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DaVinci Resolve 16.2 新機能まとめ 〜または私は如何にして心配するのを止めてアップデートを愛するようになったか〜

2020.03.09 (最終更新日: 2020.03.19)

先週金曜日にDaVinci Resolve 16.2がリリースされました。以前のバージョンは16.1.2だったので、マイナーアップデートのような印象を受けてしまいますが、例によって例のごとく、今回もたっぷり新機能が追加されています。どのくらいあるか、リリースノートを一つひとつ数えてみると、だいたい100個くらいありました。このリリースノートには載っていないバグフィクスもたくさん入っているので、それを含めるとえらい数字になると思います。

今回の16.2のアップデートで注目すべき点をひとつ挙げるとするなら、それはFairlightです。つまり音声編集です。Fairlight Sound Library 1.0が同時にリリースされたことを筆頭に、音声を編集する機能やツールが大きくパワーアップしました。この記事では、メディアページからデリバーページまで、16.2の主な新機能を16個紹介します。順番に見ていきましょう。

カットページ・エディットページ

1. Fusionトランジション

エフェクトライブラリに新しいセクションが登場しました。Fusionトランジションです。まずは手始めに3種類入っています。これからどんな新しい種類のトランジションが入ってくるか楽しみです。

Cross Dissolve

Noise Dissolve

Slice Push

インスペクタで細かく調整もできます。

自分でカスタマイズしたトランジションは、エフェクトライブラリに新しいプリセットとして保存できます。

照山明さんが、16.2でのトランジションプリセットの作り方を紹介してくださっています。非常にわかりやすくて、親切なチュートリアルです。これを見ればすぐに使えるようになるはずなので、トランジションの時短化に興味のある方は今すぐこのページから飛んで行ってぜひご覧ください。

2. Fusionジェネレーター

エディットページのエフェクトライブラリに、もうひとつ新しいセクションが登場しました。Fusionジェネレーターです。まだNoise Gradientという1種類しかありませんが、今後増えていくでしょう。きっと、たぶん、おそらく。

このFusionジェネレーターも、Fusionトランジションと同じく、インスペクタで調整できます。

バージョンを選べば、ほかの素材も読み込めます。





自作のFusionジェネレーターはここに入れればすぐに取り出せます。OSのパスとユーザーの下のパスの2種類がありますが、どちらに置いても大丈夫です。

MacのOSパス
/Library/Application Support/Blackmagic Design/DaVinci Resolve/Fusion/Templates/Edit/
Macのユーザーパス
/Users//Library/Application Support/Blackmagic Design/DaVinci Resolve/Fusion/Templates/Edit/
WindowsのOSパス
C:\ProgramData\Blackmagic Design\DaVinci Resolve\Fusion\Templates\Edit\
Windowsのユーザーパス
C:\Users<UserName>\AppData\Roaming\Blackmagic Design\DaVinci Resolve\Support\Fusion\Templates\Edit\

3. デュレーションのフレーム表示

デュレーションをフレーム表示可能に。

4. 日本語フォントの日本語表示に対応

これは日本のユーザーのみなさまから地味に要望が多かった機能です。日本語フォントが英語ではなく日本語で表示されます。

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カラーページ

5. スコープの進化

ビデオレベルのスコープに対応しました。

クオリファイアのピッカーがどこを選んでいるか、スコープで表示できるようになりました。


HLGスコープも追加されています。PQスコープは最大値が10,000nitsですが、HLGスコープの最大値は1,000nitsです。


今回のアップデートでは、細かいところでスコープの改善がもたらされています。今までよりもさらに痒いところに手が届くはず。

6. カラーホイールのボックスの改善

カラーホイールの数値を矢印で変更できるようになりました。数値で直接入力も可能に。

RGBミキサーも同様です。

Fairlightページ

7. サウンドライブラリ

お待たせしました。著作権フリーの音源が500個入ったサウンドライブラリが使えるようになりました。サポートページからインストールしましょう。

サウンドライブラリはここのパスにインストールされますが、自分でリンクをつける必要はありません。インストールすれば自動的にDaVinci Resolveで使えるようになります。

「あれ、出てこないけど」という方は、サウンドライブラリの検索窓に半角で「%%%」と入れてみてください。サウンドライブラリは検索方式を採用しているので、何も文字を入れないと何も素材が表示されませんが、この魔法の3文字を入れると自動的にすべての素材がずらっと出てきます。

スプラッター映画の効果音もあります。

信じられないかもしれませんが、馬の走る音だけで10種類あります。パカパカ、パカラッパカラッは言うに及ばず、ササッササッ、カチカチから、まさかのデスッデスッ、チチッチチッまで、ありとあらゆる馬の足音をカバーしているので、あなたはもう一生馬の足音の音源に困ることはないでしょう。

FairlightFXのFoley Samplerを使えば、500種類の音声素材を自由に加工することができます。つまりFairlightページでは、限りない種類の音声を作り出して、そのままタイムラインで使えるのです。

8. 音声波形の大きさを変更可能に

音声編集をしているときに、波形が小さいなと思ったことはありませんか。今までは波形の表示方法は変えられなかったので、音量を変えずに波形を上に伸ばしたり下に縮めたりすることはできませんでした。しかし今回から、Fairlightページのオーディオ波形の表示の大きさを自由に変更可能になりました。

9. キーボードのみで音声編集可能に

これまでFairlightページに寄せられていた不満として、ショートカットが少なすぎてキーボードで音声編集がしにくいという声がありました。そこで今回のバージョンでは、ご要望にお応えして、Fairlightタイムラインのショートカットを激増させました。選択も、フェードも、移動も、カットも、マウスを触らにずキーボードだけでいけます。

10. マルチチャンネルトラックを複数のシングルチャンネルトラックに変換

みんな欲しがっていた機能です。これで簡単にステレオトラックをモノラルトラック2本に変換できます。

このステレオトラックが

モノラルトラック2本になります。

11. ミキサーのエフェクトセクションの整理整頓

ミキサーのエフェクトで、Fairlight、AU、VSTプラグインを整理できるようになりました。

お気に入りのプラグインは上に出てきます。

12. トラックの入れ替えが簡単に

インデックスのトラックリストの中でトラックの移動ができます。

ちなみにFairlightページでも編集インデックスが見えるようになりました。

13. 新しい2つのFairlightFX

Meter
ミキサーもメーターもオフにして、フローティングのオーディオメーターを出したい場合に使ってください。

LFE Filter
マルチチャンネルの音声を処理する際に使用できます。

メディアページ・デリバーページ

14. メディアプールのリスト表示に新規項目を追加

新しい項目、「追加日」と「同期音声」が追加されました。

Synced Audio、つまり「同期音声」の項目では、そのクリップに対してどの音声素材が使用されているかが確認できます。Date Added、「追加日」では、メディアプールに素材が入れられた日時が表示されます。メディアプールに入れた順に並べることもできます。

15. 書き出しの際にカラースペース、ガンマを指定可能に

これまでもプロジェクト設定のカラーマネジメントのセクションで、書き出しのカラースペースやガンマのメタデータが指定できましたが、今回のアップデートでよりわかりやすくなりました。

16. AAFサポートの強化

エンベデッドされたAAFファイルの書き出しに対応。

AAFを読み込む際、既存のタイムラインにトラックを追加する形でインポート可能に。

AAFを読み込む際、マルチチャンネルトラックを複数のシングルチャンネルトラックとしてインポート可能に。

惜しくも選外

ほかにも紹介しておきたいアップデートをここでご紹介します。

・トランジションの長さを数値で指定
これまでもトランジションの長さは変えられましたが、より明確に数値で打てるようになっています。

デュレーションを変更するダイアログ。

・ビデオレンジでUltraStudio/DeckLinkからビデオモニタリングの際、スーパーホワイトやスーパーブラックを保持。

・カラーノードの左側のソースにカーソルを合わせると、Fusionとの接続がどうなっているかがわかります。

Fusionページとカラーページの連携方法については、この記事を参考にしてください。

Fusionページからカラーページへとつながる秘密の裏口とは?【DaVinci Resolve質問箱】

DaVinci ResolveのFusionページとカラーページは密接に繋がっています。Fusionページで作業した内容は、ご存知のとおり、ほかページに何の苦もなく反映されて、エディットページで...

・クリップレベルのバウンスに対応。

・オーディオ編集の際に必ず音声クリップをフレーム単位で置いてくれる機能。サンプルレベルまで入り込みたくないケースに。

・書き出しの際にサイジングの情報をオフにする新項目。

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