2020.01.10 (最終更新日: 2020.01.31)

テキストツール活用術まとめ【DaVinci Resolve質問箱】

この記事ではDaVinci Resolveのテキスト関連の使い方を用途別にまとめてみます。辞書みたいに、「これどうやってやるんだっけ」と迷ったら活用してみてください。用途によって、同じようなものをテロップと呼んだり、テキストと呼んだり、タイトルと呼んだりしますが、とりあえずこの記事では便宜上、全部テキストと呼ぶことにします。

テキストを載せる


まずは基礎の基礎のお話です。DaVinci Resolveでは、大きく分けて3種類のテキストツールがあります。Text+、テキスト、字幕の3つです。どれもエフェクトライブラリからアクセスできます。


この中でおすすめはText+です。もっともパワフルで、もっともサクサク動きます。DaVinci Resolve 15でFusionが統合されたタイミングで導入され、DaVinci Resolve 16ではパフォーマンスが大きく向上しました。基本的にこの記事では特別なケース以外では必ずText+でのやり方を紹介していきます。

テキスト、というツールは従来からDaVinci Resolveのエディットページにあったツールです。Text+に比べると機能は限られていて、GPU処理にも対応していませんが、簡単なテキストを載せるには便利なツールです。

字幕もText+と同じく、DaVinci Resolve 15から導入されたツールです。日本語字幕や英語のキャプションをつけるのに最適です。この字幕ツールの特徴は、フォントや字の大きさを一度にまとめて管理できる点にあります。

手っ取り早くテキストを映像に載せるには、エディットページでエフェクトライブラリからText+をドラッグ&ドロップしてきて、映像の上のトラックに置きましょう。

Fusionページに行ってText+を使うこともできます。凝ったテキストを作る場合には、エディットページではなくFusionページでやったほうがいいケースもあります。Fusionページでのテキストの使い方の基礎を知りたい方は、こちらの動画をご覧ください。

フチをつける


文字にエッジをつけるには、Text+を使うことをお勧めします。やり方はこちらの記事に詳しく書かれています。Text+を使えば、二重にも三重にも縁取りをつけられます。

ドロップシャドウをつける

Text+のドロップシャドウは、プリセットを使うと便利です。Shadingのタブで、Select Elementから「3」のレイヤーを選択し、Enableを有効にすると、プリセットで入っているドロップシャドウが有効になります。

プリセットを使わずにドロップシャドウを入れるには、ShadingのOffsetのタブを操作します。

グローをつける


これもText+を使うと便利ですね。Text+のShadingのタブの、Softnessという項目でグローがかけられます。

文字の縁にも、文字自体にもグローを入れられます。

文字にグラデーションをつける

Text+は単色だけではなくグラデーションにも対応しています。Text+のShadingのタブで、TypeをSolidからGradientに変更します。そうするとShading Gradientというグラデーション用のバーが出てきます。ここでセクションごとに色を変更できます。三角のアイコンが一つの色を示していて、このアイコンはグラデーションバーをクリックすることで追加できます。

バックグラウンドをつける

いわゆる座布団、マット、テロップベースと呼ばれるものです。こればかりは正直なところ、Text+よりは従来のテキストツールを使ったほうがやりやすいです。テキストツールに「背景」という項目があるのでそちらでバックグラウンドを調整できます。

とはいえText+でも同じことはできます。Shadingのタブで、Select Elementから「4」のレイヤーを選択し、Enableにチェックを入れると、プリセットで入っているバックグラウンドの色が有効になります。ただこの最初の状態だと1文字ごとに背景色がついて、あまり思わしい結果にはならないので、Levelの項目をCharacterから、Word、Line、Textにしてみてください。Characterだと1文字ずつ背景色がつきますが、Wordだと1単語ごと、Lineだと1行ごと、Textだとテキスト全体、という具合に背景色の対象となるセクションが変わります。

角を丸め(Round)、透明度を落とし(Opacity)、位置を調整(Position Offset)すれば、こんな感じのテキストができがります。

文字ごとのカーニング

エディットページとFusionページでやり方が少し違います。エディットページなら、Text+ではないテキストツールを使いましょう。変更したい文字を範囲選択して、カーニングの項目を変更します。

Fusionページなら、Text+をビューワーに表示して、Allow manual kerningという項目を選択します。

カーニングしたい対象の文字を範囲選択して、キーボードの矢印キーで上下左右に文字を移動できます。

別の画像や映像を文字の素材として使う


これは少々やっかいで、Fusionページを使わないと達成できないですが、一度できるようになれば簡単です。

  1. エディットページではなく、FusionページでText+を追加して、Mergeツールで合成します。

  1. Text+のShadingタブで、TypeをSolidからImageに変更します。

  1. そうするとText+ノードに黄色い入り口が出てくるので、テキストの素材として使いたいものを取り込んで、それを接続します。

その逆の合成として、大元の映像をテキストから覗くような映像を作ることもできます。

最近では、この種のエフェクトは映画『1917』のポスターや予告編の最後で使用されているみたいですね。

接続はこんな感じです。

デフォルトでは一文字ごとに別々にソース画像を使用するようになっていますが、Mapping Levelを変えれば、全ての文字から後ろの画像全体が透けて見えるような設定にできます。

縦書きにする


Text+のTextタブで、DirectionをAutomaticからTop Downに変更します。

アニメーションをつける

この動画がわかりやすいと思います。いわゆるText Revealと呼ばれる、テキストを隠しておいて途中から出現させる方法も説明しています。

1文字ずつ順番に表示させる

こちらの記事をどうぞ。

1文字ごとにタイミングをずらしてアニメーションをつける

Text+には隠しメニューとしてFollowerという機能があります。このFollowerを使うと、一文字ずつアニメーションの開始タイミングをずらすことができます。Followerはエディットページでは使えません。Fusionページで、Text+のStyled Textの項目で右クリックしてFollowerを選択して、Modifersのタブに移動しましょう。

わりと使い方のクセが強いので、興味のある方は動画でどうぞ。

3Dテキスト

Fusionページには、Text 3Dというツールがあります。これを使えば三次元でテキストを作成することができます。これについて述べ始めるといつまで経ってもこの記事が終わらない気がするので、文字に奥行きをつけて、正面の色を変える方法を紹介するだけでお茶を濁させてください。

  1. Text 3DのExtrusion Depthの数値を変更します。そうすると文字に奥行きができます。じつはText+とText 3Dはそんなにツールとして大きく違いはありません。

  2. ShadingのタブでUse One Materialのチェックを外します。これで文字の正面と奥のセクションで別々に色を変えられます。

3D空間での作業のやり方についてはこの動画を参考にしてみてください。この動画はVRの素材を使っていますが、VRではない素材でも同じようなことができます。

マッチムーブ

FusionページでテキストツールとTrackerツールを連動させれば、マッチムーブができます。映像とテキストを連動させられます。この記事でトラッカーについて解説しています。

文字を揺らす

テキストを揺らすには、Fusionページに行きましょう。Text+のインスペクタで、LayoutのタブのCenterの項目を右クリックして、Modify WithからShakeを押します。これで文字が揺れます。

Modifiersのタブに移動して、文字の揺れ具合や揺れる範囲を調整しましょう。

デフォルトの設定を変える

Text+のデフォルトの設定を変えるにはこちらをご覧ください。エディットページのパワービンは覚えておいて損はない機能です。

フォントについて

DaVinci Resolveでは、OSにインストールされているフォントがすべて使用できます。Adobe Fontsにも対応しています。

セーフエリアについて

映像のエッジ近くにテキストを載せてしまうと、テレビで見るときに切れてしまったりすることがあります。だからテキストを載せるときには、載せる場所が映像の端っこになりすぎないように注意しましょう。

DaVinci Resolveにはセーフエリアの表示機能があります。上部のメニューバーの「表示」から「セーフエリア」と進んで有効にしてください。

セーフエリアのパーセンテージはDaVinci Resolve 16から自由に変えられるようになりました。環境設定にその項目があります。

24クリップする
クリップしておくと
あとからいつでも
見返したりできます。