PremierePro2020の新機能「オートリフレーム」@Adobe MAX JAPAN Intelブース

2019.12.06 (最終更新日: 2022.06.05)

12月3日に開催されたAdobe MAX JAPAN 2019
日本中からクリエイターが集まる、一年に一回のAdobeの祭典です!
過去最大規模で開催されたこのイベントの中、Intelブースにおいてミニセッションを開催させていただきました。

僕がお話しさせていただいたのは・・・

☆ PremierePro2020の新機能「オートリフレーム」
☆「エッセンシャルグラフィックス」のテキストツール大解剖

2回にわけて、その内容をご紹介させていただきます!

PremierePro2020の新機能「オートリフレーム」

2019年11月にリリースされたPremierePro2020。
その新機能の目玉が「オートリフレーム」です。

HD(16:9)で撮影・編集されたものを、正方形(1:1)や縦長(9:16)に変更する際、Adobe Senseiの力で、効率的に処理する超便利機能です!

オートリフレームを適用する方法は2つあります。

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クリップにオートリフレームを適用

HD(16:9)の素材を、フレームサイズ1080x1080の正方形(1:1)シーケンスで編集した場合。

当然、映像の左右は、フレームからはみ出しクロップされてしまいます。
映像の内容によっては左右のクロップされた部分に被写体がはみ出し、消されてしまったりしますよね・・・そいう時にこの機能を使ってみましょう!

使い方はいたって簡単。

エフェクトパネルから「オートリフレーム」のエフェクトをドラッグし、タイムライン上のクリップに直接適用します。
すると、自動で解析が始まり、映像内の被写体の動きをAIが把握、「モーション」の「位置」に自動でキーフレームを設定し、あっという間に、被写体が消えないようモーションコントロールしてくれます。

いやはや、おそろしい。。凄い時代です。

とはいえ、AIといえど、完璧ではありません。
後半の被写体が遠ざかるシーンで、被写体の追随が外れてしまいました。

どうやら被写体を認識できなくなったようです。
こんな時は、オートリフレームにより自動設定されたキーフレームを手動で調整して、イメージする動きに修正しましょう。
AIと人間の融合。それが近未来の映像制作かも!!
また、この「オートリフレーム」のエフェクトは、解析のきっかけを与えるもののようです。なので、解析後(キーフレームが設定された後)に、エフェクトを削除しても、キーフレームは残ったままになりますのでご注意ください。

シーケンスにオートリフレームを適用

もう一つの適用方法は・・・
すでに編集を進めていて、シーケンス全体のフレームサイズを一気に変更したい場合にとても有効です。
編集されたHDシーケンスをプロジェクトパネルで選択し、右クリック、「オートリフレームシーケンス」を選択。

詳細を設定する「オートリフレームシーケンス」のパネルが開きます。
ここの「縦横比」で目的の設定を選びましょう。

さらにここでは「モーションプリセット」が3つの中から選べます。

「スローモーション
「デフォルト」
「高速モーション

「スローモーション」は比較的動きの少ない映像の場合使用します。
「高速モーション」はスポーツなど比較的動きの速い映像の場合に適しています。
「デフォルト」はその2つの間ですね。

映像の性質によってプリセットを選ぶとより正確な解析結果が得られるようです。

クリップをネスト


また、「クリップをネスト」の項目では2つの選択肢が。

上は・・・
ネスト化をせず、事前に設定したモーションなどの情報を上書きます。

下は・・・
事前に設定したモーションなどの情報を活かすため、ネスト化した上で、オートリフレームを適用します。シーケンス上にテロップが配置されている場合も、左右にはみ出ないようテロップ自体をサイズ変更してくれます(スゴイ)!

場合によって使い分けましょう。

これで「作成」ボタンを押せば、フレームサイズを変更した新しいシーケンスが生成されます。
(元のシーケンスも残されるので安心ですね)

以上、オートリフレーム機能についてご紹介しましたが・・・
いかがだったでしょうか?

最近ではHDで完パケした上で、「SNS用にフレームサイズを変更したバージョンも作って欲しい」という要望も増えているそうです。
そんな時に、この機能を使えば、編集作業もかなり効率的に行えるのではないでしょうか。

オートリフレーム機能、動画での説明はこちら↓

いやいや・・・
AdobeMAXでもひときわ目立っていたIntelブースで、動画以外のクリエイターもたくさん立ち見で集まっていただいて・・・とても緊張感のある登壇、楽しませていただきました!

次回は・・・
エッセンシャルグラフィックス」のテキストツール大解剖
をお伝えします!

ワタクシ市井はFacebook上でPremiereProユーザーグループも運営しております。
また、Youtubeチャンネル プレミアノート Premiere Note youtube.com/ittsui2 も発信中。
何か質問・リクエストなどあれば、いつでもコメントいただけると幸いです。
それでは、素敵なプレミアライフを!!

今回出展したPCはこちら!

(順不同・敬称略)

エプソンダイレクト:Endeavor Pro 9000
プロセッサー インテル® Core™ i9-10980XE エクストリーム・エディション
グラフィックス NVIDIA* GeForce* RTX 2070 SUPER* 8GB
メモリー 64.0GB (16.0GB x4) PC4-2933 DDR4 SDRAM
ストレージ インテル ® Optane™ SSD 900P 480GB PCI Express x4対応
OS Microsoft Windows 10 Pro
https://shop.epson.jp/pc/desktop/pro9000/

ドスパラ:raytrek ZZ 9900K Optane SSD 搭載モデル
プロセッサー インテル ® Core™ i9-9900Kプロセッサー
グラフィックス NVIDIA GeForce RTX2080 Ti 11GB
メモリー 32GB DDR4 SDRAM
ストレージ インテル ® Optane™ メモリ ー H10 & SSD
(32GB + 1TB、 M.2 80mm PCle 3.0、 3D XPoint™、 QLC)
OS Microsoft Windows 10 Pro
URL:https://www.dospara.co.jp/5shopping/detail_prime.php?mc=8406&sn=0

TSUKUMO G-GEAR:G-GEAR neo GX9J-C181/ZT
プロセッサー インテル ® Core™ i9-9900Kプロセッサー
グラフィックス NVIDIA* GeForce* RTX 2080 Super*
メモリー 32GB

ストレージ インテル ®インテル ® Optane™ SSD 900P 480GB M.2 SSD 500GB
OS Microsoft Windows 10 Pro
URL:https://www.tsukumo.co.jp/bto/pc/game/neo/2018/GX9J-C181ZT.html

iiyama CREATIVE BASE SENCE∞:
SENSE-R42A-LCi9SX-ZYI-CMG
プロセッサー インテル ® Core™ i9-9900X
グラフィックス TITAN RTX 24GB GDDR6
メモリー 64GB
ストレージ インテル ® 960GB [インテル Optane SSD 905P] M.2 SSD 500GB
OS Microsoft Windows 10 HOME

URL:https://www.pc-koubou.jp/products/detail.php?product_id=691056

マウスコンピューター DAIV DAIV DGZ53054 M252
プロセッサー インテル ® Core™ i9-9900Kプロセッサー
グラフィックス NVIDIA* GeForce* RTX 2080 Super*
メモリー 32GB PC4-19200 64GB
ストレージ インテル ® Optane™ メモリ ー H10 (1TB + 32GB)
OS Microsoft Windows 10 HOME

URL:https://www.mouse-jp.co.jp/creator/desktop/dgz/#DAIV-DGZ530S4-M2S2

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ittsui

市井義彦@ittsui

株式会社Command C 代表取締役。大阪で映像制作を生業にしています。Adobe Community Evangelistであり、PremiereProユーザーグループの代表です。

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