DaVinci Resolve 16 Beta 7で確認してみたら、ここでチェックを入れようと入れまいと必ず縁は外側のみにつくようです。バグとして報告しました)。
6.
縁は二重にも三重にも、いくらでも、追加でつけられます。上部のSelect Elementという項目で、5でも6でもなんでもいいので別のレイヤーを選んで、Appearanceの左から2つ目のアイコンを有効にします。このレイヤーで外縁をつけることができるようになります。
ちなみに
一部の人は「Text+」が重いというイメージを持たれているかもしれません。たしかにDaVinci Resolve 15まではそうでした。エディットページで「Text+」を適用するとノイズリダクションをかけたのかと思うくらい重くなって、このエフェクトを「もう二度と使うもんかリスト」に即座に放り込んだ方も多いのではないでしょうか。
しかしDaVinci Resolve 16では、むしろ「Text+」の方が、普通の「テキスト」よりも軽くなっていて、パフォーマンスも優秀です。サクサク動きます。DaVinci Resolve 16でFusionツールのGPUアクセラレーションが強化されたためです。16を使われている方は、ぜひ普段から「Text+」を使ってみてください。
しかし16のベータはいつ正式に外れるのでしょうね。
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