DaVinci Resolve 12.5.5 アップデートのお知らせ

DaVinci Resolve 12.5

3月3日にDaVinci Resolve 12.5.5がリリースされました。そのアップデートの詳細についてお知らせいたします。ブラックマジックデザインのサポートページにもアップデート内容は記載されていますが、ここでは主なポイントについてより詳しくご紹介できればと思います。

まずはアップデートリストから。

  • DaVinci Resolve Mini Panelのサポートを追加
  • DaVinci Resolve Micro Panelのサポートを追加
  • LinuxのCentOS 7とRHELでの使用が可能
  • DaVinci Resolve StudioライセンスでCentOS 7とRHEL も使用可能
  • ネットワーク未接続のCentOS 7やRHELにDaVinci Resolve のインストールが可能
  • URSA Mini Pro 4.6Kで収録されたデータのサポートを開始
  • Cintel Readerのサポートを開始
  • Cintelでスキャンする際、ディスクスピードに応じてスキャンスピードが自動で調節可能
  • ARRI SDKディベイヤーで適正な色レベルの調整機能を追加
  • ProToolsのAAF エクスポートでトラックネームの対応を開始
  • ステレオ3Dの複合ノードに関する問題を修繕
  • カラーページで複数のクリップにフラグ付けする際の問題を修繕
  • スチルからノードをノードグラフにドラッグする際、デフォルトでキーフレームの設定が適用
  • DaVinci Resolve Advanced PanelでUSB 接続の互換を向上
  • MXF OP1aとOP1bファイルの再生とシーキングのパフォーマンスを向上
  • DJI LUTに対応

主なアップデートの詳細

DaVinci Resolve Mini Panel / Micro Panelのサポートを追加

3月3日に発表、発売開始されたDaVinci Resolve Mini PanelとMicro Panelのサポートを開始しています。DaVinci Resolve Mini Panelは¥339,800 (税抜定価)、DaVinci Resolve Micro Panelは¥113,800(税抜定価)で好評発売中です。

そもそもDaVinci Resolveのパネルを使う利点はどこにあるのでしょうか? ここで改めて、箇条書きで3つポイントを挙げてみたいと思います。

  • マウスよりも繊細なコントロールができる(特にプライマリー!)。
  • 同時に複数の項目を操作できる(ガンマ&ゲイン、など)。
  • プレビュー画面を全画面表示にしたまま、インターフェースを見ることなく、パラメーターを操作をすることができる(今までは例えばMacBook Proでは必ずUIを表示しないと設定項目を変更することはできませんでした)。

今回のDaVinci Resolve Mini Panel / Micro Panelで特筆すべきは、そのクオリティの高さです。Micro Panelは10万円ちょっとの製品ですが、300万円を超えるDaVinci Resolve Advanced Panelにも匹敵する、精密かつスムーズな操作が可能です。トラックボールも、リングも、ノブも、ボタンも、どれも高品質のものが搭載されており、触っただけで、小さくてもプロフェッショナルな機材だという印象を受けます。このパネルを使ってグレーディングをすると、もうこれなしではいられなくなるに違いありません。

しかしなかなかウェブページではそのクオリティの高さは実感するのは難しいかもしれません。ブラックマジックデザインの新宿ショールーム(予約制)では、パネルが展示されています。もしご興味がありましたらぜひご覧ください。ショールームの予約の受付は、以下の連絡先より承ります。

メール demo-jp@blackmagicdesign.com
電話  03-5361-6312

本格的なカラーグレーディングにはパネルが必須だと言われます。というのは、特にカラーホイールを使用するプライマリーにおいては、マウスのみでの細かな操作は難しく、できたとしても長い時間を要してしまうからです。これまではブラックマジックデザインからは、300万円を超えるDaVinci Resolve Advanced Panelしか販売されておらず、大きなポストプロダクションを別にすれば、一般の方の手の届く価格ではありませんでした。しかしDaVinci Resolve Mini Panel / Micro Panelのリリースによって、その垣根が取り払われ、誰でも最高品質のカラーグレーディングにアクセスできるようになりました。かつてDaVinci Resolveのシステムを導入するのに1億円近くかかっていたことを考えると、カラーグレーディングの世界がここまで多くの人に広く開かれた時代はかつてなかったと言えるのではないでしょうか。


LinuxのCentOS 7とRHELでの使用が可能

今回のアップデートの目玉の一つは、新しい2種類のパネルのサポート開始と並んで、DaVinci Resolve(無償版)とDaVinci Resolve Studio(有償版)をLinuxで使えるようになったことです。DaVinci Resolve 12.5.5では、CentOS 7とRHEL(Red Hat Enterprise Linux)がサポートされています。

昨今、コンピュータの業界では、どちらかというとローパワー、ポータブルという点に注目が行きがちです。Windowsにせよ、Macにせよ、パワフルなマシンを作ることが年々難しくなってきつつあります。しかしLinuxは違います。マシンのパワフルさを追求する方には、Linuxは頼りになる選択肢になりえます。DaVinci Resolveで6Kや8Kを取り扱いたい、もしくは4Kを超えるRAW素材をノイズリダクションをかけながらがんがんリアルタイムで走らせたい、という場合には、多くのGPUを同時使用することができるLinuxマシンを検討してみてはいかがでしょうか。

現在、ハリウッドのハイエンドスタジオでは、DaVinci ResolveをLinuxマシンで使うのがスタンダードになっています。例えばSuper MicroのマシンにLinuxをインストールし、4枚、6枚、ときには8枚のNVIDIA GeForce Titan XやNVIDIA Quadro P6000を搭載すれば、極めてパワフルなDaVinci Resolveのマシンが完成します。

ただし今回のLinux版には、何点か注意点もあります。DaVinci Resolve Advanced Panelに付属しているLinux版のライセンスと比べると、まずProResの書き出しに対応していません。そしてH.264 / H.265については、DaVinci Resolve(無償版)のLinux版では対応しておらず、DaVinci Resole Studio(有償版)のみの対応となります。

DJI LUTを標準搭載

公式アップデートリストには掲載されていませんが、実はこのバージョンから、DJI LUTへの対応を開始しています。

これまでもDJIのカメラで撮影されたRAW素材やLog素材をDaVinci Resolveで取り扱うことはできましたが、LUTはDJIのウェブページからインストールして、DaVinci ResolveのLUTフォルダに手動で入れなくてはなりませんでした。しかしDaVinci Resolve 12.5.5からは、DJI LUTが標準搭載されているので、より簡単にDaVinci ResolveでDJIの素材を使ってカラーグレーディングをすることができるようになりました。

Phantom 3、Phantom 4、Zenmuse X5で撮影した素材を、ぜひDaVinci Resolveでグレーディングしてみてください。

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