2019.09.11 (最終更新日: 2020.01.10)

DaVinci ResolveのFusionページを使うなら絶対に覚えておきたいツール16選

DaVinci ResolveのFusionを使うなら、まず覚えておきたい基礎ツールを16個まとめてみました。 250種類近くあるツールのすべてを覚えるには一朝一夕ではどうにもならないので、まずはここの16個を覚えてみてください。以下の記事の姉妹編です。

1 & 2. Media In & Media Out

素材の入口と出口です。Media Inでは原則としてオリジナルの素材を直接見にいくものとお考えください。Media Outは他のページへの出口で、エディットページ、カラーページ、Fairlightページなどに接続されています。

よく聞かれるエフェクトの適用される順番については、以下のマニュアルからの抜粋をご参照ください。

3. Merge


映像と映像を合成するためのツールです。Fusionはレイヤーベースではなく、ノードベースのシステムなので、2枚の映像を合成するには必ず1つMergeツールが必要です。たとえば10個の映像を合成する場合には、9つのMergeツールが必要になる計算になります。

黄色が背景、緑が前景です。背景と前景を逆に繋いだら、Command (Ctrl) + Tを押しましょう。そうすると、背景と前景がくるっと入れ替わります。

4. Transform


映像のサイズ、位置などを変更します。しょっちゅう出てきます。Transformツールをたくさん接続すると画質が荒れるのではないかと心配されることもありますが、Fusionでは複数のTransformツール、Mergeツールを連結させて一度に処理して、サブピクセルのフィルタリングを何度も適用しないようになっています。しかも基本的には32bitフローティングポイントの空間で画像を処理します。だから画質の劣化は心配ありません。

映像をリフレーミングするにも、オブジェクトを動かすにも、トラッカーの結果と連動させるにも使えます。Transformツールはとにかく出番が多いツールです。

5. Background


平面ツールです。Fusion内でゼロから2DaVinci Resolveの平面素材を作りたければ、Backgroundツールが使われます。範囲指定するにはPolygonツールなどのシェイプツールを使いましょう。

6. Polygon

シェイプツールのひとつ。Fusionにはほかにも様々なシェイプツールが用意されています。円形ならEllipse、四角ならRectangle、丸みを帯びたシェイプを描きたいならB-Spline、ペイントブラシでシェイプを描きたいならMask Paintを使いましょう。シェイプの接続先は、各ツールの青い入口(Effect Mask)です。

7. Text+


Fusionのテキストツールです。エディットページからもアクセスできます。普通のエディットにあるテキストツールよりもはるかにパワフルなのに、動作が軽いってご存知でした? GPUアクセラレーションが効いているからです。

テキストの話はここで比較的詳しく説明しています。

ツールのデフォルトの状態を変えたり、お気に入りのプリセットを作ったりするには、この記事を参照してください。どのツールでもデフォルトの状態は変えられますが、やっぱりいちばん需要があるのはText+ではないでしょうか。

Text+についてもっともっと知りたい方は、長い記事ですがこちらをどうぞ。

8. Tracker


いちばんシンプルなトラッキングツール。単一のポイントや、何点かのポイントをトラッキングします。マッチムーブ、スタビライズなどに使えます。何かといろんな局面で出てくるので、ぜひ使い方をマスターしておきましょう。

入門編

応用編

トラッカーについてもっと詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。

9. Delta Keyer

Fusionが誇る最強のクロマキーヤーです。グリーンバック、ブルーバックのキーイングにぜひ使ってみてください。

すごいざっくりとDelta Keyerの使い方を紹介してみます。

  1. スポイトでカラーを抽出。
  2. その下のGainの項目で、抽出したカラーの範囲を拡大。
  3. 左から3番目のマットのタブに移動して、ThresholdのLowとHighを動かして、前景と背景を完全に分離。
  4. 同じタブの下のClean ForegroundとClean Backgroundで前景と背景を微調整。

これだけでたいていの素材はいい感じで抜けます。

入門編

応用編

10. Color Corrector


Fusionのカラコレツール。もっとシンプルなBrightness Contrastというツールもあります。全体の明るさと彩度だけの調整だったら、Brightness Contrastで大丈夫です。特定の色を変更したり、一部の色を抑えたりといった、より複雑な色調整の作業には、このColor Correctorが必要です。

合成の中の前景をカラコレしていると、背景も一緒に色が変わってしまったということはありませんか? そういう場合には、Pre-Divide / Post-Multiplyにチェックを入れましょう。

11. Duplicate


複製ツール。合成の場合にはほとんど用はありませんが、モーショングラフィックスではよく使います。ちなみにFusionはすべてのツールでエクスプレッションが使えます。

12. Image Plane 3D


2Dの映像を3Dに変換します。普通の映像をすぐに3D環境に持ち込めます。

13. Camera 3D

カメラを3D環境に持ち込みます。どこから被写体を捉えるかを決めます。

14. Renderer 3D


3Dから2Dへの変換ツール。3D環境は、ほかのページにはそのまま持っていけないので、ここで一度2Dにレンダリングしてあげる必要があります。Renderer TypeはOpenGL Rendererがおすすめです。

ボケをつけるには、Renderer 3DでOpenGL Rendererをオンにして、Accumulation Effectsをオンにします。

15 & 16. pEmitter & pRender

パーティクルの必須ツールセット。どちらか一方だけだとパーティクルは生成できません。この2つが使いこなせれば、パーティクルのほとんどはマスターできたことになります。さらに細かくパーティクルを調整したければ、この2つのツールの間に、pDirection、pTurbulence、pBounceなどを付け加えましょう。

ツール検索コマンド

使いたいツールが決まっているなら、Shift + Spaceで一発でツールを呼び出せます。たとえばPolygonなら、polと打ち込めば、すぐにPolygonが検索できます。Transformは、tranと4文字打ち込まないと見つけることができませんが、じつはこういうツールには別名が用意されていて、違うやり方で見つけることができます。Transformの場合はXfです。xと1文字でツールが見つかるのは楽でいいですね。

GPUアクセラレーション

DaVinci ResolveのFusionページのほとんどのツールがすでにGPU最適化されています。それぞれのツールがGPUを使っているか簡単に見分ける方法があります。ツールのインスペクタで、Use GPUがあるかどうかです。これがあればGPUを使っているということを意味しています。

あるいはツール(ノード)の上にカーソルを当ててオーバーレイ表示で確認することもできます。GPUを使っていれば、(GPU)と出てきます。(Mem)はCPUベースです。ちなみにMergeとTransformなどの一部ツールは、GPUを使っているのに(GPU)とは出てきません。どーゆーわけか。これはFusionの七不思議のうちのひとつです。

ツールのサムネイル

ツールのサムネイルを出すには、ノードセクションの背景で右クリックして、Show All Tile picturesを選びましょう。Show Thumbnailsは、サムネイルの状態を変更するオプションです。Show Thumbnailsにチェックを入れると、各ノードの時点での映像が表示されます。Show Thumbnailsにチェックを外すと、この記事の画像のようなシンプルなイラストが表示されます。

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