2019.11.03 (最終更新日: 2019.11.05)

.srtの字幕ファイルをDavinciで映像に焼き付ける方法

.srtファイルとは?

作品に字幕をつけるとき、映像字幕専門の翻訳家にお願いすると、.srtというファイルでデータをもらうことがあると思います。これは、字幕のやりとりに使われることの多い字幕専門の規格で、文字だけではなく、それがどのタイミングで表示されるのかという時間や改行の情報も入っているファイルです。

▼.srtをテキストエディタで開いた状態

このデータを映像に焼き付けて字幕をつけたいとき、Adobe Premiere Pro だと(2018年度時点では)なかなかキレイにファイルの読み込みができず、結局1行ずつコピーをして打ち込むという作業をすることが必要でした。ところがDavinci Resolveでは、この.srtの取り込みがスムーズにできることがわかったので、その方法をまとめたいと思います。

タイムラインへの反映


.srtファイルは他の映像や画像素材と同じようにメディアプールに取り込むことができます。そしてそのままタイムラインにドラッグすると、ST1という字幕トラックが自動的に追加され、タイムラインに一括で字幕データを配置することができます。

しかし、このとき気をつけなければいけないことがあります。

注意点01. 開始ポイントは反映されない

.srtファイルには、一番最初の字幕が始まる時間情報ももちろん含まれていますがDavinciにこれは反映されません。そのため一番最初の字幕が始まるタイミングは自分で設定しなければなりません。一番最初の字幕さえ合わせてしまえば、その後の字幕は一緒についてきますが、念の為、最初のタイミングを合わせて、その後の字幕もズレていないかの確認が必要です。

【余談】
srtをテキストエディタで開いた場合、この記事の最初でご紹介したような形で文字データとして中身を見ることができますが、ここで最初の字幕データの開始タイムを知ることはできません。Davinciはもちろん、タイムラインをフレームで表記しており、秒以下はフレームで表記していますが(上の映像の場合は13秒14フレーム).srtファイルは秒以下の時間データをフレームではなく、ミリ秒で表記してしまっています。そのため.srtファイルをテキストエディタで開いても開始フレーム数はわからないのです。 
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(例)
Davinciで表記されるタイム 01:00:13:14(13秒14フレーム)
.srtで表記されるタイム 00:00:13,040 (13秒040ミリ秒)
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ただし、翻訳家の方が字幕を制作する際のソフトウェア上では、フレーム数で表示されているため、最初の字幕の開始のタイムを、字幕を制作された方にフレームで聞いておくと、タイミングを合わせるのが楽になります。

▼下は字幕ソフトで字幕を作成している様子。このあとsrtで書き出すと上記のようにミリ秒表記になってしまうが、作業時はちゃんと13秒14フレームと表示されている。

注意点02. フレームレートの一致が必須

srtを作成する際、翻訳家の方はソフトウェアでまずその映像のフレームレートを設定して、字幕データを入れていきます。そのsrtで設定されているフレームレートと、映像のタイムラインのフレームレートがずれていると、字幕データがずれてしまいます。そのため、翻訳を依頼する際に、映像のタイムラインのフレームレート(24, 29.97など)をきちんと翻訳家の方に伝えておきましょう。映像のタイムラインは24で組んでいたのに、翻訳家に渡す映像データを29.97で書き出してしまい、翻訳家の方が29.97でsrtを作ってしまうと最終的にsrtを映像のタイムラインに載せたときに2個目以降の字幕がずれてしまうということが起こります。

フォントやサイズの変更

上記のようなことを気をつけて、srtをタイムラインに反映させた後、字幕データのどれかを選択すると、画面の右上に以下のようなウィンドウが表示されます。

この中の「スタイルタブを設定を使用」の欄にチェックが入っていることを確認した後、「スタイル」のタブに移動するとフォントやサイズ、位置を変更することができます。

上の画像のように「スタイル」タブではフォントやサイズ、字幕位置の調整を行うことができます。上に書いた「スタイルタブを設定を使用」の欄にチェックが入っていれば、ひとつの字幕でフォントやサイズをいじると、そのトラックに入っている全ての字幕ファイルに適用されます

書き出し

最後に、映像を書き出す際の設定です。
デリバーページで映像の書き出しを行う際、そのまま書き出すと字幕データは反映されずに書き出されてしまいます。字幕データを映像に焼き付けて書き出すためには、「カスタム」のレンダー設定の「ビデオ」欄の一番下にある「字幕設定」で「字幕の書き出し」にチェックを入れ、書き出し方法を「ビデオに焼き付け」に設定する必要があります。この設定はYouTubeやVimeo用の設定にはない項目なので、これらのプリセットでは字幕を焼き付けることができません。気をつけてください。

以上のような流れでsrtが映像に焼き付けることができます。気をつけなければいけないポイントはいくつかありますが、それらをクリアすれば一括で字幕を管理・追加できるようになるので、とても便利だと思います。ぜひ参考にしてみてください。

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